初音ミクとmilkコラボの一番くじの記事の時にちょこっと
書いたモデル風イケメン君とのことで思い出したことがある。
今みたいに携帯電話とかメールとかない時代だったから、
もっぱら公衆電話から電話してはいろいろな話をしていた。
たわいもない話を何時間もしていたなぁと思う。
彼とは初めて会ったときから、どこか懐かしい感じがして、
きっと前世で会っていたのかもしれないと私が話した時に、
彼も「俺もそう思う。なんでだろうね。」なんて笑った。
でも、赤い糸(結ばれる恋人同士が小指と小指が見えない
赤い糸で結ばれているという言い伝え)ではないこともわかっていた。
「懐かしい優しい感じがするけど、私達はきっと赤い糸ではないね。」
そう言うと、
「じゃあ、何色なの?」と聞かれ、
「赤よりももっと薄く淡いピンク色かな。」と答えたら、
「なんじゃそりゃっ」と大笑いされた。
彼の下宿先には友だちがよく来ていて、電話をした時に共通の
友人がいると変わって話をしたり、私のバイト先の本屋さんにも
彼の友だちが遊びにくることもあった。
普通に会話をしていただけだったと思うのだけど、
ある日電話をした時に、一度も面識のない彼の友だちが出て、
「いい加減、あいつを振り回すのやめなよ。本当にあいつのこと
好きなの?遊びなの?」と強い口調で言われたのだ。
遊びだなんて思ってなかったし、何よりも遊びの恋などしたことない。
ビックリした( ゚ ▽ ゚ ;)
「遊びじゃないよ。ちゃんと好きだよ。」っと振える声で答えたのだけど、
頭の中では疑問符がいっぱいだった。
彼自身がそう思って、その友だちに相談したのか、友だちが彼の話を
聞いてそう思ったのかは今となってはわからない。
でも、なんとなく、その彼の友だち(♂)は彼の事を恋愛対象として
好きなんだろうなということはわかったのだ。
その後、なんとなくお互いにギクシャクしてしまうことがあり、
彼が卒業論文や国家試験準備などで忙しくなり、少しずつ間があき、
自然消滅してしまった。
それだけの縁と言えばそれだけの縁だったのだろう。
ただ、どちらも不器用過ぎて、思い出すとなんだか微笑ましくほろ苦い。
今ならもっとうまく話が出来たと思うけど、不器用で拙くて失敗ばかりな
そんな恋は青春の特権でもある。
紛れもなく、彼との思い出は青春の1ページには残っている。
milkコラボのハンドタオルを眺めつつ、そんなことを思った私なのだった。
「青春はどこかほろ苦い」byかりんちょ ( ̄▽+ ̄*)