昨日金沢でヒューリック杯清麗戦、第3局が行われました。


ここまで里見香奈女流五冠の二連勝。

甲斐智美女流五段はあとがありません。

石川県ご出身の甲斐女流、地元で貴重な一勝を上げられるか…。



現地にいらした将棋ライターの君島さんによると

女流タイトル戦が金沢で開催されるのは珍しく、

22年ぶりだったとか。

(前回は1997年1月に第23期女流名人位戦五番勝負第1局。清水市代女流名人に中井広恵女流五段が挑戦したシリーズ!結果は中井女流五段の勝ち)



ということで、久々の女流タイトル戦が金沢で開催!とあって、

前夜祭はかなりの数の将棋ファンのお客様と

報道の方がいらっしゃいました。



(撮影・将棋ライターの君島俊介さん)

里見香奈女流五冠が勝てば、

史上初めての「六冠」となる、

大きな注目の集まる一番。


しかしなんといっても

石川県ご出身の甲斐智美女流五段を激励する方々が多く、

地元での対局は棋士にとって特別なものなんだなと思いました。

お写真、清麗戦公式ブログよりお借りしています。



甲斐女流五段のお母さまのご実家が七尾市にあり

小さい頃は夏休みを毎年石川県で過ごしたそうです。今回金沢駅に降り立ったとき、懐かしいほっとする気持ちになられたとか。

いつも慎ましやかで、表情も朗らか。

すごく素敵な方だなと思います。


里見女流五冠は島根県出雲市ご出身ですが、

今回大阪から来られるとき列車から海が見えて、

島根と同じ日本海側ということでやはりどこか懐かしい気持ちになられたそうです。

お会いするたび、のびのびととても楽しそうに将棋に励む毎日を送っていらっしゃるのだな、という印象をお受けしています。




対局の展望を語る谷川浩司九段、屋敷伸之九段、相川春香女流初段。このコーナーの進行は長谷川優貴女流二段でした!



翌日。

対局場はホテル日航金沢内にある日本料理「弁慶」さん。


お庭がきれい。



素敵な絹織物も飾ってありました。

加賀のお姫様を思わせます、優雅。


朝ごはんはこちらで自慢の和食がいただけました。

金時草などの地元野菜も使われていて

朝から幸せな気持ちになりました。



朝9時に対局開始。




屋敷伸之九段と清水市代女流六段、長谷川優貴女流二段が検討。



そこへ、主催のヒューリック株式会社の西浦三郎会長と

谷川浩司九段、鈴木大介九段も加わりました。

お写真は清麗戦公式ブログよりお借りしました!

将棋ライター君島さんが撮ったものです。



対局は、

地元出身・甲斐女流五段の先手番。

端攻めが光って後手の里見女流五冠を苦しめましたが、

甲斐女流も残り時間が徐々に少なくなり

じわじわと形勢が逆転。


結果、里見女流五冠が勝利し、第1期清麗を獲得。

同時に史上初の「女流六冠」となりました。




このヒューリック杯清麗戦は、

予選が二敗失格システムで、

一度負けてももう一度チャンスがあるところが 

他の棋戦と違います。


女流棋士にとって非常に夢のある棋戦、

将棋を愛する(そして女性に優しい)西浦会長に大変大きな感謝を捧げたい、

という清水市代女流六段のお話が印象的でした。



今回の記念すべき開幕局はお台場で行われましたが、

その時の前夜祭の司会も担当いたしました。

藤井猛九段と、高見泰地七段と記念に撮影!


この日は第1期の第1局、という始まりの1局だったので、
また一層背筋の伸びる思いがありました。

2期、3期、、、、、と、

末長くこのヒューリック杯清麗戦が続きますように。


甲斐女流五段お疲れ様でした。

里見清麗、おめでとうございます✨


清麗というお名前、すごく美しい響き。

目にも涼やかな清麗水。



今回わたしは早めに金沢に着いて、

少し散策を楽しんでいました。

そして何食わぬ顔でみなさんとの集合時間に駅でお待ちしました。笑


そのときの金沢の美しい景色はまた改めてご紹介します。