12月8日(日)、将棋プレミアムフェスin名古屋が行われました。
司会進行役目線のブログを書きます、長文になってしまうと思います!m(__)m
そして、ツイッターで皆さんがアップしていらしたお写真、一部お借りします!
無断借用ごめんなさい。


当日の朝、新幹線で名古屋へ。
イベント台本を眺めながら流れを確認。
(ステージ上で見やすいようシンプルに書き直し、サイズも手持ち用にしたもの。)

四時間のイベントは年にそう何度もないので
この手持ち台本が私の精神安定剤です^_^
そして名古屋は近いので絶対に寝られません、うっかり寝過ごしてしまったらと思うとゾッとする!!


予定の時間前に控室に着いたのですが、
みなさん既にお揃いでわたしが最後でした(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
「おはようございまーす、、、よろしくお願いします!」
 

打ち合わせのあとロビーに出ると、
ああこれが噂の等身大パネル!
抽選会でこれが当たるって、、、
配送するにしても大変そうだけど、、
でも当たった方は嬉しいだろうなぁ(^^)!
(のちに、まさかの男性のお客様が若干お困りの様子で当たりましたが、スタッフがあとで確認すると「よろこんで頂戴します!」とのこと!)


リハーサル。本番直前の影ナレは都成竜馬六段と谷口由紀女流二段。
実はこの影ナレ、当初藤井聡太七段が行う案もありました。
ただ後述の別パートのご担当もあるため、
「こちら(影ナレ)の方がハードルが高いです、、、」とおっしゃり、ここはテレビ司会もなさっている都成六段が適任では!となったのでございました。
そして実際、堂々と、さすがのナレーションでした!

リハーサルをしていたらあれよあれよとランチ会の時間に。
藤井七段と都成六段はお客様とのお写真撮影を終え、こちらのランチ会場へ!
お客様10人と棋士のみなさんとのランチ会^_^
ここで中華料理をいただきます。
お部屋に入って来られたみなさん、
最初は緊張した面持ちでしたが、徐々にリラックス。
お一人ずつ自己紹介していただいたり順番に質問タイムなどを設けたり。
遠くは札幌、広島から。近くは地元愛知から。
ありがとうございました^_^
二つのテーブルにそれぞれ杉本・藤井ペア、都成・谷口ペアに座っていただきましたが、
途中、杉本八段の計らいで棋士の席替えをしました。
このサプライズにお客様はとてもお喜びでした。
お客様に満足して帰っていただきたい、というお気持ちが棋士の先生方はとても強くお持ちだと、
ほかのイベントでもよく感じます。
本当にファンの皆さんに心から感謝していらっしゃるのだと思います。


で、なんで私がこのお席に呼んでいただいたか、というと、、
盛り上げ役です!!笑
でもちゃっかりほぼ完食しました。

藤井七段は海老の炒めものに入っていたしめじを綺麗に残すというキノコ苦手ぶりを発揮、
そして都成六段は「そろそろ棋士の皆さんは次のスケジュールへ」とご案内しているにもかかわらず、
急いでタピオカココナッツ召し上がる^_^
それほど甘いもの好きな一面を発揮されたのでした。(控室でも結構お菓子を召し上がっていてスリムなのに意外!)


ヘアメイク中、進行にご協力くださる谷口女流と2人で打ち合わせ!こうしよう、ああしよう、と
2人で色々話せて、あの時間嬉しかったです^_^
そして衣装に着替えて控室に戻ると
中澤沙耶女流初段の癒しの笑顔が待っていた(=´∀`)人(´∀`=)

そして都成六段にも入っていただきました!

あーっというまに本番。
影ナレを終えたお二人と!
お二人が話している様子はカメラで撮影され、
会場内のモニターのワイプ画面に映されました。
その瞬間歓声があがったのでした!!

