大変ご無沙汰しております。
インドネシアでは4/17に大統領選挙が行われました。
大統領選挙では現職のジョコウィさんとグリンドラ党のプラヴォオさんの対決となり、当初圧倒的に優勢だったジョコさんでしたが、後半はプラヴォオさんの追い上げもあり、かなりの接戦だったようです。

クイックカウントによるとジョコさんが当選確実となってますが、それを認めないプラヴォオさん陣営。
これはまだ一悶着ありそうです。

こちらに住んでる日本人の多くはジョコさん派だと思いますが、日本にいる日本人にはジャカルタ⇄バンドン間の高速鉄道の感もあり、ジョコさん=裏切り者と言う印象を持つ方もいるようです。
まぁ、こちらの事情もあまり知らないようですし、仕方ない事だと思います…または、インドネシアの事なんて興味が無い人が大半かと思います(笑)

今回の選挙で驚いたのが、うちのスタッフの殆どがプラヴォオさん派だった事、そしてSNS上でネガティブキャンペーンや嘘か本当か疑わしい情報を拡散してる事。
日本ではあまりそう言った主張てしないので、これも違いなのだなと思いました。
ともあれ5/22まではどちらが勝利したのかわからないので、待つしか無いのと、混乱が起きない事を祈るばかりです。

すっかり間が空きましたが、まだジャカルタにおります。

今回はタイトルにもあるように、ジャカルタ(またはインドネシア)で感じる変化について記載したいと思います。

インドネシアの人口は2,6億人以上いと言われておりますが、その約88%はイスラム教徒になります。

大多数がイスラム教徒ではありますが、国教というわけではなく、キリスト教、仏教、ヒンズー教なども認められております。

多様な文化、言語、宗教、民族が共存するために、「多様性の中の統一」を国是として掲げて おります。

 

ただ、最近感じるのはイスラム色が強くなってきている事。

すごく身近な所から政治の話までイスラム色が強くなっているなーと思います。

例えば細かい所だと、会社の社員(イスラム教徒)のヒジャブ着用率が高くなりました。

今では社内の女性イスラム教徒100%はヒジャブを着用してます。

(キリスト教徒、仏教徒女性はもちろん着用してません。)

 

それ以外には、以前からこういったトラブルのようなものはあったかもしれません。

断食月間に近隣住民からの苦情によって近所のレストランが閉店に追い込まれた事もありました。

恐らく昼からお酒類を提供していた事で近隣住民から反感を買ったのでしょう。

断食の期間はイスラム教徒にとって特別な期間となります。

そういった事から私は昼間はイスラム教徒の前で飲食する事を控えております。

これが彼らにたいする配慮と言ってよいかわかりませんが、私自身断食している彼らの前で堂々と飲食するのは気が引けます(笑)

ちなみにこの期間にレストランなどでビールを頼むとジョッキではなく湯飲みみたいなもので提供されるケースが多いです。

残念な感じもしますが、お酒を飲めるだけまだマシと思ったほうが良いのでしょうか?

 

また、アホック元知事の事件があったくらいから宗教冒涜罪という言葉をよく聞くようになりました。

2か月前にも下記のようなニュースがありました。

「騒音を訴えただけで禁固刑18か月】

https://toyokeizai.net/articles/-/235150

 

この記事を読んで不思議に思うのが、散々仏教寺院を破壊した暴徒は宗教冒涜に当たらないのか・・・?

