一昨年亡くなった、
民族学者の梅棹忠夫さんの功績を辿る展示会に行きました。

会場は、江東区の日本科学未来館音譜
久々のお台場でしたニコニコ


梅棹さんは戦中・戦後くらいのころから、
世界中を歩き回りました。
そして様々な民族の生活様式や言語について知ったことを
膨大なメモとスケッチに記したそうです。
いまでこそ私たちは『世界ふしぎ発見』などで
気軽に知ることができるけど、
情報の少ない時代だから、
まったく未知だったと思います。






今回の展示では、
梅棹さんのカードを使った『情報整理術』に
スポットが当てられています。


梅棹さんは大事な取材の記録を
カードに書きました。
それを机の引き出しのなかで
カテゴリーごとにまとめ、
インデックスをつけて整理します。
引き出しに二列に入るよう、
自分で紙をカットしたそうです。

何千枚とあるカードを、
関連した情報ごとに分けてあります。

さらにもっと詳しいことを調べる場合は、
元に書いた取材ノートをすぐに開けるように
カードとノートのページに、
共通の番号まで振ってありました。

なんてマメな人なんだ…
でも、とても素晴らしい整理術ビックリマーク


会場にはそれを忠実に再現したコーナーがありました。

まだパソコンのない時代でしたが、
現代、私たちがパソコンのデスクトップにフォルダを作って
情報を整理するのと同じ発想かもしれませんねパソコン


さらに梅棹さんは、
執筆のときにもカードを使いました。
バラバラに頭に浮かぶアイディアやキーワードを
一つずつカードに書くのです。




そしてそのカードを無造作に机にならべ、
思いのままつなげてみる…。
すると、
あるまとまった理論の展開につながるビックリマーク


わたしはこれが一番印象に残りました合格

どうしてかといえば、
テレビの制作でも似たようなことをやっていたからです。
番組の構成を考えるとき、
ディレクターはみんなそうしていて、
わたしも先輩から教わりました。


カードではなく、
大きめのポストイットを使いました。

私の場合は七分ほどのリポートを主に作っていましたが、
まず五つくらいに大きく展開を分け、(シークエンス)
タイトルのようなものをつけて
ポストイットに書きます。

それをボードに縦に張り、
それぞれのシークエンスで言いたいことを伝えるには、
どんな映像があるといいのか、
どんなインタビューがあればより説得力があるのか、

取材ノートに書いたことや、
思いついたことをポストイットに書いていました。
そして、そのポストイットを
ペタペタと順序を入れ替えてはってみたりして、
あーでもない、こーでもない、と
構成を考えていました。






わたしはこの作業が結構好きだったのですニコニコ
もともと紙をいじるのが好きだからというのと、
なにかしらの素材から組み立てて
モノを作るのが好きだというのもありますが…、
考えが整理されていく感じがして
気持ちがよかったのかもしれません。


梅棹さんが
カードに書いた字はなんだか殴り書きのような感じにひひ
きっと思いついたとたんに忘れないよう
夢中で書いたのかな?なんて思います。


なんでも記録していた梅棹さん。
それが新しい発想のヒントにつながっていったのだ、
と思うと日々私たちがこのように書いているブログも、
将来自分が何か考えるときの
手がかりになったりしてニコニコラブラブ



関係ないけど今食べたランチナイフとフォーク




いや、このキッシュの写真を
あとから見返したときに、
私が新しい料理を作るときに役立つかも!!