かつてパレ・デ・コングレの楽屋で
シャルルと長く話をした時に
「貴方の歌は、表情も豊かなので
フランス語のわからない我々にも感動を与えます」
と言った私に、こう答えました。
「耳の聞こえない人にもわかる歌い方が良いと思わないか?」
彼は「歌をコミュニケーション手段としてきた」とも言いました。
確かに、
シャルルの歩んだ人生(それは、イコール歌が刻んだ道程)は、
歌を聴衆との会話という考えの上に成り立っているように思います。
選挙関連のTVでも字幕だけでなく
手話を加えることに関しての検討がなされるようになった今、
聴衆の中に音を聴けない人がいることを前提に
ステージに立ってきたシャルルの先見の明に脱帽。