突然の体調不良、入院から告知まで5日足らず。
そこから毎日が緊張と不安の日々で、
予後良好遺伝子変異がなかったと言われた日、
母の兄の遺伝子型が一致しないとわかった日、
可能性が低くてもとすがった私と夫の遺伝子型も一致しないと知った日、
何度も絶望を感じながら、それでも明るく気丈に振る舞う母の姿を見ながら、思っていたより抗がん剤の副作用が軽く済んでいることに安堵して、
寛解導入がスムーズに終わり、その後の地固めも順調で、ちょうどのタイミングでフルマッチの骨髄移植を受けることが出来て、急性期のGVHDも深刻なものはなく、移植からひと月ちょっとで退院となり、
元気に家の中を片付け、やりたいことたくさんあって、食欲もある母を観ていて、
これから再発に怯えながらも、ひと月ひと月とゆっくり時間を繋いでいけるものだと、
家族みんなが信じていた。
入院の日からの緊張の糸を少し緩めて、
やっと少し肩の力が抜けるのかもと思い始めていた。
それくらい、治療に関してはここまで本当に順調だった。
「油断したんだなあ」と、葬儀のあとで父が言っていた。
伝えたかった言葉も聞きたかったこともたくさんたくさんあったのに、こんな風に突然時間が奪われるとは思ってもみなかったことを、家族みんなが悔やんでいる。