真の家庭の財産争い(2011年3月14日「北風と太陽」) | ちゃぬの裏韓国日記

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カルト統一教会と世界支配層との関係をあばく
(統一教会=世界平和統一家庭連合)

■顕進、国進兄弟の争いの内幕を追跡
(「統一」されない統一教「二世」たち(1116号2011年3月9日「時事ジャーナル」))

以下全文「北風と太陽2011年3月14日記事」より
http://kokoro.mo-blog.jp/weblog/2011/03/39_0af9.html
 
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「統一」されない統一教「二世」たち
http://www.sisapress.com/news/articleView.html?idxno=54616

統一教文鮮明総裁の息子らの間にあつれきが表立っている。統一教内部では「サタン」「堕落した天使長」のような極端な言葉であふれている。

最近、文総裁の4男の文国進統一グループ会長側が3男の顕進会長の側近を検察に告訴して以降しばらく静かだった「王子たちの乱」がまた再開するのではないかということが言われている。検察は「後継者主導権争いの副産物」であるとみている。「文総裁の仲裁にも加熱している二世らの戦争」の内幕を追跡した。

「ポスト文鮮明」の座をめぐり統一教二世たちのあつれきが本格化する可能性がでてきた。「サタン」や「堕落した天使長」という用語が飛び交い、教会財産をめぐる法的争いが発生している。告訴告発·事件も相次いでいる。統一教内外では「統一教という傘の中でさえぎられていた内部のあつれきが二世体制に転換されながら今表面化していることについては、評価すべき」という声もあるようだ。

ソウル北部地検刑事2部は去る2月7日、統一教要人のキム某氏を起訴した。 キム氏は統一教4男の文国進統一グループ会長と関連した虚偽事実をインターネットに流布した疑惑を受けている。 キム氏は3男の文顕進統一教会インターナショナル(以下UCI)会長の側近要人で知らされた。 しばらく静かだった3男と4男の摩擦が今回の事件を契機に再点火されることでないかという見方が広まっている。

<時事ジャーナル>が入手した検察控訴状によればキム氏は最近統一教大学生布教団体の‘ワールドカープ’(旧世界原理研究会)サイトにUCIの声明書を掲載した。「4男の文国進会長が日本献金でワシントンタイムズの運営資金を支援した」という内容だ。文国進会長はキム氏を検察に告訴した。文国進会長は検察調査で「事実確認もなしで虚偽事実を上げた。 私を誹謗する目的だと見る」と述べた。「ワシントンタイムズを支援する名目で日本の献金で処理した事実がない」という日本統一教関係者の陳述書も提出した。告訴されたキム氏は自身の主張を後押しする証拠を提示できなかったし、検察はキム氏を罰金100万ウォンの略式起訴した。

ワシントンタイムズ問題が二世争いの出発点

統一教内外では今回の事件を二世争いの延長線で眺めている。卓志一釜山(プサン)長老派神学大学教授は「文鮮明総裁の3男と4男が昨年、米国、ワシントンタイムズ運営問題で摩擦を生じさせた。その沈殿物が告訴事態に広がったのだ」と分析した。

ワシントンタイムズは去る1982年米国で創刊した右翼保守新聞だ。 その間文顕進氏がUCIを通じて運営した。 発行部数は多くないが、ワシントン政界で影響力をある新聞として知られている。李明博大統領も昨年6月26日この新聞に寄稿文を載せた。 だが、経営は去る2009年以後悪化した。 結局経営難に勝つことができなくて、市場に売り物に出てきた。 統一教は昨年11月負債と人材を抱え込む条件で文顕進会長からワシントンタイムズを1ドルに買い取った。

文顕進氏はこの新聞の経営難が悪化した原因は4男国進にあるとしている。彼は昨年6月統一教信徒らに送った文で「文国進会長が意図的に財政支援を切って経営が悪化した」と不満を表明した。これに文国進会長は「支援した資金が違う用途で使われた。資金がないということは言い訳に過ぎない」と反論した。ワシントンタイムズ問題が二世争いの出発点であるわけだ。こういう状況で3男側の要人が4男を誹謗する文をインターネットに掲載したのだ。

