(三枚とも Trip Adviser よりお借りしました)
今やってみたいことのひとつに「座禅」がある。
呼吸を整えること。。。
とても大切な事のような気がする。
すべてに通ずる。
今、記憶をたどりながら、過去の事をblogに
綴っていると、30代は仕事の傍ら本当に
色々なことにチャレンジしていたなぁ、と思う。
一回だけ、お寺に泊まり込みで座禅を組みに
行ったことがあります。
鎌倉で一番好きなお寺、北鎌倉円覚寺内、
の「居士林」
中間管理職となり、それまで指導を受けていた
先輩達の、勤務評定をしなければならなくなり、
精神的にけっこうしんどかった時期。
座禅初心者は、まずは一時間とか半日の体験も
あっただろうに、何故か一泊した。土曜日の
夕方に入り、日曜日の午前中まで。
(私が色々やらかしている『例えば、「鶴岡八幡宮
さんごめんなさい❕」の記事参照』のは、
blogを読んで下さっているみなさんはお分かり
だと思うが、実はこの時もやらかした(笑)
まぁその話は後に取っておくとして)
しかしこの体験は、一回だけだったがとても鮮烈で、
後々の自分の人生に影響を与えたと思う。
今になってからのほうが、よりはっきりと、
この時に学んだことが理解できる。
ある土曜日の夕方。参加者は三々五々居士林に
集まり、初心者は前もっての説明を受け、
17:00から座禅会がスタートした。
時間の区切りは、昔のことなので忘れて
しまったが、40分か45分座禅を組み、5分か10分
休憩、といったところだったろうか。。。
道場内はうすぐらく、静寂のみ。
それぞれがただ、自己の呼吸に集中する。
勿論会話は厳禁。歩く時は、お借りした袴に
手を両側から入れ、決して出さない。
修行僧 (Trip adviserより)
参加者は何名くらいいたのだろうか。25名くらい?
私のような初心者が4~5人。何年も通って
いらっしゃるビジネスマン。
学生や主婦なども沢山おられた。
夜、9時までその何セットかが続き、熱々の
ほうじ茶とお煎餅をいただき一旦解散。
(夕飯は無し)
後は各々、外に出て仏殿のまわりなどで座禅を
組んだりした。季節はいつだったんだろう。
確か新緑の頃。とても気持ちが良かったのを
覚えている。
真っ暗ななかの静寂。全く怖くはなかった。
( Trip adviserより)
23時に就寝。女性は4人。二間くらいの境内の
小さな家が寝る場所。無駄口はたたけない。
何年も通っていらっしゃるという凛とした
雰囲気の方が、口数少なく説明をして下さった。
お布団の敷きかたも畳み方も、禅寺の修行僧に
準じて全部お作法がある。
午前3時起床。決められた時間内(15分?)に、
決められた畳み方でお布団を押し入れにしまい
少量の水で、洗顔とうがい。急いで居士林へ向かう。
再び数セットの座禅を組み、掃除。そして、
朝食。(掃除と朝食の順番はうろ覚えです。)
粥に沢庵。と、ほうじ茶くらいだったろうか。
作法もすべて禅寺のきびきびしたもの。
(後に茶道で茶懐石を経験し、その作法が、
ここから来ていることを知った。)
質素だが、なにか五感が冴え渡り、粥は
とっても美味しかった。
ここで、やらかした 。
食後、初心者の何人かが、足がしびれて
直ぐには立てずにいた。うううう〜。
その時、世話人の方(何年も通っていらっしゃる
リーダー)から、厳しい声がとんだ。
「そこーっ!何もたもたしてる!早く立てぇーっ!」(武士のような?シランケドおじさんだった。)
「はいっ!」とみんな慌てて立ち上がった。
その瞬間、chappie
ずどーんと床に倒れ込んだ
両手を伸ばして。あああーー。
恥ずかしい。。。
食後 参加者は一列になり、袴に両側から手を入れ、
円覚寺本堂まで進み、日曜の朝の管長さんからの
お話を聞きに集っている一般の方々に合流、
一時間ほどのご講話を聴いて、解散となった。
ふう〜〜 娑婆だ。 ← オーバー
なにか全てが清々しく、空気は美味しく、
新緑の隙間から太陽がきらきらと射し込み、
生まれ変わったような新鮮な朝だった。
また、座禅を組んでみたい。でも、実はこの時、
足がもの凄く痛かった。昨年、先天的な股関節の
異常が判明した。もしかしたらこの時の痛みは、
それもあったのかなと、今になって思う。
もう、足は組めないだろう、が、
また、やってみたい。呼吸法を学んでみたい。
家でも出来るだろうが、あの独特の雰囲気の
空間で、仏と向き合いながら頭を空っぽにしたい。
「気が通り、心が落ち着いた時、謙虚になり、
力がわいてくる。」
そうだ、最近は海外からの観光客の方々も、
座禅を組みに寺を訪れていると聞く。
椅子での座禅をさせてくださるところもあるだろう。
今年は、そんなことも楽しみである