『目によらしむ』育成 | 一日一筆〜よりよく生きるウェルビーイングのための備忘録〜

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働きながら大学院で看護学を学びました。健康教育に関心があります。特に興味があるのは、ウェルビーイング、発酵食、呼吸です。日々のことを書とともにしたためています。最近約10年ぶりに日本習字で学び始めました。課題提出までの道のりを綴ったりもしています。

今日たまたま近くで仕事をしていた別の部署の人が、同僚と私の話し合いをしている様子を見て「2人とも優しく話すので会話を聴いていると声のトーンにとても癒された」と言ってくれた。
とても嬉しかったのだけど、昔、私はこんなことをいってもらえるほど穏やかな音色で話す人間ではなかったなぁ、としみじみと思った。
以前はすぐイライラする。声の音量も決して小さくなく、早口できつめに話すような感じ。刺々しい。

こんな感じの私が、もし少しでも変わったのならば、それは出逢ってきた周囲の人たちのおかげだと確信する。
感情の起伏の激しい私を決して否定することも、叱りつけることもなく、まるごと受け入れ、認めてくれる人たち。
こんな人たちに出逢ったことは、我が人生の幸せポイントのひとつだ。

その方々、、人への気遣い、細やかさ、思いやりはもちろんのこと、率先して行動をするということがまた素晴らしいのだ。
言葉で指示したり注意するんじゃなくて、自らどんどん行動にうつす。態度で社会人としての自分の姿勢を示す。そして私の仕事が遅くても、やれなくても責めることなく、フォローしてくれる。
このようなスタンスで仕事をする方々を見て、ちゃんとやらねばと思った。そして微力でもまずはその人たちの力になりたいと強く願ってここまでやってきた。
言葉で注意されたり、指示されたりするよりもずっとずっとがんばらないといけないという気持ちにさせられるのだ。

最近読んだ、内藤寿七郎先生の『新「育児の原理」暖かい心を育てる』で、先生は福沢諭吉の「育児というのは言葉によるべからず、目によらしむべし」という言葉にいつも心打たれると書いておられる。
「遊んだ後はおもちゃを片づけなさい」などと言葉で注意や命令をするのではなく、手本となる態度や行動を実際に見せてあげることが幼児のしつけでは大切ということのよう。

確かになぁと思うのと同時に、決してそれは幼児だけではないんじゃないかとも感じる。
「目によらしむ」育成によって、私は前よりマシな社会人になったんだ、きっと。

まだまだその人たちのような広い心もなく、仕事の速さも及ばないけれど、言葉ではなく行動、態度で仕事をする人間でありたいと改めて思うのだ。

『音』・・空気、水などの振動によって聴覚に引き起こされた感覚の内容。また、その原因となる空気などの振動。音波。人間は振動数20~2000Hzくらいの音波を音として感じる。音の性質は強さ・高低・音色の三要素で表すことができる(大辞林より)。