ノルマンディー地方を旅して3日目。

この地方の中心都市であるカンに着きました。

 

ここは、戦災から復興した街。

1944年6月のノルマンディー上陸作戦で進撃の拠点となり、

街の大半が焼けたそうです。

でも、今は見事に復活し美しい街並み。

約11万人が生活する大都市です。

 

戦争のときに焼け残った建物の一つが大聖堂。

 

 

 

屋根は爆撃により吹き飛んでしまったため、

あとから再建したんだそうです。

たくさんの方々が見学に来ていて、祈りを捧げたり、

天井を見たりしていました。

 

そして焼け残った建物のうちもう一つ重要な場所は

男子修道院です。11世紀に建てられたそうです。

今は市庁舎として使われています。

この日は閉館後だったので中には入れませんでしたが、

戦争で爆撃を受けた当時の写真が、中にあるそうです。

戦後再建した姿になったことで、

現在のわたしたちは元々の見事な建築を見ることができるんですね。

 

 

きれいな花も植えられ、平和を感じました。

 

でも、この建物に向かって右側には、戦争の爪痕がのこる建物が当時のままに残されています。

 

壁が一枚だけになり、窓も吹き飛んでいます。

激しい戦いのあとをまざまざと見せつけられました。

 

多くの市民が亡くなったそうです。

頑丈な石の建物がこんなになるまで激しく続いた第二次世界大戦。

 

平和が一番大事だと改めて強く思いました。

 

この翌日は8月15日。

カンにある平和記念館と、

上陸作戦で命を落とした兵士たちの墓地を訪ねました。