いつくしみ の めいそう | こども めいそう 

こども めいそう 

こどもとおとなが『のびのび暮らす』をモットーに、
瞑想(メディテーション)を通して、心の落ちつきを取り戻し、
自分にやさしくみんなにやさしく過ごしていけるように支えていきたい。
宮﨑 央桂(みやざき ゆか)

 

慈しみの瞑想

 

(Loving-kindness Meditation)

 

 

《こども めいそう》「おとなのクラス」の今月のテーマです。

 

やさしさや思いやりを育む瞑想です。

とても伝統がある、シンプルで力強い瞑想です。

 

やさしさや思いやりは、私たちが本来持っている性質でもあります。

例えば、

朝日をみた時に感じる、あたたかさ、広やかさ。

赤ちゃんを抱っこした時に感じる、やわらかさ、明るさ。

温泉に入ったときに感じる、ほっとする、和らぎ。

 

このやさしさを困っている人のために届けていきます。

 

でも、時々間違っちゃうことがあります。

困っている人のためと思っていたけれど、

相手が求めていなかったり、相手が求めていないことだったり、

余計に事態を悪化させちゃったり、

こんなはずじゃなかったと思ったことはありませんか。

 

よーく考えてみると、相手のためと思っていたけれど、

心の奥のほうで、優しいほうがいい、いい人に見られたい、

そうしておいたほうが後々いいだろう、

この状態に自分が不安だから辛いから、

実は自分のためだった、、、となんだかがっかりです。

 

でも仕方ないのです。

いつもお話ししているように、

私たちはこれまで生きてきた人生で様々な経験をしてきて、

親や周りの人たちから学んだり社会で学んできたものがたくさんあり、

自分自身を守るために、ガードが厚く固くなっています。

『考えのクセ』ですね。

やさしさもこのガードに覆われて、そのまま伝わりにくくなっています。

いろいろな引っ掛かりがあり、見当違いのことをしてしまうのですね。

 

ここに気づくためには、マインドフルネス瞑想がいい働きをしてくれます。

このガードがだんだん薄くなり、やさしさがスムーズに伝わるようになります。

慈しみの瞑想はもう一歩、このガードにちょこちょこ穴をあけて、やさしさが通りやすくなります。

 

いい人になろうとする必要はありません。

余計にガードを厚くしちゃいますので気をつけてください。

 

私たちはもともとやさしさや思いやりを持っています!

ただ届ける練習、心を開いていく練習をします。

そうすると、自然にやさしさや思いやりは湧いてきます。

まずは自分自身に~