抗がん剤を止めて、2ヶ月以上経った。そしてもう抗がん剤を続ける意思が無いことは、担当医師に伝えている。
実は、抗がん剤を中止したのは自分の意思ではなかった。指を怪我して血液検査で感染症にかかっていると判断されたためである。CRPの値が急上昇し、抗生物質を取らねばならなくなり、指を切断するかもしれないという危機に見舞われた。
幸い指の切断は免れたが、そもそも爪をぶつけた事が大怪我に繋がるのも、抗がん剤の副作用による手足の痺れがあったから。
これはシンクロニシティだった。
私には7年前に亡くなった弟がいるのだが、急に抗がん剤中止が決まった日は、弟の命日であった。
4ヶ月抗がん剤の副作用で大変だったが、一番辛かったのは頭への影響だ。意識がボーッとして判断力が低下した。今も私の脳は、元に戻らない。手足の神経にダメージを与えるような毒なら、神経回路で出来ている脳へのダメージは当たり前だと思うが、何故かそれに関してあまり取沙汰されていないように思う。
抗がん剤が中止になり、1ヶ月後、海外旅行に行くことが出来た。それほど私のQOLは回復し、2ヶ月経った今は髪が1cmくらいだが生えた。私はこの機会に抗がん剤を止めたいと願った。
血液検査の結果は元に戻り、医師はまた抗がん剤を続けて良いと判断した。そこで、私はこれからの予定について初めて担当医師に聞いた。抗がん剤の後に手術、そして放射線治療と何らかの薬 (抗がん剤ではない)を取って終了、と私は思い込んでいたがそうではなかった。手術後も、期間は未定だが抗がん剤は続くという。ショックだった。
「無理です」という言葉が考えるより先に私の口から出た。今までに感じた神経的なダメージを乗り越える自信は、もう無い。
残された時間 ー どのくらいあるか検討が付かないが ー QOLにフォーカスしたいと思う。
さて、このシンクロニシティはどこへ行くのだろう?
*この闘病記は個人の体験談であり、医療的・専門的な見解ではないことをご了承ください。