maisonでの月一茶譜終了♪ | 札幌茶楼 茶譜(旧 中国的茶楼 茶譜)

本日16日は月一茶譜でした。

午前中のお茶会は、「チョコとスパイスのマリアージュ」でしたが、今回は

3人と少人数という事もあり、私とyoshieさんも参加して、いつものお茶会とは

ちょっと違った雰囲気べーっだ!


1種類目は、オリジナルスパイスティを作りました。

5人居るので、皆違う味にしてそれぞれ飲み比べをして頂く事にしました。

まずは、「四季春烏龍茶」「岩茶花水仙」の2種類からお茶を選びます。

四季春は台湾の烏龍茶で水色も淡く、さっぱりと緑茶を思わせる味わい、岩茶は

大陸産の烏龍茶で香ばしく、渋みもありどっしりとした味わい。

この時点で皆、悩む悩む(笑

二人は四季春、3人は岩茶となりました。


そして次にスパイス選び。


左上「クローブ」 真ん中「カルダモン」 右「シナモン」

左下「ナツメグ」 右下「レモングラス」

ナツメグとシナモンはホールで、カルダモンとナツメグは粉末、そしてスパイスでは

ないのですが、レモングラスも用意しました。


このスパイス選びは、もっと悩む(笑

「岩茶ならやっぱりチャイ風になるから、レモングラス以外は何でも合うよね」とか

「いや、敢えてレモングラスを入れてみる」

「四季春なら合わなそうだけど、ナツメグとかは?」等等。

皆さん2~3種類を選んでました。


岩茶+レモングラス+カルダモン+シナモン




四季春+カルダモン+クローブ


最後に私の番になり、考えていたら皆が「あえて全部入れてみて」とガーン

ご期待に応えて、入れてみましたよあせるお茶は、岩茶。


勿論水色もマチマチ。


・・・でそれぞれ飲んで見ました。

1煎目は、粉末のスパイスの香りが高く、特にカルダモンの主張がハンパない!!

やはり飲んだ瞬間と後から来る香り、後味、色んな複雑な味わい。

でも、私の場合は全部入れたので、その個性豊かなスパイスが

「俺が俺が!私が私が!」と、とガツンガツン主張してきます(笑

そして、2煎目。

1煎目で、粉末スパイスがかなり柔らかくなり、又違った味わいに皆驚き。

そして、岩茶とレモングラスの組み合わせが絶対合わないと全員思っていたのですが、

合う!!!んですっ。びっくりです。


私のお茶は、あれだけ主張していたスパイス達が、それぞれの脇役に徹して

絶妙なハーモニーにラブラブ!

美味いっ!!!

個性が強い者達が、それぞれの良さを出して一つに結集して違う物を作った感じです。

皆のお茶も味が変わって面白い。


・・・と、ここで誰もが気付く。

チョコ食べてない・・・(=_=)


あまりの面白さに、すっかり存在を忘れてましたあせる

チョコとのマリアージュなのに・・・(T_T)


そしてやっとチョコへ。


左「カカオ38%」 真ん中「オランジェット(カフェチセさんの物)」 右「カカオ65%」


ベースのお茶が軽い「四季春」には、マイルドなカカオ38%が合い、「岩茶」には

ビターな65%が合いました。

皆のお茶も3煎、4煎とどんどん味が変わっていき、自分達の予想は遥かに超えました。


2種類目「木柵正欉鉄観音」。

台湾の鉄観音ですが、渋みが無く香ばしくて甘い芳醇な香りです。

その芳醇な香りにYちゃんは、無言で「ハーハー」言ってましたにひひ

このお茶には、今回はスペシャルなチョコレートを用意しました。


  
イタリアの「ドモーリ」のチョコ。

古代カカオ品種のクリオーロ種グアサーレによるプレミアムチョコです。

普通のチョコは、カカオバター等が入っていますが、こちらのチョコは、

カカオとキビ砂糖のみ。カカオ70%です。

今迄食べたカカオ70%のチョコとは全く違い、ちょっと衝撃ですアップ

乳脂肪分が全く入ってないので、すぐには溶けず、ゆっくりと口の中で溶かして

いく感じです。

パクパク食べる感じではなく、ちょっとづつちょっとづつ。

最初に熟した果物の様な酸味が感じられ、一番最後の方に、繊細な花にも似た

香りが鼻の奥をくすぐります。

甘さは本当に少ないです。

そして、このチョコは誰もが無言になります(笑

すぐに「美味しい!」という反応でな無くて、じっくりしっかり味わって、

食べ終わって「・・・美味しい・・・」という、大人なチョコですね得意げ


そして軽食は「塩豆醤」。

2年前に一度出しましたが、やっぱり美味しい(←自分で言ってる)


「塩豆醤」を食べ終わり、お茶を飲みながら、色んな話をしている内に

先日私が書いた「譲れない物」の話がYさんから出ました。

この記事を読んだ時に、自分で気づかなかったある事に気付いたと。

それは、私から和三梵で営業することになったとお知らせが届いた時に

どんどん広がって凄いなぁと思ったんだけど、それ止まりだったと。

色んなスタイルで出す中国茶のお店があるけれど、自分の中で、工夫茶器で

出すお店とそうじゃないお店を知らず知らずに線引きをしてたみたいで、

だから、それ止まりだったんだと納得したそうです。

ガラスポットなら、わざわざ飲みに行かなくて良いと・・・。

記事を読んで、共感したよと。

そして、他の二人に「茶譜は今色んな所でやっているのに、何故maisonなの?

あの記事読んでどう思った?」と問いかけました。

そうしたら、この空間が一番茶譜そのものだし、私が居るからだと。

そしてyoshieさんもいるし友ちゃんも居るから。

どうしても無理な時以外は、どんな事があっても出来る限りお茶会には来ようと思ってると。

工夫茶器、電気ポットがやっぱり良いし、ここに来たら顔見知りの人もいる、

来ているお客さん同士で色んな話が出来る事、でも一番は三人に会いに来たいと思うし

一人で来ても居心地が良いからだなぁって。


胸がいっぱいで言葉が出ませんでした。


あの記事は、なるべく重く熱くならないようにかなり削除しながら書いたのですが

Yさんに「いや、十分熱いわ(笑)。でも軌道修正してくれる人が周りにいてくれたり、

こうやって言ってくれるのは有難いし、嬉しいよね」と。


本当に有難いです。でも「有難い」「感謝」という言葉がチープに思えて

自分のこの気持ちをどう表現したら良いか、その言葉が見つかりません。


こういう風に今迄茶譜の事を好きでいてくれる人達が居る様に、新しい所でも

同じように思ってくれるように頑張らないとなぁと思いました。

それは、ぶれないという事につきます。


天候も悪かったし、午後の喫茶は、閑古鳥鳴くかなぁと思っていましたが、

懐かしい方達が来てくれました。

「つけ麺が食べたかった」「茶譜は別腹」と又私を泣かせる発言が((^_^;)

少人数ではあったけれど、色々話せてとっても濃い1日でした。

来てくれた方、ありがとうございました。

沢山の元気玉頂きましたー!