勉強って何でするの?
昔から子供達から親へ繰り返されてきた質問だ
学校で習うことは
あまり日常生活に関係ないと思われることも入っているからだろう
そう聞かれたときにわたしは
『考える練習をするためと
その考え方を知ってると役に立つからだよ』と答えるようにしている

むかし同じようなテーマのテレビ番組をやっていたときに
ビートたけしが出ていて
そのときに
(詳しいことは忘れたけど)
「映画のコマ割りや場面展開は因数分解を使う」
というようなことを言っていて
あぁ、なぜ勉強するかの答えはこれだな、と思った
有名な東野圭吾の著者
『容疑者Xの献身』でも
天才数学者で教師の主人公が、
オートレーサーになりたい自分に数学なんか必要ない、と言う教え子に向かって
レーサーをバックアップするスタッフたちは
どこでどう加速すれば勝てるか、綿密にシミュレーションを繰り返し、戦略を練り上げる。その時に微分積分を使う。
と説いているシーンがある
自分の生活や目標に関係なく思えるものでも
それは形を変えて随所で役に立っている
ここまで専門性が高くなくても
知識は自分を助けてくれる
何年か前のニュースで、ある人が
職場で使っている強力な洗剤を空き缶に入れて持ち帰っている途中
地下鉄内で破裂してけが人が多く出たとやっていたけど
これも化学に詳しくなくても
なんとなく中学くらいの理科の知識があれば
あの混ぜるな危険の洗剤とアルミ缶て組み合わせ的にマズいよね、とよぎるはずだ
また、何か新しいことを始めるときは
「予測して検証する」の繰り返しで
そういうとき、
学生時代に分からない問題が出てきたときの
「こうじゃないかな」
と知識を組み立てて考えて
答えを導くという経験が役に立つ
あまり知識に縛られて頭でっかちになるのも良くないと言うけど
これはそれ以前の話だ
子供には
勉強には知ってると自分を助けてくれることがいっぱい入ってるよ、と話している
何のために勉強するのか。
因数分解なんて実生活ではまず使わないけど
考え方はどこかで自分たちの役に立っている
おわり
