いちばんママと長く時間を過ごせた頃。

家の建て替えもあって、二回引っ越ししたね。
仮住まいのとき、キッチンが広くて、よく一緒に料理するようになった。
そのうち、一緒だとお互いイライラするのがわかって、分担するようになったけど。

ABCクッキングにも一緒に通って、家でもパンを焼いたり。大阪ガスや国際ホテルのクッキングイベントにも良く行った。


でも今思えば、せっかく実家で過ごした大学生活、自分のしたいこと優先しないでもっと家族と過ごせば良かった。
新築の家のプランも私や弟は全く関わらなかったな。

20歳の誕生日には、神戸に連れて行ってくれて、
コンチェルトでお祝いの歌を歌ってもらった。
今はもう、お誕生日にレストランでメッセージつきのデザートプレートとか日常すぎて特別に思わなくなってるけど、あのときはたぶん初めてだったのかな?
なんか恥ずかしくてくすぐったいような、でも嬉しかったのを覚えてる。

海外旅行大好きだった私、
パパに許してもらって、ママと2人でも何度か行ったね。
 
ロンドンでは買ったばかりの帽子が風に吹かれて飛んでって、どうやっても追いつけなかった。

バルセロナでは、2人でジェラートに目を輝かせて。
ママが偽警察にパスポート取られそうになったり。
ママが赤い二階建てバスに乗りたがったのに、
二時間以上も歩くことを強いてしまったり。

パリでは、アパートに泊まるのに憧れて、
小さいエレベーターもないようなアパートで、
私とママと2人ロフトベッドで窮屈に寝た。

シャトーホテルにも憧れてたから、
郊外のお城に泊まって、ディナーの時にママの誕生日を祝ってもらった。
大きなピンクのチョコレートにメッセージと花火つきでケーキ持ってきてくれて、写真を取り終わったら食べてないのに下げられて唖然としたな。

モンサンミッシェルでオムレツ食べて、
近くのホテルにとまって、疲れて私が寝てた間に、
「夕日見てきた!めっちゃきれいだったー!」
ってママが興奮してた。
けっこう坂がきつくて私はへとへとだったけど、
ママは元気で動き回ってたね。

ミュンヘンではお酒の弱い2人だけど、
大きな黒ビールかかげてはしゃいでた。
ライン川くだりもしたね。

楽しかった。
ママがいてくれて当たり前だった。