春を異様に意識しながら数年間過ごしたように思いますが、今年の春も色々あったものの、なんとなく例年のような気持ちにはならなかった気がする。
戦線復帰した4月23日から合計4本ライブを過ごして5月半はもう夏の匂いがしております。
本日は野中くんの生誕だ。どうやら夏日になるらしい。さすが我らChantyの太陽。

ここ1ヶ月強のことを少し振り返りたいと思います。
長くなると思いますが良かったら読んでもらえたら嬉しいです。

本当は、手術後の療養期間毎日ブログを更新したりSNS連投しまくるぜ!
とか個人的にめっちゃ前向きに意気込んでおりました。
遡ればサポート体制の時からのこととか
文字にして伝えておきたいことは山ほどあったので。
がしかし!気持ちが塞いでしまい、思うように発信できませんでした。

術後とはいえ、正直「声が出ない」ってことがこんなに自分の心に暗い影を落とすとは思ってもみなかったです。

お医者さんからは、経過はものすごく順調と言われても、なかなか戻らない声。
果たして本当に4月23日のワンマンツアー初日に間に合うのだろうかとか、日に日にネガティブなことばかり考えてしまうようになり、なかなか色んなことが手につきませんでした。本当に情けなかった。

狂ったようにリハビリしまくり休みまくりで
あれよあれよと時は過ぎ迎えた4月23日
ワンマンツアー初日千葉LOOK

不安な気持ちが吹っ飛ぶような時間を過ごせた。

ライブでも少し触れましたが
個人的に「手術」というものを意識し始めたのは
去年リリースした「余白」に収録されている「群青」をライブで歌い始めてからでした。

正直なところライブでは自分の中での合格点に至れていないことが多かった。
こんなことを言ったら、その時にライブを見た人に申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、こんなにいい曲をなんで思うようにできないんだろうっていう葛藤が生まれたことが大きなきっかけだったと思います。
正直群青をセットリストに入れることも避けたりしていたこともありました。

だけどツアー初日、二曲目に歌った群青には未来が見えた気がして、タイトル通りパーっと心が晴れた気がする。

そこからはもう楽しくて楽しくて
みんなと声が交わし合えるのが嬉しくて嬉しくて
終始ニヤつきが止まらなかったのを覚えております

実際のところ、うまく行ったところもあればそうじゃないところもあるけど
きっとこれはいい方向に向いていくんじゃないかって確信しました。


その後迎えた生誕ツーデイズ

4月28日メンバー全員旧芥衣装縛り。 高田馬場CLUBPHASE

この日は自分が最後にメイクをしたんだけど
先にメイクに入っていたメンバーを見たら全員アンテナが立っててびっくりした
やっぱ自分のイメージってこれなんかな!
合わせてもよかったんだけどさ
自分が着たかったのは「比較対象」の衣装だからおあずけいたしました!

この衣装の時からChantyの新しい体制がスタートして
エレキギターやアコギを持ってライブをする曲が少しづつ生まれて
やむを得ずの選択だったはずが、その結果色んな未来を見ることができているなって思って。
なんとなく感謝の意味も込めてこのタイミングで改めて着てみたかった

そういえば、しょうたくんのフォルムがなんとなくキングダムの河了貂(ストーリー登場直後)ぽかったことを今思い出した。

3匹のツノと、フロアにいてくれたおまえたちに囲まれめちゃくちゃ幸せでした


生誕当日4月29日 長野JUNK BOX

芥原曲縛り。

ちょっとマニアックな流れだったかもしれませんが
意外とうまくいったように思う

スライドショーの2Aで白くんがアドリブでギターを止めて歌だけになった時
「芥いけー!!」って背中を押されたように思った
そりゃあもう張り切りました。

しかし、調子にのって力み過ぎたのか
本編ラストで声が枯れてしまい、メンバーにも、みんなにも心配をかけてしまって申し訳なかったです。

ただ、本編最後に演奏したゴーシュで、自分が歌うのを一旦やめたところから
悲壮感がただようどころか、メンバー3人も、フロアのおまえたちも、一つになったような空気感
今でも目に耳に焼き付いてます。

アンコールでは、歴代メンバーから現メンバー、全員の曲でセットリストを組みました。
自分は大事をとって歌わないで身振り手振りだけでステージにいたんだけど
その時に感じたのは感じたのは
おしくらまんじゅうのような感覚でした

真ん中にいる自分が倒れそうになっているのを
四方八方から体で支えあげてられるような感覚
これ言い方悪いかもしれないけど本当にいい意味です!