今回の事件を調査した検察や被疑者キム氏も二人の兄弟の亀裂が大きくなる過程でこのような事件が発生したことを否認しなかった。検察関係者は「調査過程でキム氏が文顕進会長の側近であることが確認された。後継者の座をめぐって主導権争いを行う過程で起きたことで見ている」と。キム氏も検察調査で「文国進側に事実可否を確認したのではない。 兄弟の亀裂が深刻な状況でこのようなうわさが立って声明書を掲載することになった」と言ったと伝えられている。

文総裁、2009年7男亨進氏を公式に後継者とする

なぜこのような兄弟の争いが発生したのだろうか。 時計の針を遡って2008年に戻す。それまでも文顕進会長は統一教の後継者第一位に指定された。 彼は2005年ワールドカープの世界会長に赴任した。 以後統一教の核心機関の一つのUCI会長と天宙平和連合(UPF)共同議長席にも上がった。 だが、米国に居た4男文国進会長と7男文亨進会長が帰国した以降、状況が急変した。

文国進氏は1兆7千億ウォン規模の統一教傘下企業を総括する統一グループ会長に就任した。文顕進氏は統一教本部教会堂会長を経て統一教世界会長に上がった。統一教の核心の企業と宗教部門を二人が握ったのだ。二人が全面に登場した以後文顕進氏はNGO(非政府機構)事業部門と統一教米国事業責任者に押し出された。

去る2009年1月には文総裁が3男顕進氏の代わりに7男亨進氏を公式後継者であると公式に指名した。文総裁の誕生日パーティーを兼ねた席であった。これに顕著進氏が公開的に反対意思を明らかにしながら内紛が広がり始めたのだ。統一教事情に精通したある関係者は「顕進会長は統一教の枠組みを越える宗教運動をずっと主張した。こういう姿が内部的に反発をかったと理解している」とコメントしている。

文総裁は2010年6月「世界統一と天宙統一宣教本部の公文書だけ認める。相続者は文亨進だ。その他は異端者で、爆破者だ」と宣言した。文総裁はこのようにすることによって「後継」論議に終止符を打とうとしたが無駄であった。二世たちの争いはなかなか沈まない状況である。

統一教が最近公開した内部文書でもこういう情況を垣間見ることができる。これら文書によれば文総裁は去る2009年8月、顕進氏にUCI理事長職から退くことを勧告した。しかし顕進氏はこれを拒否し、統一教と関連した内容をUCI定款で削除した。顕進氏が個人的に設立したグローバルピースフェスティバル(GPF)財団にUCI資産を寄付することができるように改正した。 これに先立ち顕進氏は既存社外重役のチュ某氏とキム某氏を解任した。代わりに妻の父の郭錠煥氏など二人を理事に新しく任命した。

この亀裂が法的訴訟へと拡大し始めた。 解雇されたチュ某氏は去る2009年10月UCI系列会社のワシントンタイムズ航空(以下WTA)の資金2千100万ドルを引き出し統一教宣教会財団に入れた疑惑で米国連邦裁判所に訴えられた。 統一教宣教会財団の理事長は文総裁の夫人の韓鶴子氏だ。 顕進氏は最近韓鶴子氏を相手にもソウル地方裁判所に財産仮差押さえ申請を提起した。

子が母に訴訟を提起したのだ。だから統一教一部では今回の事件を‘王子の乱’と表現したりもする。統一教に30年間身を置いたイ・ヨンソン牧師(統一教対策協議会事務総長)は「文顕進会長はワシントンタイムズ高位幹部に文亨進の指針より自身の指針を優先的に従うことを要求した。これらに応じないと電撃的に解雇措置した。UCIなどを個人化する過程で退陣要求を受けることがある」と説明した。

イ牧師は文顕進会長が組織的に追放された可能性を否定しないでいる。統一教では文鮮明総裁の言葉が総て法である。「真の御父母様」(文鮮明夫婦)の話に絶対服従しなければならない。文総裁は去る2009年と2010年に文亨進氏を後継者だと宣言した。信徒らはこの話に従うほかはない状況だ。こういうやり方で、組織的に文顕進氏を圧迫可能だと考えている。 彼は「教会内部では、文顕進氏と妻の父の郭錠煥氏が堕落したアダムと天使長として描写されている。こうして7男亨進氏と4男国進氏を支持させることにより、反対派の3男顕進氏と妻の父の郭錠煥氏の立場を喪失させた」とコメントした。

