今期もA級順位戦を制し、
名人挑戦者となったのは羽生善治三冠でしたね黄色い花

22時すぎに羽生三冠ー橋本八段戦が終局。
この時間帯、
わたしはBSスカパー!のトーク番組を担当していました。
しばらくお二方の感想戦をみていましたら…
「福山さん、早く!!」とスタッフさんに呼ばれました。

羽生三冠へのインタビューです。
一般のお客様が大勢いらっしゃる大盤解説会場で、
勝利インタビューをしに行く時間にいつの間にかなっていたのです!
今まで感想戦をしていたけど、
もう次の流れに入っている叫び!!

羽生三冠をお待たせしてはいけないので
スタッフのみなさんからも急かされながら移動するのですが…


わたしの足元、
そのときスリッパだったんです…叫び

スタジオは土足厳禁、かつ2つのスタジオを行き来するために、
廊下をなんども通るのでスリッパにしていたのです目

人前に出るなら靴を履きたい、
でもメイク室に取りに行って履く時間はない!!
仕方がないのでスリッパのまま出ることになり、
パタパタ走って移動することに走る人

さらに、スタジオでつけていたマイクもはずさなければならない!!
走りながら、音声さんがピンマイクを外してくれました。
(その際ネックレスに引っかかるなどして相当手こずりましたガーン焦った…)

羽生三冠、スリッパ姿でインタビューしてしまって
大変失礼いたしました…m(_ _ )mあせる
ですが、
名人挑戦を決めたばかりの羽生三冠にインタビューできるなんて光栄なこと、
一生忘れられません。
(写真は朝日新聞さんのホームページに載っていたものです)




そして、スタジオには森内俊之名人もいらっしゃいました。
(これは2011年の別の番組での写真カメラ)

わたしは今回の中継では、バタバタと終局が続く時間帯に
森内名人とスタジオでご一緒しました。
そのとき午前0時を回ったところ。

森内名人の前で、私は大ボケばかりでした…しょぼん
王手がかかっているところで、

森内名人「(王手を回避したあと)あの飛車をタイミングのいいところで動かせればいいんですが…」

わたし「それは、今ではダメなんですか?」

森内名人「…いや、王手がかかってますから。」


ですよね叫び
失態…しょぼん緊迫した場面なのになんてこと。
さすがに王手というものをわかっているのに、もう状況に混乱してきてしまっていたのか…


中継のなかでやはりこの時間帯が一番難しかったです。

秒読みも始まり手が早いので、
もはや展開事態を理解するのが難しかったですしょぼん

こんなときは下手なことを聞いたり言ったりしてはいけない。

黙って見守る、画面を見せるだけで伝わる、
そういうものを大切にしなくてはいけないときがあるんだと
心に刻みました。



午前1時すぎ、最後に終局したのは三浦八段ー高橋九段戦。
(写真は女流王座就位式で三浦八段とカメラ)

実は対局中、席をお立ちになっていた三浦八段とばったりお会いしてしまいました叫び

こんなとき、棋士は集中して局面を考えているから
決して話しかけたりしてはいけない!!
そう思っていましたので
なんとなく気まずくうつむいていましたら、
「あ、どうも」と三浦八段から声をかけてくださいました目

これには驚き。
三浦八段はまったく普通の表情だったのですが
こちらの方がどぎまぎして固まっていたかもしれません叫び



午前2時すぎ、三浦八段と高橋九段の感想戦の様子を放送していたところ、
急遽決まった新しい指示がきました。
「これから深浦九段がスタジオに来るから、インタビューする」というものです叫び!!
(去年の名人戦前夜祭でご一緒した深浦九段カメラ)

深浦九段は、最終局で佐藤王将に敗れたものの、
順位で悲願のA級残留を初めて決めました。

敗れた深浦九段は、他の対局の結果を知るまでは自身が残留したのかどうか、
知ることはできないんですよね。
いつまで知らされないのかと疑問でしたが、
対局後、感想戦の間もずっと知らないでいるのだそうです。
とても不安な時間ですね。

スタジオには結果を知ったばかりの状態の深浦九段がお越しくださいました。
「できれば勝って残留を決めたかった」と深浦九段はお話しくださいましたが、
悲願の初残留です。
「おめでとうございます」とお伝えしたいですブーケ2


このあとは午前2時45分まで木村一基八段と上田初美女王にお付き合いいただき、
中継が無事におわりましたニコニコ


長い1日でしたが、
大勢の人たちと力をあわせて乗り切ったという充実感がありました星

ご覧いただいたみなさまも本当に長い時間お疲れさまでしたニコニココスモス


以上「将棋界の一番長い日」の振り返りでしたクローバー