さて15時の開演。
藤井七段がたった1人で開会宣言をするのを、
モニターで出演者一同息を飲んで見守りました。
杉本八段は心配そうだけどとても優しいお顔。
都成六段も微笑みながらじーっとモニターをご覧になっていました。


オープニングトークの内容は全部任せていただいたので、ずっと触れてみたかった「母将」(母のように見守る、新たなジャンルの将棋ファン)について藤井七段に問いかけてみました。
どんなファンの方のことを母将というのか、
ご本人は想像がつかない、ということでしたが^_^
母将については控室で既に杉本八段にもお話ししておきました。
「ママ将じゃなく母将ってところが、見守る感じがしていいですね」とのこと!確かに。

四月にあった将棋イベント「棋才 平成の歩」の帰り、「母将」という言葉を初めて藤井七段のファンの女性たちから教えていただき、愛情深さとユーモアセンスあるネーミングに感激。これはご本人にお伝えしたいと思ったのでした。

父将まで登場しているのは、今回初めて知りました^_^


プログラムスタート、まずは詰将棋バトル。
最初の7手詰スピードバトルは1分間で何問7手詰を解けるか、というもの。
トップバッター中澤沙耶女流初段は、相当緊張のご様子。
700人のお客様に注目される中詰将棋をなるべく早く解くなんて異様な空気ですものね。
これは平常心ではいられないはず、、!
結果は1分間で3問正解でした。


中澤女流初段の緊張を見るに、これは、やはり、「詰将棋といえばあの方」という藤井七段にはハンデをつけないと、、、!
とここでいきなり藤井七段は一問0.5点にします、という新ルール適用。
(台本上の演出ですが、申し訳ないことにリハで時間がなくお伝えしていなかったのでご本人びっくりさせたかもしれません、m(__)m)

続いて杉本八段、
全く緊張なさっているように見えないのがさすが!
9問正解でした!

そして、、、藤井七段の番。
本当に驚きました。
一問二秒ちょっとでどんどん解いていく、、、。
どんな風に頭のなかで駒が動いているんだろう。
すごい、の一言。
一分で17問解かれました。とにかく早い!
いやー、、、。と谷口女流二段も唖然。


しかしハンデ適用で、8.5問正解となるので9問正解の杉本八段が優勝!!とイベント的な結果に。
、、、このあとご本人がとても悔しがるという、
やはり勝負にこだわる一面を見られました。
そんなに悔しがってくださるコメントをおっしゃるなんて、イベントを作る側としては嬉しい(*≧∀≦*)
ただ一分で7手詰を17問解かれたので、
真の詰将棋王者は藤井七段!!と皆さん思われたと思います。本当にお見事の一言でした。


さて進行にご協力してくださっている谷口女流も人ごとではありません。
来月女流名人戦に出るんですもの!と、
もちろん挑戦していただきました、
ここで中澤女流が「読み上げやります!」と手を挙げてくださったのはご本人のアドリブ!
一緒にイベントを作っている感じがして嬉しかったです^_^

谷口女流、1回目はあまりに緊張し一問も解けませんでした、、それほどの緊張感!
そして問題も「これは難しい。」と杉本八段。
焦る谷口女流を見て、楽しそうな皆さん^_^
このあと谷口女流は、再チャレンジして4問正解!お見事でした!


次にフラッシュ詰将棋。これは藤井七段にのみお願いしました。
画面に出てくる符号のみで詰将棋の問題図を推測し解く、というもの。
そんなこと出来るの!?と思いましたが、
藤井七段は、、、、初級、中級、上級とどんどん解いていく!!

そして「刺客」が登場。
都成竜馬六段も挑戦することに!
都成六段もどんどん解いていきました、、!
初級はもちろん、いきなり上級にレベルアップしても正解。
突然現れて、難問にサラリと正解だなんてカッコよすぎますね!
それにお師匠譲りの詰将棋愛好家。
もう、プロの頭の中はどうなっているの・・・!?

あとで改めて控室でどうやって解いているか聞くと
都「符号を脳内の盤に埋め込んでいく、藤井七段も言っていましたが次の符号が出るまで時間があったので、結構簡単なんですよ。最後まで符号を見なくても解けた問題も。」
藤「(お隣で静かに聞いている。)」
とのことでした!ジラレナイシンΣ(゚д゚lll)


そして、41手詰の長手数詰将棋も凄かった。
控室での打ち合わせのとき「考えているあいだ、シーンとしてしまうのがどうなのか、、」と
藤井七段は心配してくださっていました。

10分くらいかかるものかと思い、つなぎのためのコソコソ話オーケー、ということだったのですが、
2分くらいで解いてしまい・・・。
凄い。凄いしか出てこない。(語彙力が!!)



