そして卒業へ 

 こんにちは。

 今回は、とうとうNAC日本橋を卒業するまでの記録となります。




 顕微授精から着床、胎嚢確認と順調……と思いきや、出血が続いて切迫流産の状態が続くことになりました。出血が止まるまでは、妻は自宅でもベッドに寝たきりの絶対安静状態です。


 この頃は毎日「出血が止まりますように、お腹の子が無事に育っていますように」と祈るような気持ちで過ごしており、次の受診までの日々がとても長く感じました。


 当時はコロナ対策でクリニック内には妻本人しか入れなかった為、受診の間、僕は同じビル内のカフェで待つことに。読書用の本を持参していましたが、受診結果が気になって全く読書に集中できません…。

 妻から受診結果を聞くのを毎回ソワソワしながら待っていましたが、少しずつ育っていく我が子には、他に変え難い喜びを感じました。心拍が確認できた日、卵黄嚢が見えた日…初めは一つの細胞だったのが少しずつ生命になっていく過程に、生命の力強さを感じます。


 そして、とうとう卒業診察の日。出血は結局、卒業診察まで続いていました。

いつものようにカフェで待っている僕の携帯に、妻からのメール。




胎児の心拍、サイズも基準を満たし無事に卒業!

 

 これにて、約4年にわたる不妊治療が実を結んだ日となりました。

 

 思えば、治療を始めた当初は男性不妊が原因だとは思いませんでした。経験談はネット等で読んだ事はあっても、頭の片隅で「自分は大丈夫だろう」と根拠もなく楽観的だったと思います。

 男性側に不妊の原因がある可能性は十分ありえますが、そもそも男性不妊に限らず、不妊治療は夫婦二人で歩調を合わせて進めていくべきものだと実感しました。



 これにて、僕たち夫婦が経験した不妊治療の記録は終了となります。

 初めてのブログで拙い文章ですが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


 今後は、普段の育児や趣味などについて不定期にブログを更新していきたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。