集団的自衛権の日本政府の解釈は戦後コロコロ変わってきた!
③1954年吉田内閣末期「戦力なき軍隊」
「これは軍隊という意味合いが何であるかという定義の問題であろうと思います。
少くとも私は、戦力を持つ軍隊は日本の憲法としては持つことを禁じられておる、こう解釈いたすのであります。」
(吉田茂首相 第019回国会 内閣委員会 第38号 昭和29年5月19日)
【この頃の政府解釈は】
●吉田内閣末期には「戦力を持つ軍隊は禁じられている」という苦しい答弁を続けることになります。
【時代背景】
吉田内閣では米ソ戦は勃発しないと想定し、経済回復を優先しました。
また旧軍人の社会的影響力が排除されるようになってから、本格的再軍備をすればいいと考えていたのです。
ところが、次の鳩山内閣になると、憲法解釈大転換の時代がやってくるのです。