平乃たか子の偉業(追記) | 加藤修滋のブログ

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名古屋にいながら日本シャンソン界初の企画を実現させたシャンソン歌手、平乃たか子

(ご自身は、この呼称ではなくワールド・ワイドなレパートリーの「歌手」の方を好まれた)

 

アラン・バリエールは、名古屋で開催された

平乃たか子リサイタルにゲスト出演した折、

「日本にも、こんなリズム感の良いチャーミングな歌手がいたとは!」と驚いたと言う。

 

彼は日本では「首吊り男」「トワ」などの楽曲で知られますが、

ラテン諸国では「心の旅路(イ・ボルベール)」が大ヒット。

日本語創唱は平乃たか子。

その後、岡山加代子が得意なレパートリーに加えたので、

聞いた事がある方も多いと思います。

 

平乃たか子リサイタルのゲストとして、

ジョセフィン・ベーカーを招いた時は、

「本当に来日するの?」「本人とは違うのでは?」と

シャンソン・ファンの間でザワついた事を覚えています。

 

そういった意味でも越路吹雪を超える活躍ですが

シャンソン界でほとんど知られていないのは、

シャンソンを超えた「歌手」を目指したからのようです。

 

日本に新しい楽曲を採り入れたという点では

クルト・ヴァイル作品を積極的に紹介した瀬間千恵に匹敵。

 

9月14日に開催される「名古屋巴里祭」では

トリオ・ロス・ペペスが「イ ボルベール」を歌って

平乃たか子に捧げる事となっています。