KITA坊主から学んだこと | 加藤修滋のブログ

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日仏シャンソン協会活動記録及びシャンソン界のニュース等

最近「カフェ・コンセール・エルム」は出し物が多様化しています。

理由のひとつは、愚息Y U J I プロデュースの企画が増えたこと。

 

先は東大卒の演歌歌手として、知る人ぞ知る(?)活躍の「別府たけしシャンソン・ライブ」

にゲスト出演した、フォークと言ってもオリジナル曲中心ギター弾き語りのKITA坊主を

エルムで聴いて、プロ野球と高校野球の魅力の違いを再認識。

 

生ギターと生声にこだわる彼は、当然発声もアクションも一生懸命さを前面に出している為、

そのことだけでも人を魅了する。

 

更に、M C の発声が無駄のないもので美しく

歌う時にはそれを意図的に変化させ、響きを消すテクも持っている。

 

何より、シャンソンと通ずるものは、単語の最初にポイントを置き、声楽出身歌手によくみられる

2拍目以後に母音の美しさ(=作られた声)を捨てているので、「たましいのうたうたい」

というキャッチコピーが生きている。

 

そして与えられた15分を、観客と共有する流れで起承転結する力に、ひとつ学んだ気がする。