11月のお茶会「陳年鉄観音2008年 飲み比べ」
茶譜
・紅芽鉄観音
・初春熟鉄観音
・金桂鉄観音
久し振りに、上質で美味しい鉄観音を飲んだなぁとしみじみ感じました。
鉄観音独特の味わいが、口の中に漂います。
今回の3種類は、お父さんと息子さんが作ったお茶でした。
既に幻となりつつある本格的伝統萎凋製法で作られたお茶。
紅芽鉄観音、初春熟鉄観音は、息子さんが作った物。
金桂鉄観音は、お父さんが作った物。
息子さんが作ったお茶も、美味しくて、ニヤニヤしながら
飲んでる人が多かったのですが・・・。
それよりも、お父さんが作ったお茶!!!
本当に凄かった
凄すぎて、前のお茶がぼやける位なんです。
ため息しか出ません。
聞香杯から漂う香りは、最初はそんなに派手では無いのですが、
数秒経つと、ねっとりとした甘い香りがどんどん溢れて来ます。
うっとりしすぎて、目を開けてられない!!
どうしても目を瞑ってしまいます(笑)
「お父さん凄いーーー!」
今月のお茶会は、この一言に尽きました。
デザート「柿のケーキ」
岐阜県産の柿を頂いたので、そちらで作ってみました。
下は栗ソース、柿のジャムと煮た柿の上には、
キャラメルソースを乗せて、ちょっと苦味を出しました。
今回のお茶は、2008年でしたが、この年は鉄観音の当たりの年だったそうです。
私が茶譜で働いていたのが、2000年~2007年。
過去を振り返って見て、本当に美味しいお茶が沢山合ったなぁと
今回のお茶を飲んで感じました。
勿論今でも美味しいお茶はありますが、
中国の鉄観音、単欉は特に、美味しい!!と思える物とあまり
出会えません。
あの頃、美味しいなと思って普通に沢山お茶を飲んでいたけれど、
あの時飲んで覚えた味わいが、今の味覚を形成させてるんだねぇと
お茶会が終わった後に、姐さんとしんみり話してました。
美味しいお茶がこの先ずっとあると普通に思ってたけれど、
実は普通じゃなくて、本当に私達は、恵まれてたよねぇと。
↑
お店のお茶、バンバン飲んでた( ̄∇ ̄+)
そんなしみじみと思った、今月のお茶会でした。
ご参加頂いた方、ありがとうございました。