Bonjourフランス 福山知沙です。

【Petit concert pour les enfants qui jouent du violon】

今日、息子のバイオリン発表会。


3歳から習い始め6年、じつは辞めようと思ったことがありました。

半年前です。


もうバイオリンへの本人のモチベーションがそんなにない中で、

続けさせて何になる?と私自身も疑問に思ったからです。


でも、3歳からやってきたことを、ちょっと嫌になったからと本当にやめていいのか家族で話し合い、

あとすこし続けてみようと決めたのが半年前でした。


そのとき選んだ曲はZARDの「負けないで」。

持っていた曲集のなかから本人が好きな曲を選びました。


シンプルなメロディーながら、バイオリンの技法としては「駆け上がり」など、

これまで弾いていないテクニックもあり、

取り組みながら少しずつできるようになったこともありました。


息子にこの半年のことを聞くと、

「バイオリンはものすごく好きなことというわけではない。でも、負けないでを弾いていて、楽しいと思うこともあった。」と答えてくれました。


わたしはそれをすごいな、と思った。

苦手だ、気が進まない、と思うことを人から言われてやったとき、

「楽しい」という実感を得られることってそんなに多くない。


でも彼は、ちゃんと見つけた。


わたしはそれが本当に嬉しかった。


これからいつまでバイオリンを続けるかわからないけど、 

音楽に限らず、続けることでしか得られない何かがある、ということを

彼がつかんだとしたら、

こんな素晴らしいことはないな、と思うのです。