先日、ドレスコードのあるパーティに潜入してみた。
しかし、普段の生活も、酒を飲みにいくのも、お出かけするのも、ジーパンで済ましている私にとって、「ドレスコード」というものは激しく負担だった。精神的にも肉体的にも……。
パーティ潜入④-ピンヒールの拷問と効能
(↑ネットから拝借)
「拷問」と言っても、ピンヒールで「ウリウリ~!馬におなり!」などと女王様にグリグリ踏みつけられたわけではない。
ただ、自分のピンヒールの靴を履いてお出かけしただけのことなのだが……。
ただそれだけなのだが、私にとっては「拷問」なのであった。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
特別に肉厚でダンビロな野人の足、
弥生時代の田下駄のごとくベッタンと広がった表面積の大きな大きな足、
市販されているごく普通のヒールの靴は、たちまち纏足状態の苦痛となる足、
末広がりの扇のような足、
スニーカーだって足先が締め付けられて痛い、安住の靴のない足、
下駄を履いたって小指が下駄の上に乗り切れない足、
巨峰の一粒よりデッカイ親指を持つ足、
「ハイディ、ハィディハィディ、ハイディホ~♪」の足、(ワカルカナ?丸大ハムのCMに出ていた巨人)
3Eとか、4Eとか、そんな幅じゃ全然足りない足。
そのくせ縦の長さがない、小さなデッカイ足。
そんな足を、ごく普通の規格サイズのピンヒールの靴に入れたら、(無理やり入れれば入らないことはない。)
じっとしていたって足先から踵まで血がとまってしまうわいっ。(((( ;°Д°))))
奈良の大仏を爪楊枝で支えるようなもんなんじゃいっ。
なのに、履いて出かけてみたのだった……。
姉と姪っ子の主張する“パーティにふさわしい”「エナメル」の靴と鞄は、いくつかショップを見て周ったが気に入ったものが見当たらなかった。┐( ̄ヘ ̄)┌
そもそも、「ダンビロ、末広がりのがっしりしたエナメルのお洒落なヒール」なんてものはこの世に存在しないしっ!
この足の存在そのものが、「お洒落」「ドレスコード」と矛盾しておるのよっ!
気に入らないものを無理に買う気もしないので、靴と鞄はあるもので済ませることにした。
「男性はスーツかジャケットでネクタイ着用。女性は男性に準ずる服装」……って、
要は、ジーパンやチノパンなど、あまりラフ過ぎなければいいわけでしょ?
失礼にならない程度ならいいわけでしょ?
少々(イヤ、カナリ?)野暮ったくとも、なんせ元が元なんだから仕方ない。
あっさりエナメルの靴と鞄の調達は諦め、靴箱の中で永眠状態だった黒い革のピンヒールを履いて行くことにした。
こんなものをいつ買ったのかさえ、もう覚えていない。(多分20年以上前。)
私にしたら、逆立ちしてお願いされたってもう履きたくない(履けない)ピンヒールを履いていくということだけで、充分“誠意”を尽くしているってもんなのよ。
服を着替え、髪型と指先を今一度チェックして、準備万端!
うううう。なんだか俄かに吐き気がしてきた……。
脈拍が200は行ってそうだ。
手首の脈がドックドクドクドクドク波打ってる。
血管がピクピクしているぞ。
たかが飲み会。
しかし、「ドレスコードのあるパーティ」などというものに縁がない私には、「上品な方々が集まるパーティ」に「潜入」する! という任務を負ったスパイの気分。
気分はドキドキワクワクなれど、
年がら年中ラフな格好しかしないもんだから、身成りを整えただけで吐き気を催すのだ……。
どんなに小奇麗な身成りをしていても、会場で会費を払うとき、
何年も使い込んでいるボロボロの財布ではみっともないかな?
とブランド物の美しい財布を持っている姉と姪に聞いてみると、
これまた2人して、
「う~ん。とにかく、そのウルサイ鈴やらなにやらを外していったら?」とのこと。
鈴がないと財布をなくしてしまいそうで不安なのだが、とにかく財布に“チャラチャラ鈴”は禁物、これも「ドレスコード」かと、鈴を外す。(*^o^*)/~
お気に入りのタオルハンカチだけがお守代わり。おまえだけが私の味方だよ……とタオルハンカチに頬ずりして吐き気を堪える。
しまった。化粧が落ちるやんけ!と、慌ててタオルを鞄に仕舞いこむ。
夕方になると激しい雷雨になる日が続いていたが、この日も出かける頃から雨が降り出した。
雨の中、ピンヒールの小さな靴の中で、これ以上ないってくらい縮こまって纏足状態になっている足で、一歩一歩慎重に必死に歩く。平静を装って。
駅までの道を、いつもの倍の時間を見て家を出た。
いつもなら15歩で済む路地が、何歩歩いても通り抜けられない。(((( ;°Д°))))
風景がなかなか変わらない。
遠い。
必死で歩いているのに、目の前の風景がなかなか近づいてこない……。
家を出て、最寄の駅までのほんの6分くらいで、すでに両足のフクラハギの外側がつった!
