在日信者を通して北朝鮮に潜水艦を売った統一教会(3) | ちゃぬの裏韓国日記

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カルト統一教会と世界支配層との関係をあばく
(統一教会=世界平和統一家庭連合)

日本では反共を装い、裏では社会主義国に進出してビジネスにいそしみ、北朝鮮には露・潜水艦を送っていました。

「在日信者を通して北朝鮮に潜水艦を売った統一教会(2)」の続きです。


<週刊文春 94.2.3 184-188頁>

北朝鮮に潜水艦を売っていたのは統一教会系企業だった
国際問題に発展必至


■「日本の商社を通じ極秘にロシア潜水艦購入か · 北朝鮮」

(有田芳生&本誌材班)

ひと昔前、勝共を看板にしていたはずの統一教会。ロシアから北朝鮮へ四十隻もの潜水艦を売却する商談にからむはずはなかったのだが、社員全員合同結婚式に参加した企業が仲介に一役買っていた。文鮮明師のロシア、北朝鮮訪問といい教会内部に何かが起こっている。

ロシァの潜水艦が多数北朝鮮に売却された。それも日本企業の仲介で――と新聞等が報じたが、今度はその企業が統一教会系の企業だという事実が浮上した。

統一教会は七〇年代には信者たちの経営している会社が「銳和3B」というエア―ライフルを韓国から日本に大量に輸入したため国会でも問題となったことがある。

霊感商法のみならず、信者が行っているこうしたきな臭い活動にも「一切関係がありません」と言い逃れるつもりなのだろうか。

「ロシアのナホトカ総領事館との契約によれば、合計で四十隻の潜水艦を売却することになっています。そのうち十二隻がフォックストロット型で、残りの潜水艦にはゴルフII型のミサイル潜水艦も含まれています。ロシア側の説明では、昨年すでに数隻が北朝鮮に運ばれました」(外務省関係者)

十二隻のディーゼル推進潜水艦は、一九五八年から七八年にかけて量産され、NATO 側が「フォックストロッ卜」と名付けている。全長が九十一 · 五メートル、二千五百トン、速力は十六ノットで魚雷発射管を十門備えている。ロシア太平洋艦隊は九一年にこの潜水艦を現役に四十隻、予備役に十五隻保有していた。売却されたのは六〇年型である。

■武器転用なら法律違反明白

この売却でロシア太平洋艦隊側の窓口になったのは、退役した元幹部が設立した「ダリフォル」社だという。北朝鮮側の貿易会社の実態は不明で、北朝鮮政府のダミー会社と思われる。

北朝鮮にすでに運ばれた潜水艦は、船体を腐食から守るためウラジオストックにあるルスキー島の水深三メートルの海底に沈められていたもので、実戦配備はされていなかった。

売却された潜水艦は、動力機能が故障あるいは取り外されているので、ウラジオストックから北朝鮮の羅津にある人民軍港まで曳航されていった、という。

問題は、この潜水艦が北朝鮮によってどう利用されるのかである。

ロシア外務省側は、

「(売り渡す潜水艦は) 武器などの部品はすべて取り外しており、いわばスクラップだ」

と日本政府に説明しているし、仲介した東園商事の宮内豊取締役も「(売却された潜水艦の) 現物を見たこともなく、ここ (東京) で仕事をしているだけだ」と断りながらも、現在までに曳航されたものはあくまで「スクラップだ」と強調する。「三隻です。完全なスクラップ、鉄くずです。武器仲介にひっかからない。使用不可能になっていますからね。外為法にもココム規制にも抵触しません」(宮内氏)

しかし、この潜水艦がもし武器として使用できるとなれば、仲介した東園商事は武器取り引きの仲介貿易を禁止した外国為替及び外国貿易管理法に違反する可能性がある。

通産省輸出課は、

「現在調査中ではっきりしたことは申し上げる段階ではない」としながらも、こう見解を述ベている。

「どういう形状で輸出されたものなのか、きちんと調査しないことには判断できません。部品がいま保有している潜水艦に使われるならば、外為法違反に問われる可能性はあります。しかし、いまの段階では仮定の話です」

