アラブ系、マグレブ系、アジア系、アフリカ系、ユダヤ系…と
多くの移民が住むパリ。

そんなエキゾチックなパリの一面を食で堪能しようと、
二軒のレストランに行ってきました。

まずはメトロのPyramides駅からすぐ近くにある、
モロッコ料理のレストラン「ル・マグレブ」。
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内装がとてもきらびやかです!

私は、モロッコやチュニジアの料理「クスクス(※)」が大好きで
よく家でも作るのですが、
一度本場(ここはパリなので本当の本場ではないかもしれないけれど)で
食べてみたいと思っていました。
(※クスクス…小さな粒状のパスタ「スムール」に、
肉や野菜をスパイスとともに煮たスープをかけた料理。)


まずテーブルの上にあらかじめセットされていたアミューズをいただきました。
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オリーブの奥に見えるマリネがとても美味しかった!
にんじん、じゃがいも、タマネギを
クミンやコリアンダーなどと一緒に(と思われる)マリネしたもの。


あまりに気に入り、帰国してすぐに作ったのがこちらです。↓
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だいぶ近い味にできました♪
(よくマグレブ系料理の前菜に出てくる野菜のみじん切りのサラダも添えました。)


さて、パリのお店での話に戻します。
待っていました、クスクス!
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スパイスのいい香りのスープ、そしてスムールが別々に出てきました。
(私は家ではカレーのように一緒に盛ってしまうので)
唐辛子のペースト「アリサ」はカレーの容器のようなものにたっぷりと盛られています!

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鶏肉も別に出てきました。
これをスープに浸していただくととてもジューシーで美味しかったです!


クスクスも、帰国してすぐに作ってみました。
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カルフールで買ったスパイスを使ってみたら…、
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すごくいい香りがして美味しかったです!
このスパイスもっとたくさん買えばよかったな…。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★

もう一軒、パリで訪ねた異国料理レストランを紹介します。
13区にある「Pho14」、ベトナム料理屋さんです!
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すごく並んでいて、繁盛しているようです!


13区は中国系の人たちが多く住むので中華街になっています。
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そんな「パリのアジア」で、
ベトナムの料理人たちが作る本場のフォーが楽しみ♪
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しかもお安いんです、6ユーロちょっと。
そして出てくるのが早い!オーダーして5分もたたないうちに出てきました。
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これがとても美味しかった。
優しいおだしとさっぱりした鶏肉のお味が胃に滲みわたっていく感じ。
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この日はフランス滞在最後の日だったので、
フランス料理にも少し飽きていた、というのも美味しく感じられた大きな理由かと思います。


お店を出る頃もまだまだ長い行列。
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アジア系の人はもちろん、ヨーロッパ系、アフリカ系と、
いろんな人たちがベトナム料理を食べに来ていました。


パリは、
さまざまな移民の文化が共存する街なんだなあと思いました。
私は、実はこれまであまり注目しなかった側面です。

日本から観光に来ると、どうしてもエッフェル塔やシャンゼリゼ通り、
可愛い雑貨やオペラ座…と
「お洒落なパリ」の姿を求めがちですが、
こうした「異国情緒あふれるパリ」の一面を知ることができて
より魅力を感じました。


まだまだ行ったことのない移民街に今後また行ってみたいです。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★
本のご紹介:
今回の記事で触れた移民街について、とても詳しく書かれた本があります!
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「NHKテレビでフランス語」で講師もつとめられた清岡智比古先生の
 「エキゾチック・パリ案内」です。
様々な移民がどのようにパリに来たのかという歴史も含めて
街をお散歩するような感覚で書かれています!
もちろんレストラン情報も豊富です♪

パリは何度も行ったからなあ~、という方にもおすすめです。