2017年三島散策 5 桑の木から枇杷
柿田川公園には榎が多い。
「エノキ」……「木」偏に「夏」と書く、つまり夏の木!
人名などではよく見るけれど、実際エノキは見たことがなかった。(あるのかもしれないけれど、わかっていなかった。)
柿田川公園でやっとエノキを堪能できた!
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枝をぐわんぐわん広げた大きな木になるんだね。
エノキの周りが緑色に光って見えるようだった。
なんだか、とても神秘的。
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どうやら枝にびっしりと苔が生えているようなのだが、
まるで緑色のビロードを纏っているようである。
第二展望台の湧き間に目も心も洗われた心持ちなので、
もう見るものいちいち、美しくほの眩しく見えてきてしまう。
なぜに榎だったのか?
目印になるくらいだから、群生しない木なのだろうか?
ともかく榎もとてもいい木であるね。
橙褐色の実は食べられるらしい。甘いらしい。食べてみたいなぁ。
第二展望台だけでもう清らかな水に満足しきってしまったのだが、
折角なので、第一展望台にも降りてみた。
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ここにも湧き間らしきものが見受けられるが、第二展望台ほどの青さも深さもなく、
水量も乏しく見え、
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同じ柿田川でも場所によってイメージが随分違うものであった。
それでも、ここも水底が透けて見えてはいた。
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展望台のそばに桑の木が。
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実際の桑の木を知らずに育った私は、
「桑の葉=蚕のえさ」、「桑の実=鈴木三重吉」くらいしか思いつかない。
が、桑の赤い実はとても美味しくて、子供たちは口も手もまっかに染めながら、桑の実をとって食べるのだ……という話を聞いたことがあって、
そんな“子供時代”は憧れだった。
木になっている桑の実を摘んで食べたら、どんなに美味しいだろう。
随分“大人”になってしまった今でも、なんとか桑の実を食べるチャンスがないものか……と願っているのだが、いまだにない。
が、今、目の前に立派な桑の木だ!
ひかも、実らしきものが出来始めている!(一瞬虫かとも思ったが。)
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まだ青くて食べられそうにないが、
桑の木だ♪ 桑の実だ♪ と嬉しくなって見つめていたら、
むむむ?
桑の木に異変が起こっていた。
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桑の木に桑の葉ではない葉が生えているじゃ、あーりませんかっ!
戸惑っていたら、
第一展望台でなにやら店仕舞い(?)をしていた男性が、
あれは枇杷の葉だと教えてくださった。
桑の木から枇杷の葉!
どうやら小鳥が種を置いていった(糞していった?)らしい?
なるほど、見れば見るほど、枇杷の葉だ。
この木はやがて桑の実と枇杷の実が両方生るようになるのかしら?
時期さえあえば、柿田川公園で、
桑の実も枇杷の実も榎の実も食べられるかな? イヤ、ダメカ
(公共の公園内のものは食べてはいけないのか?……最近、公園の躑躅の蜜を吸ったらだめとか問題になっていたよね?)
ちぇ……
ツバメかと思って必死でシャッターを切ったが、
もしかしてアオジ? いや、マヒワ?
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とうとうカワセミには会えずじまいで、柿田川公園を後にしたのであった。
つづく