歌うベーシー | CHAPPA RANKS

CHAPPA RANKS

Muzik is My Life

つづき

 

下にオススメのSoundCloud MIXのURLを貼り付けておくので、これをBGMにブログを読んでもらえると良いと思います。

 

https://soundcloud.com/waggytee/waggy-tee-present-grown-ass

 

先日、あるイギリスの科学者が「バンドの中で最も重要なのはベーシー(ベーシスト)である」という研究結果を発表したという記事を見ました。

 

自分的にはバンドの中で最も重要なのはドラマーだと思うのですが、バンドの中で周りを見渡せて、プロデュース的な立場でマエストロな役割を果たせるのはベーシーだと思います。

 

ジェームズ・ジェファーソン、チャック・レイニー、ジャコ・パストリアス、スタンリー・クラーク、エイブラハム・ラボリエル、マーカス・ミラー、etc....

 

素晴らしいベーシーは世界中にたくさんいますが、バンドの中でメイン・ボーカルを担当しながらベースを弾いているベーシーは、ベースだけを演奏するベーシーとは意味合いが異なり、1人で3役を熟す強者であることは間違いと思います。

 

今回はあくまでも自分目線で見たナイスな「歌うベーシー」を紹介します。

 

まずは、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)

 

 

言わずと知れたビートルズのベーシスト。

WINGS、そしてソロ活動へと、最近は積極的に音楽活動を行なっている。

さらに作曲家、作詞家としても名曲だらけ。

ピアノ、ギターなどベース以外の楽器にも熟し、さらにボーカリストとしてもトップクラスのマルチな才能を持つ歌うベーシー。

 

スティング(Sting)

 

 

ポリスを経てソロになってからも次々にヒットを世に送り出し、ソング・ライターとしても優れている歌うベーシー。

自分的には最近のアコースティック・ギターでの弾き語りプレイがお気に入りです。

 

ジャック・ブルース(Jack Bruce)

 

 

ブルース・ブレイカーズ、クリームを経てソロ活動になり、セッション・ベーシストとしても活躍したが、2014年10月25日死去。

ソング・ライターとしても多くの作品を世に残している偉大な歌うベーシー。

 

スージー・クアトロ(Suzi Quatro)

 

 

ザ・プレジャー・シーカーズを経てソロ活動へ転身し、そこからヒットを飛ばして行く。

女性を代表する歌うロック・ベーシー。

 

エスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)

 

 

パット・メッセーニ(ジャズ・ギタリスト)に見出されたバークリー出身の才女。

「今日のジャズ・シーンで最も素晴らしい才能をもつ一人」と評されている歌う女性ベーシー。

 

ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)

 

 

ファンク、ソウル、ヒップホップ、レゲエ、ダブ、R&B、ロック、ジャズの要素を含む独特の世界観が魅力で、ギター・ドラム・キーボードといった楽器も熟すマルチ・ミュージシャン。

作品はマドンナのレーベル、マーヴェリックからリリースされている。

自分的には今、最も注目している歌う女性ベーシー。

 

フィル・ライノット(Phil Lynott)

 

 

シン・リジィを経てソロ活動へ。

ソング・ライターとしても優れている歌うベーシー。

86年に36歳という若さで死去。

ダブリンには銅像もある。

 

ティム・ボガード(Tim Bogert)

 

 

ヴァニラ・ファッジ、カクタスをを経て、B.B.A(ベック・ボガード・アピス)へ。

B.B.A解散後はソロへ転身し、ビリー・コブハム、ロッド・スチュワートなど様々なミュージシャンとセッションを行う歌うベーシー。

 

ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)

 

 

シド・バレット脱退後にピンク・フロイドに加入。

70年以降のピンク・フロイドの主要な曲を作詞していて、特に名盤「狂気」からピンク・フロイドの楽曲の歌詞すべてを担当し、作詞家としても優れている歌うベーシー。

ピンク・フロイド脱退後はソロへ転身した。

 

ここまではレゲエ以外の様々ジャンルのベーシーでしたが、ここからはレゲエ・シーンで活躍する歌うベーシーを紹介します。

 

リロイ・シブルス(Leroy Sibbles)

 

 

言わずと知れたレゲエを代表するトリオ・コーラス・グループ、ヘプトーンズのリード・ボーカル。

1976年にグループを脱退し、ソロ活動していたが、1995年にヘプトーンズに再加入した。

当時のスタジオ・ワンのヒット曲の殆んどはヘプトーンズであり、ベーシストでもあったリロイ・シブルスは、SOUND DIMENSION(サウンド・ディメンション)のメンバーで、その殆んどのRIDDIM TRACK制作に貢献している。

 

ロビー・シェイクスピア(Robbie Shakespeare)

 

 

言わずと知れたスライ&ロビー (Sly & Robbie)のベーシー。

スライ・ダンバー (Sly Dunbar)と組み、1970年代の半ばに、スライ&ロビー として活動を始める。

チャンネル・ワンでレヴォリューショナリーズを始動し、1980年にはタクシー・レーベルを立ち上げ、多くの作品を制作する中、ブラック・ウフルなどのユニットでの活動も行なっている。

スライ&ロビーは何度かレゲエに革命をもたらしている。

1976年、「ロッカーズ」リズムと呼ばれる激しいリズムを打ち出し、主流だった「ワンドロップ」リズムを一変させた。

1980年代初期には「アンメータード・タクシー(Ummetered Taxi)」リズムをはじめとする「ラバダブ(Rub A Dub)」スタイルを導入した。

また1980年中期においてもいち早く電子楽器を導入し重要なリズムを開発。

1990年代にも重要なリズムを提供している。

その一方で、ジャマイカの音楽シーンから離れて、多くのジャンルの楽曲に参加している。

最近ではロビーがベースを弾きながら歌うシーンが多く見られるようになった。

 

デリック・バーネット(Derrick Barnnett)

 

 

80年後半から90年後半のダンスホール・レゲエのショーケースで活躍したサジタリアス・バンド(Sagittarius Band)のリーダー兼ベーシーであり、ニューネーム・レーベルのプロデュースも行っている。

サジタリアス・バンド(Sagittarius Band)ではリード・ボーカルも担当していて、楽曲もリリースしている。

 

というわけで、今回は「歌うベーシー」と題して、メイン・ヴォーカルでありながらベーシーでもある代表的かつオススメのアーティストを紹介しました。

 

ちなみに、ホレス・アンディーのベーシーを題材にしたBIG TUNE「Mr. Bassie」は大お気に入りの曲です。

https://youtu.be/UWCH6lleVMo

 

 

 

冒頭で「自分的にはバンドの中で最も重要なのはドラマーだと思う」と書いていますが、やはりドラマーがリズムを作り、リズムをキープしていることは間違いないです。

 

さらにドラムの音が時代の音となっていることから、バンドの中で最も重要なのはドラマーだと言えるでしょう。

 

そのリズムにウネリを与え、グルーヴを作り出しているのがベーシーだと思います。

 

歌うベーシーは、グルーヴを作り出しながらメインのヴォーカルを担い、さらにプロデュース的な立場でバンドの中でマエストロな役割を果たすという神業をやってのけているわけです。

 

CHAPPA RANKS