すっかり間が空きましたが、まだジャカルタにおります。
今回はタイトルにもあるように、ジャカルタ(またはインドネシア)で感じる変化について記載したいと思います。
インドネシアの人口は2,6億人以上いと言われておりますが、その約88%はイスラム教徒になります。
大多数がイスラム教徒ではありますが、国教というわけではなく、キリスト教、仏教、ヒンズー教なども認められております。
多様な文化、言語、宗教、民族が共存するために、「多様性の中の統一」を国是として掲げて おります。
ただ、最近感じるのはイスラム色が強くなってきている事。
すごく身近な所から政治の話までイスラム色が強くなっているなーと思います。
例えば細かい所だと、会社の社員(イスラム教徒)のヒジャブ着用率が高くなりました。
今では社内の女性イスラム教徒100%はヒジャブを着用してます。
(キリスト教徒、仏教徒女性はもちろん着用してません。)
それ以外には、以前からこういったトラブルのようなものはあったかもしれません。
断食月間に近隣住民からの苦情によって近所のレストランが閉店に追い込まれた事もありました。
恐らく昼からお酒類を提供していた事で近隣住民から反感を買ったのでしょう。
断食の期間はイスラム教徒にとって特別な期間となります。
そういった事から私は昼間はイスラム教徒の前で飲食する事を控えております。
これが彼らにたいする配慮と言ってよいかわかりませんが、私自身断食している彼らの前で堂々と飲食するのは気が引けます(笑)
ちなみにこの期間にレストランなどでビールを頼むとジョッキではなく湯飲みみたいなもので提供されるケースが多いです。
また、アホック元知事の事件があったくらいから宗教冒涜罪という言葉をよく聞くようになりました。
2か月前にも下記のようなニュースがありました。
「騒音を訴えただけで禁固刑18か月】
https://toyokeizai.net/articles/-/235150
この記事を読んで不思議に思うのが、散々仏教寺院を破壊した暴徒は宗教冒涜に当たらないのか・・・?
記事のコメントにもあるように、イスラム教徒から他宗教に対して”冒とく罪だー!”と抗議があがるのは見かけますが、
その逆パターンは聞いたことないです。
一方でこの判決に対してイスラム団体の方から疑問、反対の声があがっており、ほっとしております。
ただ、大多数であるイスラム教徒の声は間違いなく少数派の他宗教者よりも大きく、
当然、彼らの意向が汲まれやすい状況です。
あとどのくらいの期間この国にいるかわかりませんが、私がいる間はこれ以上住みにくい状況にならないように祈るばかりです・・・。
仮に今以上にイスラム色が強くなり、少数派排除が進んで、例えば娯楽が少ないこの国で酒が禁止とかになったら、多くの日本人は帰国を希望するでしょうねw