今日も、考えたこと気づいたことなどをシェアしたいと思います。
私の場合だが、2度の抗がん剤でも腫瘍は小さくなっている。乳がんは皮膚の下にあり触れることができるので、それがわかる。その他、胸骨やリンパ節にもあるらしいがそれはどうなっているかわからないし、詳しく知りたくはない。
2回目の抗がん剤点滴を終えて、吐き気止め用の強力なステロイド剤なども投与されるためか想像していたよりも、生活の質の低下をまだ感じていない。今のところ私にとっての副作用は口内炎やのどの乾燥、そして筋肉が落ちやすいと感じるので、歩くようにしている。脱毛はまだ始まっていないように見える。これに備えて私は2週間ほど前、長い髪を短いボブスタイルに変えた。髪を切る時、恐ろしくて美容院に友人に付き添ってもらったほどだ。毛は一斉に抜けていくのか緩やかに抜けていくのかわからない。このままだと、手術するほうが怖いと思うかもしれない。最初は薬のほうが恐ろしくて、手術だけで治療できるならそうしたいと願っていた。
私は昔から睡眠障害があり、睡眠導入剤を飲んでいる。そのせいかあまり夢を見ない。しかし今回の件で医者にかかりいろいろな検査を受けている期間、黒い蛇の夢を見た。つやのある黒い蛇が私に嚙みつこうと口を開け半身を上げたが、嚙むことはなくスルスルと去った。その数日後、道路を歩いていたら、いきなり「こっち見ないでください!」と女性の声で叫ばれた。確かにその女性を一瞬見たかもしれない。その女性は、自分の家の庭なのだろうが、庭仕事をするでもなく仁王立ちしていたからだ。その声に驚いてもう一度彼女を見ると、また「こっち見ないでください!!」と叫ばれた。その声の勢いに怖くなり私はそそくさと去った。そのあと髪を切りに行き、切った髪を束にしてもらったが、それは夢に出てきた蛇に見えた。
生きることはなんてハードモードなのかと感じていた。私が睡眠障害であるのも、もしかしたら死を恐れているからかもしれない。意識を失う瞬間を知りたくないと考えてしまったのだ。寝る時の意識はどうやって無くなるのだろうと頭で考えすぎて不眠症になったと言っても過言ではない。死については、死そのものより、痛みや苦しみを回避したいという思いのほうがが強い。
ある朝起きて、またうたた寝をした時のこと。何人かの背の高い天使たちに囲まれているような感覚がした。その瞬間、「人が死ぬときはこういった高次元の存在たちに導いてもらえる。痛み苦しみなど案じなくてよい」という「声のような」ものが心の中に広がった。不思議とそれ以来、わたしの心は完ぺきではないにしろ、安定しているかのようだ。もう悪夢を見なくなった。
朝起きると、寝ていた自分がまた生き返ったように感じる。その時、また自分の体に戻ることが奇跡であるように思う。 82億以上の人間がいる中で、また自分に戻ってくる。生命は地球にも、そして無限の宇宙にも無限にあるだろう。こんなにたくさんの生命がある中で、自分の意識がこの身体にあるということが奇跡に思えてならない。逆説的だが、沢山あればあるほど個の価値は上がるという考えに至った。残された生を有難く噛みしめて生きたいものだと思った。