「夫婦世界旅行―妻編」は只今中断中。
きれいな桜の写真がすでにブログのアチコチで花開いているので、心引けますが、自分の備忘録としてアップしちゃお。
(^^ゞ
2009年桜旅行②毘沙門堂
山科で最初に訪れたのは、毘沙門堂(ビシャモンドウ)。
毘沙門堂は長い階段の先に伽藍が立って見えるらしいのだが、タクシーで行った我々は山道をくねくね上がって境内に到着。![車](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/125.gif)
楽をした分、感動も薄い。(><;)
↑
前庭の枝垂桜。
樹齢百数十年、その枝張りは30mにも及ぶという。![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
「満開時期は4月10日~15日」とパンフレットが言うとおり、花は枝先にちらりほらりほころび始めている程度。三月末日ではまだ早過ぎた。!(´Д`;)
満開になったらさぞきれいだろう。![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
↑
名物桜ではないものの、塀越しに顔を出している桜は7分咲きといった感じ。
古びた建物の柔らかい色合いと、薄い桜色がとてもいい具合にマッチしている。
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
↓
![夫婦世界旅行-妻編-塀越しの桜](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/eb/60/j/t02200165_0615046110161971513.jpg?caw=800)
「勅使門」は、「後西天皇より拝領した檜皮葺きの総門」として由緒ある門のようだが、境内にある小さなお堂の屋根の檜皮葺きはかなり傷んでいた。![えっ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/147.gif)
↓
![夫婦世界旅行-妻編-朽ちかけた檜皮葺](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/f7/bc/j/t02200165_0615046110161970743.jpg?caw=800)
全体、雨風に晒されてはカラカラに乾いてきたのだろう。
でも、破れた桧皮葺も、陽射しの中ではなんだか味がある。v(^-^)v
↑
新しく育てている最中らしい若い桜。![キラキラ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
華奢で、強い風が吹いたら倒れてしまいそうだが、枝先にはたくさんの花をつけていた。
樹齢何百年の桜も凄いが、こういう若い桜もいいもんだ。(‐^▽^‐)
↑
晩翠園
「心字」の裏文字を形取った池に石が配置された名園……とのこと。![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
「裏文字」って、文字を逆にしてあるってことなんだろうけど、
「心」を裏文字にすることに、どんな意味があるのかな。![!?](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/177.gif)
心字池はしばしば見かけるけれど、裏の心字池は珍しいのではなかろうか。
昔、高校の先生が、卒業の記念の色紙に「愛」という文字を毛筆でさらさらっと逆に書いて、
「逆もまた真なり」とコメントを添えたことがあった。![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
もしかして、この心字池も同じココロなのかしらん。![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
↑
「宸殿」の廊下(縁側?)。
スリッパを脱いで各部屋に入れる。
老人が数人描かれた襖絵が続く。(狩野益信の作)
なぜに老人?と、仙人のような老人たちの姿を何気なく見て過ぎていたら、
お坊様らしき方がいつの間にか現れて、景気よく説明をしてくださった。Σ(・ω・ノ)ノ!
「襖の右から左へ、描かれた老人の目を見ながら歩いてごらんなさい。
老人が目であなたをずっと追ってきますよ。」というのだ。![チョキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/105.gif)
老人の目が動くとでも言うのだろうか?![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
襖に描かれた机が大きさも変わる?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
半信半疑で、右から左へ、絵の老人の目一点を見つめて歩いてみる。![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
「きれいな娘さんだと、老人が目でずっと追っていくんだ!」てなことをガハガハ笑って言われると、
みのもんたか、あなたは……と内心思いつつ、それでも
「あ! 本当だ! 目がずっと追ってきます~!」なんて応答してしまう。( ´艸`)
実際、目が追ってきたように見えた(気がした)。( ̄□ ̄;)!!
