​1月2日


朝起きて、

ゆうくんのお家を開けて

おはよう!と声をかけてお家から出して、

着替えから始まる朝。





服を脱がせる度に

体の色にショックを受ける自分と、

見慣れた自分。





それでも、

破れた皮膚を見ると痛々しくて辛くなる悲しい






優しくゆっくり ゆっくり保湿剤を塗って

オムツ交換。





新しい肌着に着替えると

ゆうくんもスッキリした表情にチュー






今日はどの服着せようかな~?看板持ち

そんな、小さな幸せで始まります。





ジュエルミネーションに行って撮った写真、

ゆうくんのお顔の色が良くなくて。





入院中の人口呼吸器を固定する為の

粘着テープが強力で

生後まもなく付けられてから ずっと。






おでこの脳波モニターも。





そのせいで、

両頬とおでこに 鬱血した

凄く紫色に肌が変色してしまっていて

可愛いお顔が・・・






そして、今朝思ったんです。

メイク、してみようかな。





私のコンシーラー等使ってやってみたい。

それとも専用のメイク道具が必要なのかな?





ネットで検索すると

特別なメイク道具じゃないと分かったので

やってみました!






コンシーラー塗っただけで

みるみる 紫色だった皮膚が綺麗になって、

頬もおでこも他の肌色と均一にあんぐり





そこに ファンデーションを

ポンポンと重ねていくと

更に自然なお肌の色にあんぐりあんぐり





モチモチほっぺにチークを

ふんわり広めにのせると

嘘みたいに血色が戻りました!ポーンキラキラキラキラ





やりたがりの娘にもお手伝いしてもらって、

2人で一緒にルンルン





最後に眉毛。

しかし、ゆうくんは髪の毛も眉毛も産毛も

全て明るいアッシュブラウンキラキラ





なので眉毛が見えない汗うさぎ

え?何処が眉毛だ???





旦那が「ここだろ!ほら、これだよ!」

と何度も言うものの私には分からず汗




最終的には私のさじ加減で

描かせてもらいました泣き笑い






ペンシルで描いたらちょっと違うか?

って事で、上からパウダータイプの

アイブロウをのせて、

更にゴールドに近い色でぼかしをかけて、

最後にファンデーションを重ねて

馴染ませました!






ちょっと、そういうのに自信があって、

我ながら、出来栄えにドヤ顔キメてる





旦那が「おぉ!

ゆう、こんな顔してたんだなぁ!びっくり

すげぇ!!こんな綺麗になるなら

俺も青髭 ユンにメイクで隠して

もらいてーわー!」





私「違うよ、

本当のゆうくんの顔はこれじゃないよ。

これは2倍に腫れ上がっちゃってるから。

本当の顔はあの写真の顔だよ真顔

って 言うと、




旦那「まーそーだけど、

痛々しさが無くなってすげーじゃん!」






確かに、

メイク後のゆうくんは見違えるほど

綺麗になって、

まるで今にも目を開けそうな位。






見た目の痛々しさが無くなって、

息子の顔をみる度に感じてた

胸の苦しさというか、

そういうものが大きく緩和されたのが

分かりました。






早速義母に写真を送ると

義母も見違えた顔にビックリしてました! 




会話の最後に

「ユンちゃん、今夜はどうする?

またおせち料理運んであげようか?」と

聞いてくれました。

実は昨日、

義母がお重で届けてくれていて

今日もその予定でした。





私の中で

ゆうくんの綺麗な顔を見られた事で

気持ちが明るくなった事と

義母にも今のゆうくんを

見せてあげたいと思ったこと、



旦那が義母はまだ退院してからの

ゆうくんを1度も抱いてないのを

気にかけていた事もあり、

夜は義実家で恒例の正月

集まりに行くことにしました。






ただ気がかりだったのは

旦那の妹の子供たち。。。





ゆうくんを見てどんな反応をするか、、、

ゆうくんが傷つく言葉を言って欲しくない。

いや、

私がそういう言葉に傷つけられたくない真顔

そう思って、





あっちの子供たちには会わせたくないと

旦那に事前に言いました。





旦那は

アイツらバカだしな!

子供だから何を言うか分からねぇし!

いーよ!妹に言っておくから!







と、理解を示してくれました。





集まりは夕方~、それまで

私はゆうくんに色々買ってあげたい物が

また出てきて、

旦那に買い物に連れてって貰いました。





まずは洋服。

あと、ベビーソックス。

そして、腫れた顔が少しでも

目立たないように帽子。





あとは~

まだお顔が綺麗な内に

家族撮影をしたかったので、

撮影アイテムが欲しくてにっこり






年末年始で品薄なベビザらス。

前日も来たけど、服がほとんど無いネガティブ

けど、その中から可愛いのを選んで飛び出すハート






本当はね、正装っぽい、

赤ちゃんの蝶ネクタイ付きロンパース

みたいなのが欲しかったけど、

80cm~しかなくて悲しい





そりゃそうか、

大体1歳の誕生日とかで着るもんね。

ギリギリハーフバースデーとか、ね。







ゆうくんは未熟児で

浮腫がなければ体重は2kgあるかないか、

まだまだ小さくて

50~60cmでもブカブカ。






なので諦めて、

赤ちゃんらしい白系の服を1着、

あて耳付きのオフホワイトのニット帽、

bebeでベビーソックス。

あとは撮影用のバルーンとか。






旦那に明日 家族撮影したいと伝え、

でも1月3日・・・

しかも家族撮影ってセルフで撮れない無気力






以前  娘の1歳の誕生日撮影でお願いした

ウェディングフォトのプロカメラマンさん。




our photo というサイトでも有名で、

人気カメラマンさんなのでダメ元で

携帯に直で連絡してみました。



” 急ですが、明日は空いてませんか? ”と。





事情があって、

時間がない旨も伝えました。





” お久しぶりです。

空いてます!行けますよ!” と返信があんぐり





旦那に〇〇さん、明日来てくれるって!