鷺のように、片足ずつ、ぐ~っと伸ばしてみるも、“つり”は引かない。
つったままの足を引きずるように、目的地へと急ぐ。
この足の窮屈な痛みと引きつったフクラハギの痛さに比べたら、
雨など辛くはない。
これは、会場まで無事にたどり着けるだろうか?
途中で靴屋があったら、もっと楽な靴を買って履き替えた方がいいかも……
と冷や汗をだらだら流しながら、
歩いた。
そして、案の定、方向音痴の私は道に迷い、
道に迷った焦りからか、足のつったのは気にならなくなった。
余計な苦しい歩行を増やした自分の方向音痴を呪いつつ、
さらに冷や汗を流し、
なんとか会場にピンヒールを履いたまま無事到着。
パーティは立食形式(「飲み」が主役)。
立ったままの2時間。
帰りは人目も何も憚らず、裸足になって帰ることになるかも……?
という不安を抱えながら、
結局、その夜、ピンヒールを脱ぐことなく無事自宅まで帰ってこられたのあった。(*´Д`)=з
拷問であった。
もうね、足の感覚ゼロ。
ただジンジンジンジンしている。
壊死はしていなさそう……って感じ。(ノ◇≦。)
よく頑張った!と自分の足を褒めてやる。
もっと普通の足に生まれていたら
こんな苦しい目に遭わないのにねぇ。よしよし。(ノω・、)
もう、もう、二度とピンヒールは履くまい!
捨ててやる!明日にでも!
そう思って、足の感覚のないままに寝た翌日、
足は全体まだジンジン痺れていて、まともな触感が戻らない。(x_x;)
が、
あれあれ?
なんだか、フクラハギが細い!?Σ(・ω・ノ)ノ!
いつもより細い!
確かに細いっっ!!
足マッサージを受けた翌日のようだ!
ピンヒールの拷問のせいだろうか?
それ以外、思い当たらない。
おおお!
ピンヒールの「拷問」は、フクラハギをほっそりさせる「効能」があったのだね!
と、大発見の「拷問」であった。ヾ(@^(∞)^@)ノ
追記:
フクラハギの“ほっそり”は1日しかもたなかった。
足の痺れはその後2日続いた。
フクラハギが1日ほっそりしようが、
足の骨や神経がやられてしまいそうなので、
やはり私はピンヒールは捨てることにした。
さらば、ピンヒール。
最後に意外な効能をありがとうっ!
つづく
しかし、普段の生活も、酒を飲みにいくのも、お出かけするのも、ジーパンで済ましている私にとって、「ドレスコード」というものは激しく負担だった。精神的にも肉体的にも……。
パーティ潜入④-ピンヒールの拷問と効能
(↑ネットから拝借)
「拷問」と言っても、ピンヒールで「ウリウリ~!馬におなり!」などと女王様にグリグリ踏みつけられたわけではない。
ただ、自分のピンヒールの靴を履いてお出かけしただけのことなのだが……。
ただそれだけなのだが、私にとっては「拷問」なのであった。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
特別に肉厚でダンビロな野人の足、
弥生時代の田下駄のごとくベッタンと広がった表面積の大きな大きな足、
市販されているごく普通のヒールの靴は、たちまち纏足状態の苦痛となる足、
末広がりの扇のような足、
スニーカーだって足先が締め付けられて痛い、安住の靴のない足、
下駄を履いたって小指が下駄の上に乗り切れない足、
巨峰の一粒よりデッカイ親指を持つ足、
「ハイディ、ハィディハィディ、ハイディホ~♪」の足、(ワカルカナ?丸大ハムのCMに出ていた巨人)
3Eとか、4Eとか、そんな幅じゃ全然足りない足。
そのくせ縦の長さがない、小さなデッカイ足。
そんな足を、ごく普通の規格サイズのピンヒールの靴に入れたら、(無理やり入れれば入らないことはない。)
じっとしていたって足先から踵まで血がとまってしまうわいっ。(((( ;°Д°))))
奈良の大仏を爪楊枝で支えるようなもんなんじゃいっ。
なのに、履いて出かけてみたのだった……。
姉と姪っ子の主張する“パーティにふさわしい”「エナメル」の靴と鞄は、いくつかショップを見て周ったが気に入ったものが見当たらなかった。┐( ̄ヘ ̄)┌
そもそも、「ダンビロ、末広がりのがっしりしたエナメルのお洒落なヒール」なんてものはこの世に存在しないしっ!
この足の存在そのものが、「お洒落」「ドレスコード」と矛盾しておるのよっ!
気に入らないものを無理に買う気もしないので、靴と鞄はあるもので済ませることにした。
「男性はスーツかジャケットでネクタイ着用。女性は男性に準ずる服装」……って、
要は、ジーパンやチノパンなど、あまりラフ過ぎなければいいわけでしょ?
失礼にならない程度ならいいわけでしょ?