後ろに倒れそうになっても
左に倒れそうになっても
右に倒れそうになっても
前に倒れそうになっても

うぇーーーい!って感じで体全体で支えてもらってるんだなって
改めて実感しました。本当に嬉しかった。
今まで、もちろん「前」にいてくれるおまえたちにはいつも力をもらってるんだけど
こんなにあからさまに頼って、寄りかかって、それを倒すまいとしてくれてるような感覚は正直味わったことがなかった。
見方を変えたら、そういうつもりでいてくれてるのにそれに気付けてない時もあったのかなって恥ずかしい気持ちになった。

いつだって自分自分自分。
結局どこか、そんなもんなんだろうな。悔しい。

思えば自分は、特に生誕はかっこつけたがったり、ボーカルとしてもっとちゃんとしなければっていう気持ちが悪い意味で強すぎて、なんだか見えてなかったことも多かったかもしれない。そんなことを感じました。

巡り巡る頭の中、最後に歌ったわたし原曲の君とこの部屋に
色んな感情を込めて届けられたように思う。

毎年忘れられない誕生日を一緒に過ごしてくれてありがとう。
また来年もやれたらいいなあ。

お花やお手紙やメッセージやプレゼント
本当に感謝です
食べ物は大分食べちゃったから
細胞の中に残しておきます
持って帰れなかったものは
記憶と画像にしっかり保存しておこうと思います。


少し話題は変わりますが

僕らの今後についてのお話です。

メンバーが発言していたり、インストアイベントでも少しお話したりしましたが
Chantyはこの春からタイムリーレコードという事務所にお世話になることになりました。

当初より少し急な流れで今回の所属がスタートしたこともあり
もしかしたら戸惑わせてしまったかもしれないと思っています。

5人体制から変化する前に所属していた事務所を退所してから
ずっと自主でやってきましたが

今の体制が決まるにあたり、メンバーそれぞれと今後のChantyを考える中で決めたことになります。

数年前から、紆余曲折ありChantyは全国流通をやめ
専門店への個人委託と通販という形での流通形態をとっていました

この選択は、サブスクリプションが充実してきた世情とあわせて
個人でのCD販売が以前よりずっとしやすくなったこともあるのと

少し生々しい話をすると自主活動をする上での費用対効果だったり、収支のバランスも踏まえ考え選んだ選択になります

そんな中で

全国流通をやめた時に何度か

「CDショップでChantyと言っても通じず取り寄せもできず悲しかった」

というような声をもらうことが何度もありました。

ずっとそれがひっかかっていて
やはりどうしても、いずれしっかりまた全国流通をかけたい
という気持ちがずっとどこかでありました。

正直、CDは当たり前に手に入ってほしい
それを止めたのはいくらバンドのためだろうと
自分たちの力不足が露呈した結果です。

1年前くらいから、改めて流通会社さんの候補を探す中で
過去何度もイベントなどでお世話になっていたタイムリーレコードに所属させていただく流れとなりました。

元々、正直なところ自分は、言い方を悪くすると事務所所属というものへ懐疑的なところがありました。
これは事務所へ対してどうこうということではなく
経験上、自分たちがしっかりしていないと事務所へ入っても何も変わらないし
それどころかバンドは悪い方向へ向かうことだってある。

だからこそ、この選択を結果として結ぶわけではなくて
当たり前だけど、ここからどうしていくか、改めてメンバー一同模索していきたい。

僕らとおまえたちでずっと一緒に創ってきた音楽やライブを、信じて、好いてくれる会社と巡り会えたと思っています。
これから色んなことのペースがアップしていくかもしれません
どうか、自分のペース、自分が手に取りたいと思った瞬間に
Chantyの音楽を受け取って美味しく味わってもらえたら本望です。

僕らは僕らの世界をこれからも一緒に描いていきたい。

改めて、これからもよろしくお願いします。


と、またまたここで!お話はライブに戻ります。

先日の怪人二十面奏さんとのライブ
本当に楽しかったなあ

ライブでもおしゃべりしたけど
去年のリトハ大阪店の周年イベントでご一緒した怪人二十面奏さん
ライブ後にマコトさんとお酒の席をご一緒させてもらって

色んな話を聞かせてもらって
本当にこの人はバケモノだ(尊敬の意味です)
ってしみじみ思った。偉大な先輩。

野中くんは大阪時代の大先輩、いや、むしろファンだったとのことで
そりゃあもう緊張している姿が可愛すぎました

ツーマンやろう!!って話になってめちゃくちゃ嬉しくて
本当は喉のことがなければもう少し早くやれたんだけど
やっとこの日に辿り着けたことがありがたかった

ライブをモニターで見てたんだけど
モニターを飛び越すような圧力に魂揺さぶられまくりました
改めて本当にご一緒できて嬉しかったです。

この日僕らの最後に歌った群青は
千葉LOOKの日よりも高く飛べた気がする
もっともっといけるはず


さあ、今日は野中生誕祭り祝いましょう。出会ってくれてありがとう。野中拓。

めっちゃ晴れてる!群青!(きっと今日はやらないけど)