続いて藤井聡太クイズ。
これは実はあまりクイズではないよね、Q&Aという感じ?でしたが、
「クイズ」というタイトルは残す方向ということだったので、
谷口女流と相談して一部のみゆるいクイズ形式に。
・お化けは信じる?信じない?(もちろん信じない!でもお化け屋敷は行きたくない)
・対局中驚いたことがある?ない?(ある!加藤一二三九段がカマンベールチーズを出したこと)
楽しくてとても和やかに進みました^_^

そして、、。
「将棋の神様がいるとして、何をお願いする?」
この藤井七段の回答には会場からどよめきの声。
あの空気がサッと変わった感じが忘れられない。
「1局お手合わせしたい。」
なかなか出てこない言葉ですよね。
こういうセンス、なんだか羽生九段にも通じるような気がしたのですが、いかがでしょうか。


会場のみなさんからのご質問もありがとうございました!
意外とお時間があり、最初は一、二問の予定がディレクターの指示でもっと沢山のご質問を受け付けることができました。
つい元気な声と早く手が挙がったところにパッと目がいってしまい、一生懸命何度も手を挙げてくださった方もいらしたのに当てられなくて本当にごめんなさい。



その後抽選会があり、
休憩へ、、。
(杉本八段、C席の方をもっと当ててあげたかった、箱を入念に混ぜたんだけどな、、と休憩中おっしゃっていました。)


そして再開。いよいよ対局。

振り駒。
そういえば竹内指導棋士四段は詰将棋バトルの藤井七段の動きのリハーサル中、
ピンポンブーボタンの「ぶーーーー!!」を大目に押して皆さんを笑わせてくれました^_^!


さて対局。
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アイトラッキング、というメガネをつけている本人の視点が、画面上に表示されるというもの。

これは都成六段の目線。急に見られた竹内さんと中澤女流!笑



これは「ひふみんアイ指し」ということで、
席を入れ替わり自分の手を指すというもの。
のちに藤井七段「つい振り飛車の手を考えてしまいました。」


次の一手などのお楽しみコーナーもありつつ、
やはり真剣勝負。お二人ともかっこよかったなあ。

19時すぎ、楽しくイベントが終了!
みなさんありがとうございました!


終了後、共演させていただいたお礼に、
皆さんに今年出版した絵本「しょうぎのくにであそぼう」(講談社 作/中倉彰子、絵・キャラクター原案/福山知沙)を差し上げました。

みなさん、可愛い!とよんでくださり嬉しかったです。しかも谷口女流はしょうぎのくにLINEスタンプを使ってくださっているとのこと!(皆様もぜひ!)


杉本八段もしげしげと読んでくださいました。(本当にズーっと読んでくださり、嬉しくて感激しました)

制作チームも、喜びます!



そして取材を終えて戻られた藤井七段と都成り 六段にももちろん差し上げました。


みなさんのそれぞれのお好きな駒のキャラクターサインを入れさせていただきました。
「藤井七段はあえて言えば、角がお好きなのですよね?」とお聞きすると「ああ、ハイ笑」と笑って下さいました。
中澤女流のお好きな駒はわからなかったので、
師匠の杉本八段の金とリンクさせ、銀のキャラクターを描いたら、たまたま正解!よかった^_^


今回のような大きな舞台を三年連続経験させていただき、
勉強になりましたし、とても楽しかったです。

御来場の皆様、ご視聴くださった皆様、関係者の皆様本当にありがとうございました。

将棋のお仕事に関わらせていただき、もうすぐ丸9年。
こんなに長くやらせていただけるとは、
と年々つくづく幸せだと感じています。
ありがとうございました。


ガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラ
しょうぎのくにの母将、

推し棋士の応援にぜひお使いください!




ニコニコはじめてのしょうぎ絵本、
講談社より好評発売中です!

第一弾
作/中倉彰子、絵・キャラクター原案/福山知沙
それぞれの駒の特性を生かしたキャラクターたちが
冒険に出かけ、力を合わせて宝を手に入れます。


第二弾
作/中倉彰子、絵・キャラクター原案/福山知沙
将棋入門絵本です。
これ一冊で小さいお子様が将棋の駒の動き、
対局の流れをお話とともに学ぶことができます。