特に専門家たちは郭錠煥氏が最近釈然としない理由で統一教関連役職を追い出されたことに注目している。わずか数年前までは彼は「統一教のNO2の実力者」として知られ、文亨進氏が後継者に浮び上がる前まで統一教世界会長にも就任した。世界日報社長、鮮文大学理事長、米国ワシントンタイムズ会長、統一グループ韓国会長など統一教要職を歴任した。

キリスト教系の反対にも関わらず、ピースカップを国際サッカー連盟(FIFA)の公式国際大会で承認を受けるようにした。だが、去る2008年以後教会関連役職の大部分を奪われ、一線から退いた。婿の文顕進会長が後継構図で排除された時期と一致する。

卓志一教授(釜山長老派神学大学)は「去る1月17日付で発送された統一グループ ニュースレターには「郭錠煥会長の天使長使命の失敗、サタンになった理由」という内容が掲載されている。郭前会長の退陣やはり後継構図と関連があると見る」とコメントした。

統一教側、返事要求に「今は困る」

昨年工事が中断されたパークワンの事態も同じだ。パークワンはソウル、永登浦区汝矣島洞22番地一帯に各々72階と56階建物が入る超大型プロジェクトだ。工事費用だけでも2兆ウォン台に達する。地主の統一教と施行社Y22は去る2005年地上権設定契約を結んだ。 今後99年間土地を使う権利を与えて、公示地価の3.5%を受ける内容だ。 以後契約は5%で上方修正された。

だが、昨年末統一教が「契約無効」を宣言して以降、工事は「オールストップ」となった状態だ。統一教側は「主務官庁の許可なしで財団法人の財産に対して地上権を設定した行為は無効だ」と訴訟理由を明らかにした。

専門家たちは5年も過ぎた時点で契約を問題にする名分が弱いと話す。卓志一教授は「当初地上権契約は郭錠煥前会長が主導した。3男顕進派と郭錠煥前会長をこのプロジェクトから排出させるための正当性を確保するという意図が働いている」と指摘した。

記者は取材過程で文顕進・国進氏と郭錠煥前会長の立場を聞くためにUCI側と統一グループ、統一教側に連絡したが、帰ってくる返事は「今は困る」というものだった。統一教のある関係者は「後継問題に対して私たちが許可なく言及するのは適切でない」として具体的な説明を避けた。

長男孝進氏と3男顕進氏の似た形歩み

統一教の後継者問題が表面化したのは、今回が初めてではない。去る2000年前までも文鮮明総裁を繋ぐ後継者で議論される人物は別々にあった。 長男の文孝進氏(2008年死亡)であった。 だが、彼は私生活問題がマスコミに暴露され、宗教界を離れなければならなかった。以後、後継構図でも排除された。 彼は米国に渡っていって統一教系列要人の娘と再婚した。去る2005年にはソウル、狎鴎亭洞に芸能企画会社を設立した。

統一教とは関係がない個人会社であった。統一教のある関係者は「前夫人が結婚生活の間のいろいろな私生活を暴露性手記で発表した。米国マスコミがこれを浮上させたので、後継構図で押し出されたと理解している」とコメントした。野人生活をした孝進氏は去る2008年心臓麻痺で短い命を終えた。2男の文興進氏と6男文栄進氏は事故で亡くなった。5男文権進氏は現在の統一教と関連ない。

最近注目をあびる3男顕進氏、一時は有力後継者で議論された。だが、4男と7男に事実上後継席を渡した状態だ。UCIグループ会長を除いたすべての職責が兄弟らに移った。UCI会長が現在の持続的に圧迫を受けているという点で孝進氏と境遇が似ている。顕進氏は最近教団の反対にも関わらず、GPF財団を設立した。これもまた教団の認められずにいるという点で孝進氏と「似た形」だ。 統一教要人の娘と結婚した点も同じだ。

もちろん実状を覗いて見れば正反対だ。顕進氏は最近アフリカ、アジア、南米などを相次いで訪問した。自身が普段主張してきた「超宗教運動」を実践するためであった。後継構図では一歩遅れた状態だが、GPF財団を通じて相変らず旺盛な活動を行っているという点で孝進氏の場合とは違いがある。卓志一教授(釜山長老派神学大学)は「最近米国で文顕進会長の最側近に会った。 たやすく崩れるような人物でないという感じを受けた」とコメントした。