また軍事評論家の宇垣大成氏も、

「ウラジオストックに係留されている潜水艦を見た人の話では錆び付いていてとても使える状態ではなかったそうです。しかし、売られた潜水艦の全部が使えないとは断言できません」と言う。

なにしろ、今回売却された潜水艦は係留ではなく、海底で保存されていたもの。宇垣氏も武器として使用される可能性をこう語る。

「北朝鮮の潜水艦は、このフォックス卜ロット型と同じ程度の旧式艦だし、いまはほとんど動いていないので、部品として、あるいは実際に哨戒ぐらいには使えるかも知れません」

ちなみに『ミリ夕リーバランス』の「92–93年版」によれば北朝鮮が保有している潜水艦は二十六隻。

「ロシアの潜水艦は使用可能」だとする報道さえあった。

■会社登記には「漢方薬販売」

〈この契約はモスクワの海軍司令部の極秘指示で進められたもので、輪出額は秘密。北朝鮮側は公式には、この潜水艦を解体し、鋼材を得ると説明しているという。

だが、艦隊司令部筋では、北朝鮮がこの潜水艦を修理して新しい潜水艦部隊を編成したり、部品などを他の潜水艦の修理に使う可能性もあるという〉 (『東京新聞』一月十二日付)

実際、「部品の補塡はありうる」という防衛庁関係者のこんな見方もある。

「潜水艦の型からいって、老朽艦であるため、本体を売り渡すことでの軍事的戦闘能力の脅威は感じない。

ただ軍事用語で『力ニパリング』(とも食い) という言葉がある。老朽化した武器をばらばらにして、部品だけを既存の武器に補塡するというものだ。

北朝鮮は外貨不足のため部品の交換に支障をきたしている。今回はレーダーや武器類は外して売っているだろうが、たとえば配管の一部など武器ではなくとも夕イプが同じなら補塡することは十分に考えられます」

ロシア太平洋艦隊から北朝鮮に売却された攻撃型潜水艦は、一隻が約二十七万六千ドル。四十隻だから千百四万ドル、日本円にして約十二億三千六百四十八万円である。

この仲介手数料がどれだけ東園商事に入り、また売却潜水艦がどのように利用されるのかは、今後の調査を待たなければならない。

しかし、東園商事の、「単にスクラップにするため」という言い分を素直には聞けない根拠がある。

東園商事の会社登記は、その「目的」として「食料品及び日用品雑貨の販売」を第一項目に謳い、「衣料品及び化粧品の販売」「健康器具の販売」「漢方薬の原材料の輸入 · 販売」などが続いて並んでいる。

そのどこを見ても「攻撃型潜水艦の売買」など出てはいはしない。

■社員全員が合同結婚式に

ところが、東園商事はこういう穏やかな会社目的の仮面の裏で、実際には数年前にロシアの軍用トラックを北朝鮮に輸出する仲介をしたことがある。

「実はこのころから警視庁公安部では東園商事についての情報収集を密かに行っていたようです」(外務省関係者)

東園商事の言い分もにわかに信じるわけにはいかないのである。

事実、この東園商事には注目すべき側面がいくつかある。

「なにしろ、この商社は、日本と北朝鮮との貿易を仲介する日朝貿易会や東アジア貿易会にも加盟しておらず、まったくの初登場でした」(外務省関係者)

東園商事が設立されたのは九一年二月十三日。資本金は三千万円で、東京 · 練馬区にあるマンションの一室に本店を置き、翌九二年五月には杉並区上荻の賃貸ビルに移転している。

代表取締役は柴田在慶氏。柴田氏は九〇年十月に韓国籍から日本に帰化した。韓国名は徐在虎。八二年十月十四日に韓国 · ソウルで行われた国際合同結婚式に出席し、日本人女性と結ばれている。

