加計学園問題、なかなかしぶといですね。
NHKニュース
6月20日 19時21分
萩生田官房副長官は、学校法人「加計学園」の獣医学部の新設をめぐり、みずからの関与をうかがわせる新たな文書が確認されたことを受けてコメントを発表し、文部科学省から不確かな情報を混在させた個人メモだという説明があったとしたうえで、不正確なものが外部に流出したことに強い憤りを感じるとしています。
獣医学部を新設する際の4条件とはこちらです。
獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討
・ 現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化
し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野に
おける具体的な需要が明らかになり、かつ、既存の大学・学部
では対応が困難な場合には、近年の獣医師の需要の動向も考慮
しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
国家戦略特区ワーキンググループは会議で、上記4項目について丁寧に検討しています。
議事録を見ると、新しい分野については「バイオテロや危機管理発生時の越境国際感染症などのリスクに対応するために獣医師の増加は必要」というように、条件を満たすための選定をしていることがわかります。
そして「需要の動向」について決定的なことが!
○原委員 ライフサイエンスであるとか、越境感染症であるとか、そういった分野の勉強をして卒業されている方というのが毎年何人とかという人数規模がわかるのでしょうか。
○北山専門教育課長 全てモデルコアカリキュラムに基づいて卒業している方というのが定員ベースで930人毎年いるということでございますので、それぞれの分野を専攻している人が何人いるかということについては、情報を今持ち合わせておりません。
○牧野課長補佐 大まかに公衆衛生であればこのぐらいと、公務員獣医師全体としてはこのぐらいとか、そういった大まかな分野としてはわかるのですけれども、個別に食品管理に何人とか、そういうものは本当に個別に聞かないとわからない状況です。
○原委員 最初に伺ったときには、新しい分野のニーズというのは共有された上で、その具体的なプログラムをつくってくださいということを求められているのかと思ったら、そういうことではなくて、文科省さんのお考えとしては新しい分野などは存在しないだろうと、ニーズはないでしょうというようにお考えになっているという。
ざっくり言うと、
文科省が獣医学部の新設を制限した理由である「需給見通し」について、わかりませーんと匙を投げているのです。
「議事録」とは各省庁が、会議でのやり取りを正確に残すため、摺り合わせをして残した正式なものです。
文科省から出てきた“文書”は、部署名も記名もなし。
上司に「折衝の失敗」を言い訳するための文書でしょう。
詳しくは、元通商産業省官僚の石川和男さんがわかりやすく解説!
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ジャーナリスト山村明義さん
「最後まで文科省が獣医学部を新設させないぞと粘ったが、農水省も怒っている」
詳しくはこちらの動画をどうぞ!
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