そんな安堵も束の間で、
抜管の連絡の翌日、父から 「再挿管になった」と連絡。

移動中にラインを見て、心臓が破裂しそうに感じた。
「気管切開する事になるから、ICに出れそうなら来て欲しい」と。

どうしてママばっかりこんな目に。
このままもし会うことも出来ず、
話も出来ず、送り続けたラインすら見てもらうことなく、二度と会えなくなったらどうしよう。

本当に本当に恐怖だった。

仕事の休みはもらえて、夫も休んで来てくれることになって、娘も連れてICのため実家に戻った。
やっぱりその日も会うことはできなくて、
「県外から来られてるので」と言われ、
食い下がることはできなかった。


ICUの看護師さんが、
「つらそうだけどテレビ見たりしたはります」
「眠れないみたいですけど、せん妄は認めてません」
と教えてくれた。
家族の写真やハガキでの手紙、デジタルフォトなど持って行った。
ママからの「欲しいものリスト」に、
私が病気になってすぐのときプレゼントした赤いカーディガンや、イヤホンなどが入ってるのをみて少し安心した。
ちゃんと意志がある。

再挿管時に、
先の緑膿菌感染はよくなってきているものの、
新たにカリニ肺炎を疑う所見を認めたらしい。

免疫低下時に、
最も恐れられる感染症のひとつ。
初期からずっと予防薬を服用してきた。

下痢や嘔吐、腸管浮腫での吸収不良で、
薬がきちんと飲めていなかったのが原因だろう。

内服薬なんて、とっくに点滴にかわっていると思っていた。

でも大丈夫、
きっと薬が効いてくる、
気管切開になってしまえば自由も奪われ、
リハビリにも時間を要し、
入院も長引くだろうし、体力も落ちるだろう。
でもちゃんと良くなって帰ってきてくれる。

絶対に絶対に大丈夫。

ママにもう会えないなんてそんなことあっていいはずない。
絶対大丈夫。

常に心で念じて、
亡くなった祖父母の仏前で祈って、
怖くてたまらなかったけど、それでも信じていた。