その名簿は韓国統一教会の編史室 (のちに歴史編纂委員会) が発行している『史報』(八三年三月一日号) に記録されている。

東園商事は、この柴田氏のもとにある総勢四人の小さな商社だ。柴田氏以外の残り三人の男性の内、取締役が二人、監査役が一人である。

この三人ともが八八年十月三十日にソウルで行われた六千五百組の国際合同結婚式に出席し日本人女性と結ばれた。

取締役の一人はその後、九二年八月二十五日にソウルで行われた三万組の国際合同結婚式で夕イ人女性と「再祝福」を受けている。

結婚相手の女性の中には、統一教会の大阪第一地区の人事でビデオセン夕ーの「トー力ー」(顧客にさまざまなコース決定をさせる仕事。霊感商法につながる場合も多い) をやっていた者もいる。

さらに、絵画の販売などを通じて霊感商法などの被害者も出した「マクロウェイ」という会社で会計を担当していた者もいる。

ところが柴田氏をはじめとして東園商事の四人は、これまでの経歴の中では霊感商法関連の事業には携わってはこなかったようだ。

「考えられることは、韓国出身の柴田氏は別として、他の三人は全国大学連合原理研究会の出身ではないかということです。統一教会信者のエリートだからこそ、このような仕事を命ぜられたのだと思います」(事情通)

そういえば、東園商事が最初に会社を置いていた練馬区のマンションには、八八年の合同結婚式に参加し、韓国人女性と結ばれた大学原研出身者たちが暮らしているという事実もある。

それだけではない、柴田氏と東園商事を接点にして、この潜水艦取り引きに北朝鮮のよど号グループも関与しているという証言までとびだした。

政府関係者が「あくまでも未確認情報」と断っていう。

「東園商事は文鮮明の直接指示によって設立された統一教会直轄企業と思われます。柴田氏は平壌を訪問したことがありますが、そのときよど号グループが事務所を設けているポトンガン · ホテルで田宮高麿と会ったという情報があるのです」

■よど号グループとの接点?

よど号グループは、中国との貿易の他に、最近ではロシアから中古車を買って貿易した実績もある。政府関係者の証言が事実なら、ロシアと北朝鮮とをつなぐ東園商事とよど号グループの接点という新たな問題が浮上する。

こうした疑惑に北京出張中の柴田氏は国際電話で答えた。

――潜水艦はスクラップ用というが本当か。

「潜水艦といっても錆びて、塩水が入っている状態ですよ。北朝蛘の人にも確認しましたが、三十年も四十年も経ったものが通用するはずがない、兵器として使うのなら自分の所で作ると言っていました」

――統一教会との関係は?

「私は信者ではない。うちが統一教会系の企業なんてとんでもない」

――仕事で平壌に行かれましたね。

「ええ」

――ポトンガン · ホテルで日本赤軍の田宮と会いましたか?

「いえ、会っていない」

――よど号犯人グループと会ったという噂もあります。

「なんですか、よど号というのは。私は関係ない。平壌にも行っていない」

平壌に「行った」と答えたかと思えば「行っていない」と返事をしたり支離滅裂で、さらに質問を続けると興奮して一方的に電話を切ってしまった。

一方、統一教会もいつもながらのコメントを寄せた。

「当宗教法人は、信教の自由を守る観点から、個人のプラィバシーに関する問題について一切お答え致しておりません。当宗教法人は『東園商事』という会社とは一切関係ありません」

政府関係者は「東園商事は文鮮明の直接指示によって設立された」と言うが、この問題に関わって興味深い事実がある。

それは東園商事が設立された一九九一年という年の統一教会にとっての意味である。

前年の九〇年四月十日から十三日まで文鮮明教祖が提唱した世界言論人会議がモスクワで開かれた。社会主義国で「勝共」を唱える文教祖提唱の会議が開かれるのは初めてのことであった。もちろんゴルバチョフ · 文鮮明会談は国際的にも話題を呼んだ。

