シュレーディンガーの猫を正しく知ればこの宇宙はきみのもの上 保江邦夫さん さとうみつろうさん 著

 


こちらの続き 下巻です

 

下巻は、主に保江博士の体験について対談されていました

原子の最小作用を表す保江方程式は、ドイツの高速道路をぶっ飛ばしていた時、頭の中に式が出てきたものだそうです

 

本当に皆さんとんでもない時にノーベル賞級の方程式を思いついています(愛人といる時とか夜明けの山登りとか)

 

そういった完全な真理というものは、人の思いつきではなく、一者から降りてくるものなのだろうなと思いました

一者というのは、神とか宇宙とかサムシンググレードとか表現されるものです

 

 

人間は、記憶としての受け皿がないと、そのものを認識しないそうです

簡単にいうと、知らないものは見えないということです

 

江戸時代の日本人は、黒船が来た時、黒船が見えなかった人がいたそうです

船というものは帆をはったものだ、という記憶の受け皿しかなかったため、鉄の船を船として認識できなかったのです

 

 

学問においても、人々が必死で考え、計算し、うっすらとその分野が分かり始め、受け皿ができた時に、一者が作った法則をダウンロードできるのではないでしょうか

 

保江博士も、シュレーディンガーも、ハイゼンベルクも受け皿ができたので、思わぬ時にダウンロードしたのだと思います

 

物理学や量子力学といったゴリゴリの説明のつく論理の世界でも、どうしてもわからないことがあります

 

例えば、相互作用(ぶつかったことがあるとか)のあった電子ふたつは、光速を超えた速さで瞬時に影響し合います

電子はスピンするという自由運動があるのですが、一方が上にスピンすると、他方は下にスピンするという対の動きをします

そのふたつの電子が、宇宙の果てくらい離れていても瞬時に影響しあうそうです

そのカラクリはわかっていません

 

そのような古典確率では説明できない相関や、それに関わる現象をエンタングルメント(量子もつれ)といい、更にエンタングルメントという現象を起こすことを、ノンローカルといいます

 

物理学者は、ノンローカルを認めようとしません

 

 

保江博士は、ノンローカルは本当だとおっしゃいます

でも本当だと言ってしまうと、神様の仕業としか言わざるを得ないとおっしゃいます

そうなると、ちょっと何言ってんの?スピリチュアルか?と突っ込んでくる人がいるのでしょう

 

 

真実に近づくほど説明のつかないことも出てきます

それは無視して認めずに行こうというのが今の物理学の世界です

が、保江博士はそれでよいとの見解です

一部のキワモノがノンローカルを考えるくらいでないと、物理学が社会から見放され、誰も給料をもらえないだろうとの考えからです

 

 

ノンローカルなことは、物理学者たちはタッチせずにおいておく

そうすれば物理学を非現実的と見放されず、社会全体から物理学者という集団が許されるのだろうとおっしゃいます

 

そうなのか・・理屈で説明できないことはノータッチ

そうしないと物理学を世間に受け入れてもらえないのか

 

しかしそこをめちゃんこ切り込むのが保江博士

 

 

そもそも保江博士は、湯川秀樹博士が考えておられた素領域理論を受け継いでいらっしゃいます

湯川博士も、お弟子さんたちから、素領域理論についてはそっぽむかれていたようです

素領域理論とは、空間は何もないのではなく、泡のようなもので満たされているという考えです

ですので、保江博士は数少ないノンローカルを研究する学者なのです

 

理論の方は、物理学者に任せておいて、保江博士がおっしゃる

大自然がコントロールしてくれている

という理屈のつかない部分を解きほぐして、これからもご教示頂きたいと思う読者なのでした

 

98パーセント何言ってるのかわかりませんでしたが、めっちゃ面白い本でした

エンタングルメントが、四則演算のように簡単に説明できる日が来るとええなあと思います

 

 

みかん寒天と

 

家人作の納豆そばサラダです

 

そばと納豆って合うよ!