今年は本当にひどい年だった。


ママが病気になったのは去年だったけど…
どうしよう、どうしよう、という焦る気持ちで始まった今年。
毎週のように実家と三時間かけて往復して、
バタバタとすごした。

骨髄移植がうまくいって、安心して始まった新年度。

夏には元気な姿をみて、
外食も花火もホームパーティーもしたのに。

8月にはやっと妊娠した二人目を流産して。

ママが再入院して、その後急変。
ICUへ入ると聞き、地に落とされたような思いをした9月。

約1ヶ月、生きる心地がしないような日々をすごして、
本当にママが手が届かないところへ行ってしまった10月。

今はなんか夫が職場でトラブルに巻き込まれてるし…


もちろんコロナのせいもあって、
いつもとは全く違うストレスが常にある一年だった。


思えば今まで恵まれすぎていた。
小学校から私立で、ぬくぬく育ち。
健康で、ゆとりがあって、優しい両祖父母も近くにいて、従兄弟もいない私と弟はとてもかわいがられた。

高校の時には留学をさせてもらえて、英語は勉強しなくても点が取れるようになった。
高校のときに英検準一級にも受かったし、TOEICも受けてみたら毎回900点を超えた。
お陰で英語受験のみで大学に受かって、
たぶん就職できたのもそのおかげ。

自分のことばっかり考えて、わがままばかり言って、
結婚するからとすぐに仕事をやめて、
結婚式までしたのにすぐに離婚して。
そのあともまともに就職せず、心配かけた。
結局大学には二つも行かせてもらった。
入会金払っただけのとこもあわせると、合計5校か。

ふたつめの大学に受かったとき、「受かると思ってた」と、ちょっと微妙な表情をしてたママ。
実家近くの今はもうないイタリアンで、
あの頃家族の間でブームだった桃のカッペリーニを食べながら、「おめでとう」って言ってくれた。
きっと、今さらまた大学生に戻ること、実家から離れて暮らすことになること、お金のことだって不安はいっぱいあったんだと思う。
それでも入学してからずっと応援してくれた。
折々でいろんなもの送ってくれたし、よく遊びにも来てくれた。

おじいちゃんが亡くなり、おばあちゃんが亡くなり、
1人1人と身近な大切な人が旅立って、
それまでお葬式さえでたこともなく、
家族みんな健康できたことの幸せをやっと実感した。
でもみんな80を越えてて、お葬式では
「いい人生だったよね」「やりたいことは全部やって幸せだったね」と、誰もがそう言う人生だったから。

当然のように、ママもそうなると思ってた。


再婚して、欲しいタイミングで子供も生まれて、

ずっと幸せに過ごしていけると思ってた。

パパとママと食事や旅行に行くときは、
躊躇わずに私が出せる余裕もできて。
でも出させてくれることはほとんどなくて、
必ずあとでお金の入った封筒を持たされた。

親孝行する時間はこれからたくさんあると思ってた。

してもらいっぱなし。
迷惑かけっぱなし。
なんにも返せなかった。


こんなに泣いて打ちのめされた年はなかった。
来年はどんな年になるのかわからないけど、
これからは私がちゃんと大人として、 
考えて決めて、責任もっていかなきゃならない。
これまでとは全く違う年になって、
そしてそれが続いていく。
 

パパのことがママはきっと一番心配だったよね。
パパは強くて立派だよ。本当に頑張ってる。
ママみたいにはとてもできないけど、
これからは私が連れ出してパパを支えていくからね。