子どもが寝る前の儀式、障がいの有無にかかわらず「子どもが小さい頃はあった」という方も多いと思います。

 我が家の自閉+軽度知的障がいの息子は既に成人し、就労継続B型事業所でお仕事しているのですが、寝る前の儀式は今でも続いています。その名も「幸せの儀式」就寝時間(21:45)直前に息子のベッドで行います。公表するのがかなり恥ずかしい儀式でもあります。父「し」、息子「し」、父「あ」、息子「あ」という感じで「しあわせ」をお互いに言います。次に息子が先に「し」、父「し」…、と再び「しあわせ」をお互い言います。最後に一緒に「しあわせだね」と確認してハグします。

この儀式、息子が小学生の頃「しあわせ」という言葉が分かった頃からずっと続いています。

 ところで、たまに儀式を取りやめることもあります。その日、ショックなことがあったり、傷つくことがあったりすると、息子の方から「今日はいいよ…、幸せじゃなかったから…」と言います。「幸せ」の意味を本人なりに理解しているのだと思います。

 何を「幸せ」と思うのかは人それぞれです。でも、家族でお互いに幸せだな…、と思えることは本当に幸せなんだと思います。

 少し自慢します。数年前から「生まれ変わったら…」というテーマで家族で話をすることがあります。息子は生まれ変わったらまたお父さんとお母さんの子どもに産まれてきて「知的障がい」がいい、と言います。私が健常じゃなくていいの?と尋ねると、健常者はいじめとか大変そうだから…、と言います。

 少なくとも息子は今の状況を幸せだと思っている、そのことを確認できるだけで、親としてはものすごく幸せです。

 生まれ変わらずに天国に行った場合、今と同じように鉄道ウォッチに行ったり、将棋をしたりするとのこと、天国には「じーじ」(私の父)がいるから「じーじ」とも勝負したい、それから徳川家康とも…。幸せな妄想は続きます。