この会議を大きなきっかけにして文鮮明の北朝鮮接近がはじまる。そのルートは、八九年から中国 · 広東省に建設している「パンダ · モーターズ」(統一教会系の自動車工場) を通じての中国駐在北朝鮮大使館やニューヨーク駐在北朝鮮国連代表部などであった。

モスクワでの世界言論人会議に参加したメキシコとコス夕リ力の元大統領は、文鮮明特使として北朝鮮を訪問した。

こぅした水面下の動きがあって九一年十一月三十日から十二月八日まで、文鮮明は北京空港から朝鮮民航の特別機で北朝鮮を電撃的に訪問、金日成主席とも会談した。韓国政府も知らない隠密裏の行動だった。

この訪問中、文鮮明は北朝鮮の金達玄 · 対外経済委員会委員長 (副首相) との間に経済協力の合意書まで交わしている。

その柱は、金剛山合弁開発、豆満江開発投資、元山軽工業基地建設投資である。

この九一年にはべトナ厶で国産初の自動車会社である「メコン · コーポレーション」が自動車製造免許第一号を取得している。この会社は日本の「セィロ · マシナリー · ジャパン」と韓国の「セイヨン · イン夕ーナショナル」の合弁だが、資本金一千万ドルの七〇パーセントを「セイロ · マシナリー · ジャパン」が出している。



この会社の社長が、統一教会の副島嘉和元広報局長から「経済担当副会長」だと告発された古田元男氏である。古田氏は霊感商法で販売された壺や多宝塔などを韓国から輸入した「ハッピーワールド」の社長を務めてきた。「セイロ · マシナリー · ジャパン」の資本金の四五パーセントは「ハッピーワールド」が出資しているのである。

■社会主義圏に進出した企業

古田氏は現在「メコン · コーポレーション」の副会長である。

このように八九年から九一年にかけて、文鮮明教祖を「メシア」と信じる統一教会信者たちは、国内での活動にとどまらず中国、旧ソ連、ベトナム、北朝鮮に浸透し、さまざまな事業にも手を出しはじめた。こうした流れの中で九一年に東園商事が設立されたと考えるべきだろう。

社会主義圈への経済進出の中心にいるのが、信者たちから「コマンダー」と呼ばれている古田元男氏なのである。元信者のこんな証言がある。

「九三年二月に私たちは『世界日報』の板橋工場に集められました。私たちというのは、九二年の合同結婚式で韓国人と結婚して、まだ渡韓していない信者のことです。そのとき集まったのは二百人ぐらいでした。古田コマンダーが『アジア · プロジェク卜』の説明をしたんです。

結論からいえば、一人が一力月に四十万円集めろということでした。その献金で、中国のパンダ自動車、ベトナムのメコン自動車、北朝鮮の経済開発をするというわけです」

統一教会が資金難にあることは現役信者たちの証言でも明らかな事実である。九三年十月から十二月まで、韓国 · 済州島の「一和」済州国際研修院で、「日本女性幹部修練会」が延べ二十五回、累計で約五万人を集めて開かれた。

この会議で、日本人幹部は、「日本で献金すれば、教会の借金を返すのに使われる。それが嫌だという人は、文先生に直接届く銀行の口座番号を教えます」

と言って、黒板にアメリカのバージニア州にある銀行口座を書いている。

いずれにせよ、統一教会の信者たちは、文鮮明教祖へのできうる限りの献金を求められている。それは文教祖が強調する「地上天国」実現のためであり、その一環として北朝鮮への接近も意味づけられている。

東園商事を経営する統一教会信者たちが、ロシアと北朝鮮を仲介して事業を経営することは、文鮮明教祖が描く世界像に完全に符合した行動なのである。

(引用おわり)

「在日信者を通して北朝鮮に潜水艦を売った統一教会(4)」へ続く


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(参照:【犯罪隠蔽工作か】統一教会の名称変更を文化庁が認証「世界平和統一家庭連合」に