って伝えると


「え?ゆうくんが亡くなってる事伝えた?

カメラマンさんって、冠婚葬祭の葬は

撮りたくないって人多いらしいよ。



何かで見たことあるんだよな。

カメラに死んでる人を残したくないとか

そのデータを残したくないっていうのが

理由だって。。。

最初に言わないとダメじゃないか?」






え・・・

そんなこと全く無知でした・・・

ゆうくんは   なの?




私たちの大切なゆうくんは

カメラに撮りたくないと思われなきゃ

いけないような赤ちゃんなの?




亡くなってるから

嫌がられなきゃいけないの?





頑張ってきたゆうくんが。

大切な大切な息子が、

何もしてないのに、

誰かに嫌がられてると思うだけで

もの凄くショックでした





カメラマンさんにメールしました。


” 息子は病気で亡くなってしまったこと、

火葬まで日にちが無いこと、

それでも撮って頂けますか?



〇〇さんのカメラで撮ることに抵抗が

あるようでしたら、

我が家に一眼レフカメラがあるので

それで撮って頂くだけでもいいですし、

どんな形でも写真を残せれば構いません ” と。





その後、

3時間も返信が途絶えました悲しい




旦那は「だろ?嫌なんだよ。」と。




私「ひどい。

それなら断ってくればいいじゃん。

でもさ、〇〇さん、そんな人じゃなくない?

断りもせずに無視するの?

あの人、そんな人じゃないよ不安あせる




じゃあ、

〇〇さんが引き受けてくれないなら

家族写真、撮れないね悲しい





私が最初に言わなかったのが

そもそもいけなかったのか。

そう思って〇〇さんにメールを送ることに。





「最初に息子が亡くなってる事を

お伝えするべきだったのに

きっと困らせてしまいましたよね。

申し訳ありませんでした。


どうか今回の依頼の件は

お気になさらないでください。」


そう書いてる最中に返信が来ました!ポーン





この返信が来た時、

私はお断りの内容とばかり思っていたので、

この文を読んで涙が出ました







やっぱり そんな人じゃなかった

思ってた通りの人柄だった!

そして前日にも関わらず、

こちらの事情にこんな優しい返信までくれた。





感謝の気持ちを

返信で伝えました。

無事に撮影予約出来てとにかく嬉しかった!






やったあー!

〇〇さんのカメラワーク、

最高だもん!



さすがはプロだし、

色々 写真修正もかけてくれるので、

部屋のコンセントとか、エアコンとかも

消してくれます。



データも何百枚も頂ける看板持ち

とにかく 良かったねー





今夜は明日の撮影に向けて

家のデコレーションや家族衣装の準備、

やることいっぱいだ!ラブ






ゆうくん、

明日はママのわがままにお付き合い

頼むよドキドキドキドキドキドキ





ママはね、ゆうくんとの綺麗な写真を

いっぱい残したいんだ。





この先ママが生きていけるように

ゆうくんとの写真が沢山欲しいの。






ゆうくんとの写真を見て

幸せ何度も感じながら生きていけるように、

悲しみだけにならないように。





ママのわがままだけど、

後悔しないために

いっぱい、いっぱい ゆうくんと

写真撮らせてね






明日の昼間は沢山温かいリビングに

ゆうくんと過ごすので、

少しでも体を傷ませないために、

今夜は極力 ゆうくんのお家から出さずに

キンキンに冷やさせてもらいました。





​正月の集まり


夕方に義実家へ。

ゆうくんのお家ごと運んで

長男犬も一緒に行きましたドキドキ






娘はゆうくんを

旦那の妹の子供達に見せたくて仕方なくて、

何度も娘のいとこに「見てー!」と、

見せようとするので私は最初

阻止していましたイラッ






があまりに嬉しそうに

弟の自慢をしたがる娘を叱るのが

だんだん可哀想になり、






メイクで綺麗に変身したし

大丈夫かな?うーんと、

見せることにしました






すると小2の男の子は

初対面のゆうくんに照れくさい感じで

「えぇ!可愛い!小さい!

手も触っていい?爪も生えてるんだぁおねがい

と、頭を撫でたりして

可愛がってくれました看板持ち





私「ほら、ゆうくん、

いとこのトモくんだよ!ニコニコ






その後、小5の女の子も見に来てくれて

「わぁぁおねがい小さぁぁぁぁぁい!

可愛いーーーーーーおねがいおねがいおねがいおねがいおねがい」って。






あれ?子供って何か いつも意外な反応。

義妹の子供たち、

前から好きじゃなかったけど、

思ったよりいい子かも?泣き笑い





義母「ゆうくん、

こんな綺麗なお顔になってぇ!ひらめき

凄い可愛いお顔してるー!ニコニコ

顔色もすごい良いじゃない!」


テンション上がってましたねー

義母にも抱っこしてもらい、

賑やかな空間で正月の夜を過ごせたゆうくん。



義母お手製おせち料理


ゆうくんも

賑やかすぎて疲れたかな?

娘は楽しかったから逆に夜更かし驚き

深夜0時まで起きてました無気力





ゆうくんの寝顔に微笑む娘。