テレビの陰謀的(?)日本の記者会見
今朝のテレビニュースで、
菅官房長官の記者会見の様子が流れていることに気づき、
途中からテレビの前に腰を据え、耳を澄ませた。
が、記者たちの声はマイクを使っていないのか、まともに聞こえず。
それに対する菅官房長官の声だけは、マイク音でしっかり聞こえる。
しかし、音ははっきりしても、彼の言語がむにゃむにゃ不明瞭で、
特に語尾は口パク状態で聞こえず。(というか、実際にちゃんと言い切ってないと思われる。)
日本語は最後まで言わねば文の意味は正確に伝わらないのに、
推して知るべしという構えでの発話。
記者たちの表情は一切流れず。
記者たちの様子は多少後姿で全体がちょっと流されたか?
殆どが、菅氏のアップばかり。
記者の声がろくに聞こえず質問がはっきりしないのに、
音声だけははっきりしている菅氏の答弁を聞いても
“会見”を報じていることにならないっしょ。
ネット動画を探したら、そこでは記者の声はマイクで拾われているようで
テレビよりはかなりはっきり聞こえる。
↓
しかし、それとて画像は菅氏のアップのみ。
なぜなんだろう?
この報道のしばらく後で、アメリカのトランプ大統領の記者会見の場面が流れた。
質問する記者の姿が前の方から大きく映され、
質問の声もはっきり聞こえる。
それに対して再びトランプ氏のアップになって、彼の答弁もはっきり聞こえる。
質問者と答弁者、双方の顔と声がしっかり伝えられてこその
記者会見報道でないかな。
日本はどうしてこれができないのだろうか。
特にテレビは、動画であれほどきちんと声が拾えているのだから、
わざと記者たちの声を落しているとしか思えない。
ネット動画では記者たちの姿は映っていないが、ぼそぼそと名乗る声は聞こえる。
それでも、記者が何者なのかわかったのは、私にはたった一人だった。
音声だとか誰の発言かとか、そんなことはきっちり最初から伝わって、
その上で報道の内容に集中できるというものじゃない?
記者の顔や名前がテレビ画面に流れると、記者が取材するときの支障となるのだろうか?
だったら、思いっきり覆面でもかぶって、(匿名の上で、所属だけ明言して、)
映像的、音声的にだけは、すべて明確に報じてほしい。
……と思うのは私だけだろうか?
しかし、アメリカは記者の顔も堂々と流して記者会見が報じられているのに
(本来、そうあるべきと私は思うが)、
日本はどうしてそれができないのだろうか?
日本は何事もアメリカに倣え!って感じなのに、
報道のあり方や情報公開のあり方に関しては、アメリカのいい点(と私には思える)を取り入れないのはなぜだ?