お盆が終わりました。
仕事柄、20代から土日祝やお正月 お盆と
全く関係のない生活をしておりましたので、
(独身の頃は)人々が大移動する時期を
あえて外して、帰省や旅行等をしていました。
実家や親戚、近所は、
その地方に伝わる昔からの行事を
大切にするような地域でしたが、親元を離れ
東京に出て以来 長らくそういったものには
触れる機会乏しく、
日々忙しく過ごしておりました。
はた困った、と気づいたのは
父が亡くなり、母が自宅で介護生活に入り
遠距離介護を始めた頃。
行事や冠婚葬祭
なぁ〜んにもわからなーい
うっすらとした記憶は祖母が生きていた
子供の頃のまま。
初めの頃は、母は足腰が不自由に
なったものの、頭はしっかりしていたので、
あれこれ指示され、
お盆に関して言えば
お盆の準備、盆棚の作り方、
過ごし方、終え方など。
父は白い菊が好きだったので、
仏花は白菊のみ。
その他親戚やご近所、知人から届く
お花やお花券。
「お水を替える時、花瓶にキッチンハイターを
少したらすと良いわよ。」と教えてくれたのは、
母の親友のNちゃん(家ではみんなでNちゃんと
呼んでいました。)
母は、背骨の圧迫骨折で老健に入所する前の
数年間(骨粗鬆症が進み、背骨がちょっとした
拍子に折れるようになりました)、
ヘルパーさんや訪問看護師さんに
入って頂きつつ、一人自宅で過ごしていました。
(近所に父の弟夫婦がいて、あれこれ
面倒を見てくれて甘えてしまいました。)
その数年間、毎日午前と午後、
お茶を飲みがてらおしゃべりしがてら
様子を見に通ってくれた
実家近所に住む母の親友のNちゃんとTさん。
(お勝手口の鍵は開けっ放し)
Nちゃんは母と同じく長男の嫁に
嫁いでいたということもあり、私は
彼女からその地方に伝わる
「仏様関係のいろは」?を厳しく?
教えてもらいました
どこの地方のお年寄りもそうだと思いますが、
皆さん信心深い
今ではだいぶ手抜き+マイウェイ式ですが笑。
実家の大きな仏壇を納めるにあたり、
お願いした仏壇屋さんで、
母の親友Tさんと選んだ、小さな
イタリア〜ンな仏壇。
京都のマンションに過去帳とともに
持ってきました。
そこにお盆の飾りつけをして、
ご先祖様(父方)を迎え、一緒に
母方の祖父母の写真や
母が書いたと思われる曽祖父母の戒名のメモ、
子どもがいなかった 母の姉夫婦の写真、
ずっと一人暮らしだった 父の姉の写真、
可愛がってくれた母の長姉の戒名のメモ、
実家で15年飼っていたわんこの写真
ナドナドを飾り
も〜皆さんWELCOMEよ
おいでなさいませ〜
3日間は精進料理を小皿に盛って、
仏壇にのらないほど(って小さな仏壇)
故人の好きだったものを供えたり、
せっせとご接待。
昨日、夫が近くのお寺に
御供物をまとめたものを持って、
お精霊送りに行ってくれました。
(京都でお精霊(しょらい)さんというのは
ご先祖の霊のことです。)
以前、17日の朝持っていったら、
お寺さんの境内はがら〜ん
それからは五山の送り火を待たず、
16日朝に仏壇まわりの御供物をまとめます。
これは故郷式↓
「お米」ひと握り「お味噌」少々、
「お塩」ひとつまみ、「素麺」茹でて、を
それぞれラップに包んで。これはご先祖様が
あの世へ戻る旅の途中の食料なのだとか。
消えゆきつつある日本の一地方のお盆の慣習。
こんなものを、自分が出来る間は
行うのも良いかな、と
夜🌃
いつもは施錠されている
マンションの屋上が開放されました。
お父さんお母さん
無事に帰れたかな。。。