芦屋のピアノ教室です。
体験レッスンのお申し込み、お問い合わせはホームページよりお願いいたします。
https://piano-workshop.net/skg/asako/
レッスンでは特別なドリルや本は使いませんが、楽典の指導もしています。
楽典とは、演奏する上で必要な基礎的な音楽知識のことを言います。
例えば、音名、音符や休符の長さ、拍子の仕組みや速度記号などなど、多岐にわたります。
ドリルを使うと、その時にはまとめて暗記したりするのかもしれませんが、わざわざ使わなくても楽譜に出てくる事を一つずつ知り、理解すれば知識として身につきます。
他県からお引越ししてきたAちゃん、音感は良いのですが、リズムの読み取りが少し苦手。
本人も苦手意識がある様で、レッスン時に
「これは何音符かな?」と質問すると不安げな表情になるのが気になっていました。
2週続けて音符の名前、リズムについて聞いた時
「人前では泣きたくないの」って以前話していたAちゃんの目が潤んで、表情が曇るのを見て私も決心。
今月中に解決しよう!
「Aちゃん、2月中を目標にこの音符のお名前と長さを覚えよう。これが出来たら絶対に自信が持てるようになるからね。知ってると思うけど、先生しつこいよーー」
努めて明るく伝え、手書きの用紙をブルグミューラーの表紙にクリップで留めてお渡し。
翌週のレッスン、曲を通し弾きすると先週とは打って変わってリズム感が良くなっているAちゃん。
「すごく良くなってる!!先週の復習で、少し音符のお名前やってみようか」
と、楽譜に書かれている音符を指差し、
「これは何音符でしょう?」
と質問すると、自信満々に
「四分音符!」
「長さは?」
「1拍」
一覧にした音符全てを質問してみたところ、少し危なげなものもあったけれど80%クリア。
Aちゃんの晴れやかな表情がとても嬉しかったです。
「ちょっと自信がなくて、どうかなー?って思っちゃう」って言うAちゃん。
レッスンは間違えに来るところよ。
出来ない事を出来るようにするのが先生のお仕事だし、間違えても先生とAちゃんしかいないもん、恥ずかしいと思わないで♪
きっともう、来週には自信満々に覚えて答えられるようになっていると思います。
あとは一時的な記憶にしない様、レッスン中に繰り返し質問して定着させます。(私がしつこいのはこれが目的)
なんとなくの感覚で弾けてしまう子もいます。
子供の頃の私がそうでした。
ただ、理論的な理解が伴っていないとどこかで蹴つまずきます。
読譜が苦手な子は練習嫌いにも繋がり、楽しく弾くなんて到底無理に。
必要な知識は最初から。