反差別行き過ぎも問題!米文学を代表する『ハックルベリー・フィンの冒険』を学校で教えないアメリカ! | チャンネルくららブログ

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「差別ツイートの投稿を放置している」 ヘイト投稿「野放しやめて」とTwitter社に抗議デモ

ハフィントンポスト2017年09月09日

本日、Twitter社が差別ツイートの投稿を放置しているとして、Twitter本社前で抗議デモが行われたそうです。

 

きっかけは、アメリカで盛り上がっている反差別運動のようです。

 

8月12日、南北戦争の英雄、リー将軍の像撤去をめぐり「白人至上主義」の人たちと反対派が衝突し、女性が1人亡くなりました。

12日の衝突前夜、バージニア大学で集まった白人国家主義者たち

(11日、米バージニア州シャーロッツビル)

 

「白人至上主義」を非難せず、双方に非があるとコメントをしたトランプ大統領が批判を浴び、アンダーアーマーやインテルなど大企業のCEOがトランプ政権のアドバイザーを辞任するという事態にまで発展しています。

 

アメリカの分断は、南北戦争の再来という意見もありますが、これは大統領選挙中から「移民問題を争点」にしたトランプ大統領の責任なのでしょうか?

 

 

『ハックルベリー・フィンの冒険』という小説があります。

日本でもテレビアニメ化された『トム・ソーヤの冒険』の続編です。

 

作者はマーク・トゥエイン

 (1835年11月30日 - 1910年4月21日)

アメリカミズーリ州生まれの作家で、南北戦争( 1861年~1865年)では南軍に従軍したそうです。

 

ウィリアム・フォークナーは、トウェインが「最初の真のアメリカ人作家であり、我々の全ては彼の相続人である」と記しています。

 

アーネスト・ヘミングウェイは「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する。……すべてのアメリカの作家が、この作品に由来する。この作品以前に、アメリカ文学とアメリカの作家は存在しなかった。この作品以降に、これに匹敵する作品は存在しないと書いています。

 

 

ところが、近年、アメリカの学校では『ハックルベリー・フィン』を教えないというのです。

 

US school stops teaching Huckleberry Finn because of 'use of the N-word'

ガーディアン紙2015年12月14日

(アメリカの学校は“Nの言葉”を使用しているため、ハックルベリー・フィンを教えるのをやめる。)

フィラデルフィアの行政は、11学年(高校2年生)のカリキュラムから、マーク・トゥエインの小説『ハックルベリー・フィンの冒険』を外しました。理由は、「自治体の費用が文学的メリットを上回るため。」(中略)

1885年に、マサチューセッツ州コンコードで初めて「スラムのみに適したくだらない言葉」として禁止された「nigger」という言葉が、マーク・トゥエインの小説には、少なくとも200以上使用されています。

(引用ここまで)

 

 

『ハックルベリー・フィンの冒険』のストーリーとは

アルコール中毒の父親と暮らす白人少年のハックが、川下に売られる予定の黒人奴隷のジムとともに、自由を求めて旅に出るストーリーです。

小説の中では、黒人奴隷のジムは「Miss Watson's big nigger」として、白人のフィンに操られる単純な人物として、コミカルに描かれている、として、人種的偏見を反映している、という議論があるそうです。

 

 

 

 

南北戦争の名将リー将軍や、マーク・トウェインを、母国の偉人として誇りに思っていたアメリカ人にとって、像を撤去したり、学校で教えないということがどれほど悲しいことなのか・・

 

日本人の感覚だと、上野の西郷さんの像を撤去したり、夏目漱石を教えるのをやめるような感じでしょうか?

 

 

冒頭のTwitterへのヘイト投稿のニュースも、確かに他人に対しての行き過ぎた差別表現は問題と思います。

ただ、もしかすると、背景には特定の外国籍の方に対する政治的理由による優遇への不満があるのではないか・・ということも考えなくてはいけません。

 

 

アメリカでも民主党政権時代に、移民に対する取締りを緩くした結果、メキシコの国境などから、年間30万人以上が不法に入国し、現在、その人数は1100万人にものぼるとされています。

 

不法移民問題 メキシコとの国境沿いで何が

2016年10月21日 日本テレビ

 

 

トランプを白人至上主義者として非難する前に、テレビや新聞では報道されない事実も知らなくては、ということですね。