リコー杯女流王座戦の前夜祭、第1局・第2局に続き、第3局も司会を務めてまいりました。
会場は、静岡の浮月楼さん。2013年から毎年こちらで対局が行われていて、わたしも来させていただいてもう四度目となります。
前夜祭の開始前、お庭で写真撮影をする両対局者。
会場はお客様でいっぱい。加藤桃子女流王座の地元・静岡なので、ファンの方々や加藤女流王座のふるさとである牧之原市の西原市長が今年も駆けつけてくださいました。
挑戦者の里見香奈女流四冠の二連勝で迎えた第3局。加藤女流王座はカド番です。
両者意気込みを語り、花束を受け取りました。
まず挑戦者の里見女流四冠から「一生懸命考えて自分の力を出しきりたい」。
加藤女流王座「お茶と富士山と静岡空港が有名な牧之原市出身の加藤桃子です」とあって、
「里見さんとも自分ともしっかり向き合いたい。明るく元気に頑張ります!」。
会場のみなさんがこのあと激励の拍手でお二人を送り出しました。
両対局者退場後、わたくしから棋士の皆様に戦型予想などを中心に色々とお話をお聞きしました。
里見女流四冠は入念に準備する印象、それに対して加藤女流王座は終盤が粘り強い。
やはり中飛車ー居飛車を予想、とのお声が多かったです。
盛況のうちに前夜祭は終了しました。
今回は、クラシカルで落ち着きのある会場に合わせ、和服にしました。小紋の、あっさりしたのを選びました。
今回は前夜祭で失礼し、新幹線の中からお二人の健闘を祈りました。
両者ベストを尽くされ、戦った結果、
里見女流四冠が三連勝で三期振りに女流王座獲得。これで女流五冠に。
加藤女流王座は防衛ならず、五期目の女流王座獲得とはなりませんでした。
このシリーズを通して、
第1局から第3局まで前夜祭で直接お二人の言葉を耳にし、
将棋に向かうまっすぐな気持ちに胸を打たれるものがありました。
今後のお二方のご活躍を祈り、
来期の女流王座戦を楽しみにしようと思いました。