好きな人たちのために仕事する、って最高だなぁ、、
と思ったイベントでした。
将棋の女流棋士制度ができて今年で50年の節目、
記念パーティーが開かれました。
日本将棋連盟女流棋士会と日本女子プロ将棋協会の共催。
所属関係なく、関東の女流棋士が大集合する素晴らしいイベントでした。
企画運営は女流棋士みずからが行うのも伝統。
個人的に仲良くしてもらって長くなった、
中倉宏美LPSA代表理事はじめ、
山田久美女流棋士会長や実行委員の皆さんは毎日遅くまで準備していたそうです!
なかでも20歳の野原未蘭女流初段のがんばりは特筆すべきものだったのでは!?と思います。
ディレクターさながらにプログラムの演出を考えそれを各所に伝えたり、
当日もインカムをつけ舞台監督のように舞台袖にはりついたかと思えば、
コーナー出演者をアテンドするため会場を駆け回り、
「まだ誰々さんがスタンバイしていません!」
「スタンバイオッケーです!!」と
司会への合図もほぼ彼女が。
女流棋士草創期から平成前半にかけてのお話は
レジェンドのみなさんによるトークショー。
蛸島彰子女流六段、清水市代女流七段、中井広恵女流六段、斎田晴子女流五段がご登壇!
そして平成の初め頃のお話。
今と当時のタイトル戦の雰囲気の違いは斎田女流五段によると「当時の方が、バチバチだったかも…。」
えっ!!そうなんですか!?
では、とタイトル戦激闘時代の清水先生、中井先生に
当時のライバル意識はどうだったのかお聞きすると、
「常に一緒にいるからお互いのことがよくわかって…」「それは勝った側だから言えるのよ!?」と肩を叩きあってこの笑顔。
すごく素敵。
いまの福間ー西山二強時代と似た感じだったのかな、と思うのですが、
では現代の二強も「あのときこうだったね、ああだったね」といつか肩を叩き合って笑う日が来るのかなあ。。
そしてファンが選んだ名局解説〜!
第三位 第18期女流王将戦第5局
第二位 ヒューリック杯第3期白玲戦第7局
第一位 第39期女流名人戦第5局
羽生善治九段、藤井猛九段、木村一基九段にもご登壇いただき短いお時間の中で、
工夫して解説してくださいました。
先生方ありがとうございました!
クイズコーナーでは中村太地八段、髙見泰地七段のたいちコンビが司会を担当。
クイズでは若手女流棋士がいい具合のすっとぼけをかまし、
「う〜ん、これだけじゃわからないですねえ、もうひとつヒントください!」
みなさん演技派で将来が楽しみ!
そして…
「言って〜♪言って言って〜♪」
このコーナーは本当に歌うのか!?
ギリギリまでわからなかったそうですが、
本番はバッチリ振り付き!!
実行委員の皆さん、ディレクターの未蘭ちゃん嬉しかっただろうなぁ。
先輩たちの振り付きの歌をとまどいながらも温かな表情で聞き入る若手の表情も印象的でした!
1番近くで原宿将棋通りのパフォーマンスを見た小髙女流は、、
とのこと!
朝日新聞北野記者がアップしたこちら、
リンクを貼っておきます。
中堅のみなさんは打ち合わせなしで完璧なトークショーを披露。
メモリアルムービーに「みんなかわいかったね〜。(過去形で言うとは笑!!!)」
磨き抜かれたトーク中にも、
「まなちゃん!?寝てるの!?」適宜笑いを挟み込み。
素晴らしいです。感動しました。
お写真を撮れなかったですが、
最後の抽選会もさすが。
本田女流三段、島井女流二段、貞升女流二段、宮宗女流二段が登壇。
マイクを持たないところでは阿吽の呼吸でカメラに向かって商品をかざす姿。
貞升さんが「ほし〜い」など適宜はさむのは、
テレビショッピングさながらに賞品が欲しくなる演出で絶妙にうまかったです!
女流棋士のみなさんほんと素晴らしいなあ。。
50年前は
「女は将棋をやっても強くならない」
「女は早く家に帰って家事でもしなさい」
将棋界では真顔でこういう男性たちがいた時代。
そういう時代の初代メンバーたちから、
色んな苦労や工夫を経て、
いまの時代にまでつながっているのですよね。
(田中沙紀女流と野原未蘭女流、つぎの50年までがんばれ〜!!そのとき私ももし生きてたら何か手伝うね、と言っておきました)
日頃から女流棋士を応援するファンの皆さんも沢山パーティーにかけつけ、
わたしは「ああこの方々の気持ちわかるなあ。わたしも女流棋士のみなさんに尽くしたくなるもん。」と思いました。
一生懸命なひとたち、なにかに夢中なひとたちは、
やっぱり応援したくなる!
素晴らしいイベントで司会をさせてもらえて
本当に嬉しかったです。
これからも女流棋界をかげながら応援します。