Bonjour 福山知沙です。
【La gagnante du match de Shogi 】
リコー杯女流王座戦第3局が、神奈川県秦野市にある温泉旅館・元湯陣屋で行われました。
ダイジェスト番組取材のため、朝からわたしも現地に入らせていただきました。
囲碁将棋界で古くから多くのタイトル戦が繰り広げられてきた名旅館・陣屋。
いま紅葉が美しい。いちばん綺麗なときなのかもしれない^_^
360°カメラの中継、今回もありました。
今回は対局室に飾ってある掛け軸までよく見えました。
検討は理事の森下卓九段、立会人の広瀬章人八段、新聞解説の三枚堂達也七段を中心に。
後手2六歩で、里見女流四冠の大長考。
ここでお昼休憩となり、、、
去年初めていただいて、とても美味しくて感動しましたが、今年もやっぱり美味しい!
トッピングを一種類ずつカレーにかけて楽しみました。
さて午後。
三枚堂七段にVRゴーグルをつけていただき、
360°カメラ中継をVRモードでご覧いただきました。
記録係の席にいる感覚だそうで(カメラが置いてあるのが記録机の上だから。)
「記録係をやっていた頃を思い出す!」
とおっしゃっていました。
こちらは森下卓九段。
(なんでもこれをつけると、ご自身が小さくなり、両対局者が巨人のように見えたのだそう。)
午後のおやつの見本が運ばれてきました。
こちらは西山女流王座のおやつ。
アイスティーにフルーツ盛り合わせです。
西山女流王座はフルーツ率が高いですね^_^
そしてこちらは里見女流四冠のおやつ。
そのわけを知るとこちらの期待を裏切らない感じがして嬉しくなってしまいます!
(いろんな種類の飲み物が手元にあると精神的に安心するのだそう。たとえ盤上に集中していて飲めなくとも、そこにいろんな飲み物がある、ということが心の安定に繋がるのだとか。)
さあ、終盤に入ってきました。
検討する広瀬八段と三枚堂七段。
先手の里見女流四冠の優勢になり、、、
最終盤は画面の二人の姿を食い入るように見つめる皆さん。
そして、午後5時11分。西山女流王座が投了し、
95手で里見香奈女流四冠の勝利。
五番勝負を三連勝のストレートでタイトル奪取しました。
勝負なので仕方ないことですが、
肩をおとしたこの姿を見るのはなんだか辛いものです。
感想戦のあとの囲み取材。
囲み取材で印象的だったことは、
周りの方への感謝の気持ち。
タイトル戦が続いた秋からこの12月にかけて、
対局で地方を訪れるたびに、各地の方々が迎え入れてくださる様子や応援の気持ちに感謝の気持ちが溢れてきたそうです。そういう温かな心が注がれて里見さんの栄養になるんだな、と思いました。
尊敬する先輩に少しでも近づきたい。
やはり清水市代先生のことが話題に上りました。里見新女流王座は清水女流七段のことを本当に心から尊敬していて、「清水さんのような人間性に近づきたい」とお話ししていました。とても素敵なご関係ですね、女流ABEMAトーナメントでも一緒にチームを組み、その思いが画面を通してひしひし伝わってきました!
対局するとき柔軟性を大事にし、新しいこともやっていきたい。
振り飛車党で知られる里見新女流王座ですが、「居飛車を指すことへの憧れ」も常にあるんだそうです。状況に応じて変化しなくてはいけない、それには準備が必要であると同時に、自分が指していて楽しいという思いも取り入れたいそうです。
囲み取材のあと、いつものようにダイジェスト番組を収録しました。解説は三枚堂達也七段^_^!
(わたくし、お部屋があったかくてジャケットを着ていられませんでした、カジュアルですみません)
今回も勝者にご出演いただく、ということで
お疲れのところ里見新女流王座にも番組にお付き合いいただきました。
Twitterで里見新女流王座へのご質問を募集したところ、何問かお寄せいただき、
実際に番組のなかでご本人にお聞きすることが出来ました。
ご質問をお送りいただいた皆さん、ありがとうございました😊
第11期のリコー杯女流王座戦が終わりました。
来期、里見新女流王座へ挑戦するのはどなたになるのでしょう。
どんな戦いが待っているのか、楽しみにしたいなと思いました。
第3局のダイジェストが配信されています。
里見新女流王座、お疲れのところたくさんお話ししてくださいました。
どうぞご覧ください!