Bonjourフランス 福山知沙です。


【Exposition de peintures de fleurs de cerisier】


国立新美術館で開かれている「ダミアン・ハースト 桜」展。


家にいようと思っていた日になんだか急に、

「行かなきゃ!」と思って行ってみたら、

本当に観に行ってよかったと思いました。


ダミアン・ハーストがロックダウン中に描いた桜の絵の連作です。



実物の桜と同じくらい大きく描かれた絵。


自然と見上げるように顔を上に向けます。

世の中の不安さと冬の寒さで縮こまった背筋が伸びるようです。


「なんてきれいなんだろうねぇ…」と独り言だけを脳内リフレインしながら見ていたら

一番大きな絵の前に来たとき、涙が出てきました。


ずっと会えなかった人にものすごく久しぶりに会ったような感じがしました。


満開のも、散りかけのもあるし、



桜のバックには真っ青な空のも薄曇りの空のもある。


桜はいつでも綺麗です。


絵を遠くから見ると桜のピンクのまとまりを感じるけど、

近づいてみると赤や青の花びらが混じっている。



作者が木を観察したとき、

太陽の光に透かされた植物には赤や青の光が反映されていて

ピンクだけで描くよりもずっと生命が感じられる、

自然に近い桜の絵になったそう。



そして絵具がこんもりと盛り付けられたような桜の花びら。


制作過程を映像で見ると、

「孫の手」みたいな長いスプーンみたいな、そういう道具で絵具をすくい、

キャンバスに投げつけていました😂

ガタイのよいダミアンさんが

「ぺしっ」「ぺしっ」とかなり勢いよく絵具を投げつけて描いている制作風景、壮観です。

ここで観ることができます。

https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/damienhirst/



桜は大好き。(嫌いな人はあまりいない?)

でも年々「せっかく咲いたのに散っちゃうなんて」と切なさを感じる😂


去年小学校に入った息子ももうすぐ2年生に。満開の桜の下でランドセルを背負って記念写真を撮ってからもう一年。

季節が巡っていくなぁ。