私は、
障がい者施設の生活支援員をしています。
生活支援員は、ここで三社目。
色々あって、ここに辿り着きました。
結構、しんどい道でした。
ここでは、障がい者のみんなを仲間と言います。
一社目は利用者さん。二社目はスタッフさん。
ここは仲間です。なんかいいでしょ?!(笑)
うちの班は、重度障がい者の班なので、
食事介助、トイレ介助、歩行介助を必要とする人もいます。
会話がほとんど成り立たなくて、話さない人もほとんどです。
けどね、言葉なんかより、ずっとずっと必要なものを、
仲間たちがいつも教えてくれるから、壁なんかない。
体力的なことよりも、心の通い方で大変に思うことがある。
けどね、そこに笑顔があるから、壁なんかないと私は思いたい。
どんな気持ちか分からない時、もどかしくなって、悲しくなる。
うなったり、大きな声だしたり、伝えたい何かを、
叩いたり、引っ掻いたりすることで私に伝えてくれる。
それを受け止めながら、言葉にならない思いを感じる。
私達みたいに、言葉を発することができたら、伝えられる。
けどね、私達みたいに言葉を発しても、心は伝えらんないこともある。
伝えたい気持ちが強くなりすぎて、相手を困らせたり、
違ったニュアンスで伝わって、壊れてしまう関係がある。
なら、言葉がなくても、全身で伝えようとする方が、
伝わることもあるんだって思ったの。
なにより、笑顔、声のトーン、スキンシップ、これって安心するんだよ。
私は、安心できる支援員でいたい。
なめられてんだよ(笑)一番なめられてる(笑)
他の支援員に、『〇〇さんのとこばかり行くんじゃないよ!』と、
言われてる仲間が何人かいます(笑)
叱るときは叱るけど、怖くないんだよね、わたし(笑)
でも、わたしは、このポジションでいたい。仲間たちの逃げ場。
私はこの仕事が大好きです。
無表情の仲間がそばにいくと手を差し伸べてきて、
本当はぬくもりがほしいんだって、
よく不安定になる仲間が本当は関りがほしかっただけなんだって、
ニコニコしているお母さんはこんな風に産んでしまったと
責めているんだって、
見えないからこそ、その奥にある何かをわかってあげたい。
わたしには、大した力もないけれど、しっかり寄り添いたい。
そして、今日も笑顔でいたいです。
仲間たちのいいところを知ってほしいんだ。
障害者施設は大変だけじゃない。
心がちゃんとそこにあるってことを知ってほしかった。
なんかね、仲間のことになると泣いちゃいそうな自分がいるの(笑)
今の私に、この場所がなくなる生活なんて考えられないし、
ずっとずっと仲間たちの心に寄り添った支援をしていきたい。
仲間たちが教えてくれた大切な感情を大切にしたいです。