記事のコメントにもあるように、イスラム教徒から他宗教に対して”冒とく罪だー!”と抗議があがるのは見かけますが、

その逆パターンは聞いたことないです。

一方でこの判決に対してイスラム団体の方から疑問、反対の声があがっており、ほっとしております。

ただ、大多数であるイスラム教徒の声は間違いなく少数派の他宗教者よりも大きく、

当然、彼らの意向が汲まれやすい状況です。

 

あとどのくらいの期間この国にいるかわかりませんが、私がいる間はこれ以上住みにくい状況にならないように祈るばかりです・・・。

仮に今以上にイスラム色が強くなり、少数派排除が進んで、例えば娯楽が少ないこの国で酒が禁止とかになったら、多くの日本人は帰国を希望するでしょうねw

 

先日北海道で大きな地震がありました。

実は地震があった前日はジャカルタで道産子会に参加させて頂いており、北海道話に花を咲かせてました。

その数時間後に地震が発生した事を思うと・・・まさか・・・と一瞬思考が停止してしまいました。

私の実家は函館で、停電や断水などが一時期ありましたが、家族はみな無事だったのでほっとしております。

被災された皆さんのご無事と復旧を心より願っております。

 

話は変わり表題の件ですが・・・、実はインドネシアには数多くのスープ料理があり、どれも特徴的でとても美味しいものが多いです。

今回はこれまで私が実食したスープを紹介したいと思います。

 

まず最初にこちらは大体どこのレストランに行ってもあります。

①ソト ブタウィ(Soto Betawi)

牛肉、じゃがいも、ニンジン、トマトなどの野菜が入ったココナッツ風味のほんのりスパイシーなスープです。

小鉢にはよくレモンやサンバルが一緒に添えられており、お好みで辛さなどが調整できます。

多くのレストランでオーダーできますが、中でも私はダルマワンサスクエアのGフロアにあるTator Cafeのソト バタウィが一番好きです。

他にもこの店はスープ類はもちろん、ナシゴレンイカンアシンなども美味しいです。

 

②ソト ブントゥット(Sop Buntut)

これもほとんどのレストランで出されてます。

野菜で隠れてますが、牛テールのスープで、出汁が出てとてもおいしいです。

この写真はジョグジャカルタで食べたやつですね。

 

③ラウォン(Rawon)

ジャワ島の東にある街スラバヤの料理で、見た目は黒くて一瞬大丈夫か!?と思いますが、

意外とすっきりしており、程良くスパイシーな感じでクセになる味です。

ほとんどのラウォンは塩漬け卵ともやしが添えられており、スープの中には牛肉と野菜がごろごろ入っております。

そして黒色の正体はクルワッ(Kelewak)という実が入っているからとの事。

 

④テンックレン(Tengkleng・・・ちょっと発音が難しいです。)

インドネシア大統領のジョコウィさんの故郷ソロの料理になります。

結婚式出席のためソロに行った時に屋台で食べました。

北海道のスープカレーに少し似た味ですが、香辛料から来る辛みの後のココナッツミルクの甘さがあり非常に食べやすいです。

骨付きの山羊の肉が入ってますが、臭みもなく、肉も柔らかく煮込んでおりとても美味しいです。

ジャカルタですと、トンセン(Tongseng)に似た感じです。

 

⑤ソプ ジャンダ(Sop Djanda)

これはSop Buntut(牛テールのスープ)と似てますが、違いは青唐辛子が尋常じゃない位スープに入ってます。

なので、物凄く辛いです。牛テールの出汁が出てて美味しいのですが、とても辛くて普通の日本人は食べれないと思います。

私は辛い物が好きなので、このSop Djandaは大好きで、お店があるBSDの近くを行くときはこの店に寄って食べていきます。

Sop Djandaの語源はジャカルタ+スンダ(バンドン、ボゴールなどのエリア)が合体してジャンダとなったようです。

ちなみにインドネシア語でジャンダ(Janda)とは夫と死別または離婚した独身女性の事を指すようです。

Sop Djandaと一緒にサテ マランギ(Sate Maranggi)を食べるのがおすすめです。

 

さて他にもSoto Ayam、Coto Makassar、Soto Sulungなどなど色々スープがあって実食してますが、

残念ながら私のスマホ内には写真がなく、紹介は省略したいと思います。

辛いものに自信のある方は是非ソプ ジャンダに挑戦して欲しいと思います。

辛さも選べてギラ(クレイジーという意味)は唇がひりひりする位辛いですw

 

追記・・・写真が回転出来ず見づらくなっておりすみません。