少々(イヤ、カナリ?)野暮ったくとも、なんせ元が元なんだから仕方ない。
あっさりエナメルの靴と鞄の調達は諦め、靴箱の中で永眠状態だった黒い革のピンヒールを履いて行くことにした。
こんなものをいつ買ったのかさえ、もう覚えていない。(多分20年以上前。)
私にしたら、逆立ちしてお願いされたってもう履きたくない(履けない)ピンヒールを履いていくということだけで、充分“誠意”を尽くしているってもんなのよ。
服を着替え、髪型と指先を今一度チェックして、準備万端!
うううう。なんだか俄かに吐き気がしてきた……。
脈拍が200は行ってそうだ。
手首の脈がドックドクドクドクドク波打ってる。
血管がピクピクしているぞ。
たかが飲み会。
しかし、「ドレスコードのあるパーティ」などというものに縁がない私には、「上品な方々が集まるパーティ」に「潜入」する! という任務を負ったスパイの気分。
気分はドキドキワクワクなれど、
年がら年中ラフな格好しかしないもんだから、身成りを整えただけで吐き気を催すのだ……。
どんなに小奇麗な身成りをしていても、会場で会費を払うとき、
何年も使い込んでいるボロボロの財布ではみっともないかな?
とブランド物の美しい財布を持っている姉と姪に聞いてみると、
これまた2人して、
「う~ん。とにかく、そのウルサイ鈴やらなにやらを外していったら?」とのこと。
鈴がないと財布をなくしてしまいそうで不安なのだが、とにかく財布に“チャラチャラ鈴”は禁物、これも「ドレスコード」かと、鈴を外す。(*^o^*)/~
お気に入りのタオルハンカチだけがお守代わり。おまえだけが私の味方だよ……とタオルハンカチに頬ずりして吐き気を堪える。
しまった。化粧が落ちるやんけ!と、慌ててタオルを鞄に仕舞いこむ。
夕方になると激しい雷雨になる日が続いていたが、この日も出かける頃から雨が降り出した。
雨の中、ピンヒールの小さな靴の中で、これ以上ないってくらい縮こまって纏足状態になっている足で、一歩一歩慎重に必死に歩く。平静を装って。
駅までの道を、いつもの倍の時間を見て家を出た。
いつもなら15歩で済む路地が、何歩歩いても通り抜けられない。(((( ;°Д°))))
風景がなかなか変わらない。
遠い。
必死で歩いているのに、目の前の風景がなかなか近づいてこない……。
家を出て、最寄の駅までのほんの6分くらいで、すでに両足のフクラハギの外側がつった!
鷺のように、片足ずつ、ぐ~っと伸ばしてみるも、“つり”は引かない。
つったままの足を引きずるように、目的地へと急ぐ。
この足の窮屈な痛みと引きつったフクラハギの痛さに比べたら、
雨など辛くはない。
これは、会場まで無事にたどり着けるだろうか?
途中で靴屋があったら、もっと楽な靴を買って履き替えた方がいいかも……
と冷や汗をだらだら流しながら、
歩いた。
そして、案の定、方向音痴の私は道に迷い、
道に迷った焦りからか、足のつったのは気にならなくなった。
余計な苦しい歩行を増やした自分の方向音痴を呪いつつ、
さらに冷や汗を流し、
なんとか会場にピンヒールを履いたまま無事到着。
パーティは立食形式(「飲み」が主役)。
立ったままの2時間。
帰りは人目も何も憚らず、裸足になって帰ることになるかも……?
という不安を抱えながら、
結局、その夜、ピンヒールを脱ぐことなく無事自宅まで帰ってこられたのあった。(*´Д`)=з
拷問であった。
もうね、足の感覚ゼロ。
ただジンジンジンジンしている。
壊死はしていなさそう……って感じ。(ノ◇≦。)
よく頑張った!と自分の足を褒めてやる。
もっと普通の足に生まれていたら
こんな苦しい目に遭わないのにねぇ。よしよし。(ノω・、)
もう、もう、二度とピンヒールは履くまい!
捨ててやる!明日にでも!
そう思って、足の感覚のないままに寝た翌日、
足は全体まだジンジン痺れていて、まともな触感が戻らない。(x_x;)
が、
あれあれ?
なんだか、フクラハギが細い!?Σ(・ω・ノ)ノ!
いつもより細い!
確かに細いっっ!!
足マッサージを受けた翌日のようだ!
ピンヒールの拷問のせいだろうか?
それ以外、思い当たらない。
おおお!
ピンヒールの「拷問」は、フクラハギをほっそりさせる「効能」があったのだね!
と、大発見の「拷問」であった。ヾ(@^(∞)^@)ノ
追記:
フクラハギの“ほっそり”は1日しかもたなかった。
足の痺れはその後2日続いた。
フクラハギが1日ほっそりしようが、
足の骨や神経がやられてしまいそうなので、
やはり私はピンヒールは捨てることにした。
さらば、ピンヒール。
最後に意外な効能をありがとうっ!
つづく