2017年三島散策 14 三島名物かも? 羊羹パンと水門
三島の町を歩いていると、綺麗な側溝(川?)に清水が流れて、
住宅街の路地にも清水が流れていて
歩いていて気持ちいいばかりなのだが、
ところどころ、そんな流れに水門のようなものが設けられていて。
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バルブ(ハンドル?)のようなもので、水量を調整するらしい。
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流れを真剣な目で見ながら、バルブを操作されている人がいるので思いきって尋ねてみたら、
ご近所の人で、
水量を見て、調整するとのこと。
水量が多過ぎて家々の玄関先に並べていた植木などが水浸しになってしまうこともあるらしい。
そんなことにならないよう、水に目を光らせている住民さんたちのお蔭で、
我々観光客は、まぁ綺麗な清水だ、川だと楽しんでいられるんだね。
ありがたいことです。(。-人-。)
街を美しく保つって、本当に大変なことですね。
三島というと、なんにしても「緩い」(=徹底してない・適当・おおらか)なところを感じるのだけど、
実は緩く見えて、見るべき所はきっちり厳しく目を光らせて努力しているから
三島の梅花藻も復活できているんだろうな。
一度失われた貴重な美しい自然を取り戻し維持するのは
並々ならぬ努力が日々必要だろうに。ねぇ。
三島、いいなぁ。いい所がたくさんあるよ。
いわずもがなの、三島大社!(樹齢1200年という金木犀の大木がある)
鰻が名物で美味しい!
なのに、地中海料理も美味い!(←贔屓なく、そう思う)
富士の伏流水豊かに湧きいずる清水の都! (そろそろ蛍も飛び交うのだろうか?)
そのため緑も滴るように麗しい!
清流にしか生きられない梅花藻が棲息する街!
桑の木に柿の茂る、小鳥の悪戯のある街!
箱根にも富士の裾野にも西伊豆にも沼津にも近い!
「スカイウォーク」など、観光の面でも色々努力しているようだし。
「大岡信ことば館」がある!!!
文士たちの碑もずらりと並ぶ道もあったりして、それも楽しいよ。
(私は司馬遼太郎の文章が苦手で仕方なかったが、この碑の文章を読んで、司馬遼太郎って、本当は文が上手いんだと考え方を改めたことよ。)
街からはどーんと富士山が見える……らしい。(いまだに私は三島の街から富士山を見れたことはないのだが……。)
人々がおしゃべり好き(or地獄耳?)。(こちらが聞かなくても、ちょっと悩んでぶつぶつ言っていたりすると気軽に声をかけてきてくださる。)
これ以外に、今回やたら目についたのは、「三島コロッケ」の幟。
三島でとれたジャガイモで作られるコロッケらしい。新しい名物か?
「コロッケ」って、やたら地方都市の名前を冠して名物化されるよね。
だもんだから、ちょっと食べてみたくもあり、
どうせどこも同じだろう? という偏見もあり、
結局今回食べてこなかったのだが、
これは、思わず手を出してしまった。
「ようかんぱん」。
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(駅の土産物屋―キヨスク? で購入)
パンの上に塗られているのはチョコレートではなくて羊羹!
真ん中にクリームが覗いていて、
中には餡子が。
つまり“羊羹が塗られたクリームアンパン”だ。
これもチョビさんから聞いていたのだが、
説明を聞いても、“羊羹が塗ってある”というのがうまくイメージできず、
見ても、これが羊羹なのか?と納得できず、
食べて、納得。
塗られた羊羹が、パンの上から落ちもせず、うまいこと乗っている。(丁稚羊羹のようなさっぱりした味わい。)
クリームと餡子とパンと一緒に口に含まれると、羊羹が瑞々しく感じるのだ。
甘さがくどくない。
普通のアンパンを一歩和菓子に近づけたような感じ。
やはり、お茶が合うかな。
ここならではの味わいがあると、旅したとき、本当に楽しいよね。
都市化が進んでどこに行っても同じ様相を呈している嫌いがあるけれど、
それはそれで、どこにでもある店があると安心もするけれど、
そこにしかないもの! そこならでは味わい!
それが三島にはあるよね。
いつまでも、この清らかな水と緑の街でいてほしい三島でありました。
注:
三島にあるからといって、全てが美味しいお店なわけではないので要注意だ。
今回取り上げなかったが、「ララ」さんも「パステリア」さんも開いてなかったので、
試しに入ってみたとある喫茶店では、溜池の水か?と思うほど不味い水が出てきてびっくりした。コーヒーも特別安いわけでもないのに。トホホ
おわり