逆遠近法という手法のなせる業らしい。
「どの角度から見ても、鑑賞者が中心になるという」手法らしい。(=◇=;)
↑
私のお目当ての丸山応挙の鯉。![ベル](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/182.gif)
(もしかしたら、これも撮影禁止だったかも? 注意書きがここにはなかったので撮ってしまった。汗)
これも、逆遠近法が取られているらしい。
鯉の目を見据えて前を横切ると、鯉の目がぎょろりと跡を追ってくる。![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
おもしれぇ!![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
本殿には「天井龍」。いわゆる八方睨みの龍が天井に描かれてた。
どこから見ても龍が睨んでくるというやつだ。
ってことは、これも逆遠近法なわけだ。
絵に描かれたものの目が動く……オソルベシ、逆遠近法!(=◇=;)
(この天井龍に見とれていたら、肝心な「毘沙門天像」を見忘れた。
)
この毘沙門堂は門跡のひとつで、「御成之間」なるものがあった。
お内裏様が座るような厚い畳の台が設えられている。
あの畳台は、中は真綿とイグサとで三重に作られているのだそうだ。
間者が要人の命を狙って床の下から槍で刺してきても、![ドリル](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/288.gif)
この厚い畳台を突き破ることはない。![パー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/106.gif)
中の真綿が槍の先に絡んで、刺し損じた槍を引き抜くこともできないらしい。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
敵がアタフタしている間に、畳台の向って左奥の床の間にある隠し扉?(非難口?)から逃げるらしい。
こんな一見長閑な山中のお堂にあっても、危機管理はバッチリだったのだ……。(^O^)/
毘沙門堂……ここは、襖絵の説明も面白可笑しくしてもらえるし、七福神や毘沙門天のグッズもかわいらしく、とても楽しかった。![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
「逆」の意味をゆっくり考えてみたくなったお寺であった。![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
つづく
きれいな桜の写真がすでにブログのアチコチで花開いているので、心引けますが、自分の備忘録としてアップしちゃお。
(^^ゞ
2009年桜旅行②毘沙門堂
山科で最初に訪れたのは、毘沙門堂(ビシャモンドウ)。
毘沙門堂は長い階段の先に伽藍が立って見えるらしいのだが、タクシーで行った我々は山道をくねくね上がって境内に到着。
![車](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/125.gif)
楽をした分、感動も薄い。(><;)
![夫婦世界旅行-妻編-毘沙門堂の枝垂桜](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/89/76/j/t02200165_0615046110161963021.jpg?caw=800)
↑
前庭の枝垂桜。
樹齢百数十年、その枝張りは30mにも及ぶという。
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
「満開時期は4月10日~15日」とパンフレットが言うとおり、花は枝先にちらりほらりほころび始めている程度。三月末日ではまだ早過ぎた。!(´Д`;)
満開になったらさぞきれいだろう。
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
![夫婦世界旅行-妻編-桜越しの屋根](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/fe/25/j/t02200165_0615046110161967288.jpg?caw=800)
↑
名物桜ではないものの、塀越しに顔を出している桜は7分咲きといった感じ。
古びた建物の柔らかい色合いと、薄い桜色がとてもいい具合にマッチしている。
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
↓
![夫婦世界旅行-妻編-塀越しの桜](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/eb/60/j/t02200165_0615046110161971513.jpg?caw=800)
「勅使門」は、「後西天皇より拝領した檜皮葺きの総門」として由緒ある門のようだが、境内にある小さなお堂の屋根の檜皮葺きはかなり傷んでいた。
![えっ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/147.gif)
↓
![夫婦世界旅行-妻編-朽ちかけた檜皮葺](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/f7/bc/j/t02200165_0615046110161970743.jpg?caw=800)
全体、雨風に晒されてはカラカラに乾いてきたのだろう。
でも、破れた桧皮葺も、陽射しの中ではなんだか味がある。v(^-^)v
![夫婦世界旅行-妻編-若い桜ちゃん](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/d6/3e/j/t02200293_0461061510161972195.jpg?caw=800)
↑
新しく育てている最中らしい若い桜。
![キラキラ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
華奢で、強い風が吹いたら倒れてしまいそうだが、枝先にはたくさんの花をつけていた。
樹齢何百年の桜も凄いが、こういう若い桜もいいもんだ。(‐^▽^‐)
![夫婦世界旅行-妻編-裏心字池(晩翠園)](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/82/b6/j/t02200165_0615046110161973462.jpg?caw=800)
↑
晩翠園
「心字」の裏文字を形取った池に石が配置された名園……とのこと。
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
「裏文字」って、文字を逆にしてあるってことなんだろうけど、
「心」を裏文字にすることに、どんな意味があるのかな。
![!?](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/177.gif)
心字池はしばしば見かけるけれど、裏の心字池は珍しいのではなかろうか。
昔、高校の先生が、卒業の記念の色紙に「愛」という文字を毛筆でさらさらっと逆に書いて、
「逆もまた真なり」とコメントを添えたことがあった。
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
もしかして、この心字池も同じココロなのかしらん。
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
![夫婦世界旅行-妻編-宸殿](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/e2/69/j/t02200165_0615046110161973858.jpg?caw=800)
↑
「宸殿」の廊下(縁側?)。
スリッパを脱いで各部屋に入れる。
老人が数人描かれた襖絵が続く。(狩野益信の作)
なぜに老人?と、仙人のような老人たちの姿を何気なく見て過ぎていたら、
お坊様らしき方がいつの間にか現れて、景気よく説明をしてくださった。Σ(・ω・ノ)ノ!
