ジャクリーヌ・ダノ、若き日の栄光 | 加藤修滋のブログ

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日仏シャンソン協会活動記録及びシャンソン界のニュース等

惜しくも過日亡くなったシャンソン大使「ジャクリーヌ・ダノ」の若い頃については、ブログで書いた事がなかった事を思い出した。

 

 

歌手以前に女優として開花。

「マルセル・エメ」に認められ1956年、「アトリエ座」でマルセルの作品「月の小鳥たち」でデビューした事は日本では知られていない。

 

 

「血の始礼」「どん底」「キャバレー」更に日本の林光作「裸の島」にも出演したが、映画「45回転の殺人」でダニエル・ダリューと共に紹介された頃には、歌手として知られる存在に。

 

 

「ジャック・ブレル」の「マチルダ」を、ブレルから自身から女性の立場に変えた詞「フランソワ」としてプレゼントされ、ニューヨーク公演で彼女の歌った「そして今は」がアメリカで評判になった。

 

 

1960年代には、ジルベール・ベコーの「マリーマリー」、シャルル・アズナヴールの「O Toi la Vie」、「フランシス・レイ」はジュリエット・グレコとジャクリーヌ・ダノに楽曲提供。

「グロリア・ラッソ」のコンサートでは「サン・レモ音楽祭2位」の楽曲を披露。

 

 

シャンソン大使として来日してからは「ミッシェル・フューガン」の「ブラボー!ムッシュ・ル・モンド」を日本に紹介した事が最大の功績。

商業主義に反対し「オランピア劇場」からのオファーを断り続けた反骨精神の人でもある。

 

 

“大切な人は早く亡くなる”とはジャック・ブレルの歌詞表現にあるが、まさにその通り。

アデュー!ジャクリーヌ!!