今日もまたNaokoは死んでしまった
私がこの本を読む度にNaokoは死んでしまう
私は泣かずにはいられない
死に捕らわれ、死と共に生き、そして人生の一番美しい時に死に引き込まれていったNaoko
その美しい体を蝕んだ多くの出来事。
魂と体にはバランスがある
美しい魂は美しい体に宿ると聞くが本当だろうか
私は常々自分の体の限界に苛立ちを覚える
こんなにも弱々しく、不完全でアンバランスな体
ありとあらゆる物にアレルギーを持ち、何かあるとすぐに異常を来す
精神が折れるずっとずっと手前で突然バタンと倒れる
それらの反応は他人から見ても分かるように現れる
それらは多かれ少なかれコンプレックスとなって私に取り付く
もっと強い体があれば、逃げ切れるのに
もっと強い体があれば、遠くまで行けるのに
もっと強い体があれば、恐怖に怯えなくてすむのに、
もっと完全な体があれば、あなたに抱かれることにも臆さずにすむのに、
何度となく思った。
でも人はそれぞれの不完全さを受け入れて生きていかねばならない
本当に人を愛するということがあなたの身に起こるならば、
あなたはその相手の不完全さもすべて受け入れることができるということに違いない。
本当に愛されたいと心から願うことができる人に会うことができたならば、
あなたはその相手に自分の不完全さをすべてさらけ出す用意があるということに違いない 。
それらは本当に美しいことなのだと思う
不完全な者たちが、不完全でしかなり得ない行動に命を捧げようとする
それらは本当に、本当に美しいことなのだと思う
私は不完全を憎んではいない
完全を望んでいるわけでもない。
ただ、大切な人の瞳を通して、
自分の不完全さを理由に今までどれだけの人を傷つけてきたかを見た時、
そして鏡の中の瞳を通して、
これからもどれだけの人を傷つけていくつもりなのかという疑問を聞いた時、
私は胸の真ん中をドンと鐘で突かれた様な深い痛みを覚える。
それでも常に光の中を歩こうとする魂と、このこねくり回された思考を持つ不完全な体を抱え、
どうやって人を愛し、人に愛されることができるのか、
本当は知っているとうことも私は知っているのだ。