「襖の右から左へ、描かれた老人の目を見ながら歩いてごらんなさい。
老人が目であなたをずっと追ってきますよ。」というのだ。
![チョキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/105.gif)
老人の目が動くとでも言うのだろうか?
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
襖に描かれた机が大きさも変わる?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
半信半疑で、右から左へ、絵の老人の目一点を見つめて歩いてみる。
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
「きれいな娘さんだと、老人が目でずっと追っていくんだ!」てなことをガハガハ笑って言われると、
みのもんたか、あなたは……と内心思いつつ、それでも
「あ! 本当だ! 目がずっと追ってきます~!」なんて応答してしまう。( ´艸`)
実際、目が追ってきたように見えた(気がした)。( ̄□ ̄;)!!
逆遠近法という手法のなせる業らしい。
「どの角度から見ても、鑑賞者が中心になるという」手法らしい。(=◇=;)
![夫婦世界旅行-妻編-丸山応挙の鯉](https://stat.ameba.jp/user_images/20090405/23/chantichanti1114552coco/35/a2/j/t02200293_0461061510161974333.jpg?caw=800)
↑
私のお目当ての丸山応挙の鯉。
![ベル](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/182.gif)
(もしかしたら、これも撮影禁止だったかも? 注意書きがここにはなかったので撮ってしまった。汗)
これも、逆遠近法が取られているらしい。
鯉の目を見据えて前を横切ると、鯉の目がぎょろりと跡を追ってくる。
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
おもしれぇ!
![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
本殿には「天井龍」。いわゆる八方睨みの龍が天井に描かれてた。
どこから見ても龍が睨んでくるというやつだ。
ってことは、これも逆遠近法なわけだ。
絵に描かれたものの目が動く……オソルベシ、逆遠近法!(=◇=;)
(この天井龍に見とれていたら、肝心な「毘沙門天像」を見忘れた。
![ガーン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
この毘沙門堂は門跡のひとつで、「御成之間」なるものがあった。
お内裏様が座るような厚い畳の台が設えられている。
あの畳台は、中は真綿とイグサとで三重に作られているのだそうだ。
間者が要人の命を狙って床の下から槍で刺してきても、
![ドリル](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/288.gif)
この厚い畳台を突き破ることはない。
![パー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/106.gif)
中の真綿が槍の先に絡んで、刺し損じた槍を引き抜くこともできないらしい。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
敵がアタフタしている間に、畳台の向って左奥の床の間にある隠し扉?(非難口?)から逃げるらしい。
こんな一見長閑な山中のお堂にあっても、危機管理はバッチリだったのだ……。(^O^)/
毘沙門堂……ここは、襖絵の説明も面白可笑しくしてもらえるし、七福神や毘沙門天のグッズもかわいらしく、とても楽しかった。
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
「逆」の意味をゆっくり考えてみたくなったお寺であった。
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
つづく